※この記事は、広告を含む場合があります。
おまとめローンとは、複数社からの借入を一本化するローンです。複数の借入をまとめるため、おまとめローンと呼ばれています。
おまとめローン商品を出しているのは銀行や消費者金融などが多く、契約する場合、借り換えとなること、多重債務をまとめるため総額が高額になることから審査が厳しくなっています。
とくに複数の借入を行っている場合、どこがどのくらい返済したのかを把握しにくい、返済日が分からないなどの悩みがあり、返済も滞りがちです。
複数借入のまま返済を続けた方がいいか、おまとめローンへ借入をした方がいいか悩む人も多いでしょう。
おまとめローンへの借り換えを検討するまえに知っておきたい、おまとめローンのメリットとデメリットを次に解説していきます。
目次 表示
おまとめローンのメリット
おまとめローンには以下4つのメリットがあります。
- 借入金利が低くなる
- 毎月の返済額を減らせる
- 支払い総額を減らせる可能性がある
- 返済日が月1回になるので管理しやすい
借入金利が低くなる
おまとめローンは、キャッシングやカードローンなどほかの商品よりも借入金利を低くしているものが多くなっています。
金利を低くすることで、複数の借入をしている人がおまとめローンへ乗り換えしやすくするためです。そのため、おまとめローンにした後は金利による返済負担が軽くなります。
また、アイフルなどの消費者金融系のおまとめローンよりも、りそな銀行などの銀行系やろうきんのおまとめローンの方が、借入金利が低くなっています。
- りそな銀行「りそなフリーローン」 年6.0%~14.0%
- 楽天銀行「スーパーローン」 年1.9%~14.5%
- 東北ろうきんおまとめローン「アシスト500」 年0.10%〜0.36%
- アコム「カードローン」 年7.7%~18.0%
毎月の返済額を減らせる
複数の借入をおまとめローンで一本化すると、毎月の返済額が減らせます。
借金総額はそのままでも、借入金利が低くなっているからです。同じ返済回数や期間なら、毎月の返済額そのものが少なくなります。
支払総額が減らせる可能性がある
複数の借入をおまとめローンにすると、支払総額を減らせる可能性があります。借入金利が低くなったことから、同じ返済額で返済を続けていると、返済期間が短くなるためです。
返済期間が短くなるとその分支払う利息が少なくなるため、支払総額を減らせることになります。
返済日が月1回になるので管理しやすい
おまとめローンに借り換えすると、返済日が月1回になります。複数の借入があると、借入先ごとに異なる返済日を把握して、返済しなければいけません。
おまとめローンなら月1回の返済で済むため、返済日の管理がかんたんです。返済日を勘違いして返済し忘れてしまい、延滞扱いになる、といったことも防げます。
おまとめローンのデメリット
借入先を一本化することで管理しやすい、返済負担も少なくなるなどメリットの大きいおまとめローンですが、デメリットもあります。おまとめローンの4つのデメリットは以下の通りです。
- 審査が厳しい
- 借金自体が減るわけではない
- 完済までの期間が長くなる可能性がある
- 支払総額が増える可能性がある
- 減らせる借金を減らさず完済してしまう
- 状況が悪化することがある
審査が厳しい
おまとめローンはほかのカードローンやフリーローンよりも審査が厳しくなっています。
借り換えになるのに加えて、複数の借入先をまとめるので借入額が大きくなるためです。
おまとめローンに一本化して借金の負担を減らしたいと思って申し込みをしても、審査に落ちてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
借金自体が減るわけではない
おまとめローンを利用すると複数の借入先を一本化できますが、借金自体がなくなるわけではありません。
一本化しただけで借入した総額はそのままですので、計画的に返済していく必要はあります。
とくに、おまとめローンにしたことで借金がなくなったと錯覚し、新たに借入をしてしまう場合があります。
おまとめローンにしても、どのくらいの借入がありどのくらいで返済できるかを把握するようにしましょう。
完済までの期間が長くなりがち
おまとめローンにすると、利息が低くなった分毎月の返済額は少なくなります。ただし、返済額が少なくなるということは、完済までの期間が長くなってしまうこともあります。
完済までの期間が長くなると、結局その分利息返済負担が増えてしまうのを覚えておきましょう。
支払総額が増える可能性がある
おまとめローンで毎月の返済額が減ると、完済までの期間が長くなります。その結果、利息負担が増えてしまうので支払総額が増えてしまいます。
減らせる借金を減らさずに完済してしまう
複数の借入をおまとめローンで一本化して完済すると、実は減額できる借金を減らさずに完済してしまう可能性があります。
利息制限法によって定められた上限利息よりも高い利息、かつ出資法の上限利息内で貸出された借金は、グレーゾーン金利が適用されています。
グレーゾーン金利は本来支払わなくてよい金利のため、引き直し計算をすると過払い金として請求ができます。戻ってきた過払い金は借金の返済に充てられます。
過払い金が発生しているかどうかは、利息制限法の利息への引き直し計算が必要です。おまとめローンへの借り換えは、引き直し計算をしないままとなります。
そのためおまとめローンにすると過払い金が発生していたのにもかかわらず、そのまま完済してしまう可能性があるのです。
とくに長期間の返済をしている場合は、グレーゾーン金利が適応されていて過払い金が発生している可能性があります。
長期間の借金返済をしている場合は、おまとめローンにするまえに、過払い金請求できるかを弁護士などに相談するのがおすすめです。
状況が悪化する可能性がある
おまとめローンは借り換え、かつ借入総額が高いため審査がきびしいだけでなく借入に条件が定められていることがほとんどです。
無担保で借入できる複数のカードローンをまとめるためにおまとめローンに申し込むと、不動産担保を入れたり、保証人を立てたりといった必要があります。
おまとめローンへの借り換えによって、担保や保証人を立てて返済が難しくなると状況が悪化してしまいます。
おまとめローン申込みの条件は商品によって異なるため、申込前に確認しておきましょう。
まとめ
おまとめローンは複数の借入を一本化できるローンです。複数の借入を一本化すると、返済日の管理が楽になる、返済期間や借金総額を減らせるなどのメリットがあります。
ただし、おまとめローンを上手に利用しないと、返済期間や借金総額が逆に増えてしまう可能性もあるのです。
また、過払い金が発生している可能性のある借入を含んでいると、おまとめローンによって過払い金を取り返せないまま返済してしまう可能性があります。
おまとめローンへの借り換えは、審査も条件もきびしくなっています。契約前に条件を確認して、借り換えすべきかほかの方法があるかを検討するのが重要です。