住宅ローンの銀行審査でカードローンの借金はバレる!家族バレにも対応

住宅ローンの銀行審査でカードローンの借金は必ずバレる!家族バレにも対応

「カードローンの借金があるけれど、住宅ローンの審査にバレずに通るかな?」

住宅ローンを申し込む際、カードローンの借金があると印象が悪くなるため、借金を隠して審査を受けようと考える方も少なくありません。ただし、住宅ローンの審査ではカードローンの借金はバレるので注意が必要です。

この記事では、なぜ住宅ローンの審査でカードローンの借金がバレるのか、その理由を解説します。家族にバレるのを防ぐ方法も解説するので、家族バレを避けたい方はぜひ参考にしてください。

住宅ローンの審査でカードローンの借金はバレる!

結論として、住宅ローンの審査ではカードローンの借金はバレてしまいます。
住宅ローンの審査では、銀行カードローンの借金がある場合、他社で借金をしていないか調べるため、あらかじめ申告しておきましょう。

借金を隠して審査をしても必ずバレるので注意

住宅ローンの審査でカードローンの借金があると印象が悪いため、借金を隠す方も少なくありません。しかし、カードローンの借金は必ずバレるので、隠しても意味がありません。

住宅ローンの審査では、借金や債務整理などの事故、延滞履歴がないか、信用情報機関に照会して調査します。信用情報機関には借金の履歴が載っているため、借金を隠して審査を申し込んでもバレてしまいます。

逆に、借金を隠して申し込んだことが発覚すると、審査に悪影響を与えるおそれもあるので注意しましょう。

カードローンの借金は住宅ローンの審査で家族にバレる?

カードローンの借金をしている方のなかには、借金を家族に隠しているケースも少なくないでしょう。しかし、住宅ローンの審査がある以上、カードローンの借金を隠し通し、バレずにいるのは難しいといえます。
では、どのタイミングで借金がバレるのかを見ていきましょう。

書類の記載時にバレる

住宅ローンを借入する際には、金融機関へ書類を提出する必要があります。
書類には、ほかの金融機関からの借入状況や返済予定を記載しなければいけないため、カードローンの借金を記載すると、これが原因で家族にバレてしまいます。
家族にバレないようにするには、書類を見られないよう提出する必要がありますが、どのみち審査落ちした場合には原因を追求される可能性もあるため、注意しましょう。

個人信用情報の確認時にバレる

住宅ローンの審査をする前に、個人信用情報の開示請求をあらかじめして、審査が通るか調べる場合があります。個人信用情報の開示請求とは、借金の返済状況や事故・延滞情報の有無を、信用情報機関に問い合わせて調べることです。

開示請求した個人信用情報は、書面で届く場合があります。この書面を家族に見られて借金がバレるケースも考えられます。

事故・延滞情報が載っている可能性がある方は、個人信用情報をネットで確認する方法もあるので、ネットで確認しておくとよいでしょう。

不動産業者の話からうっかりバレる

自分では気を付けているつもりでも、不動産業者の話の流れでうっかりバレてしまうケースがあります。

不動産会社で住宅ローンの相談をしている際に、担当者が個人信用情報の開示請求を見せてしまったり、口を滑らせたりすることで、審査の前に借金が家族にバレてトラブルになる場合もあるため注意しましょう。

審査落ちした原因を追求されてバレる

カードローンの借金を抱えたまま一か八かで審査に申し込んだ結果、審査落ちしてしまい、家族に追及されるケースは珍しくありません。

審査落ちする原因としては、カードローンの借金以外にも、ローンの借入額に対して収入が見合わない場合や、年齢などから完済できるか不安視される場合などさまざまです。

しかし、年齢や収入に問題がないにもかかわらず審査落ちした場合、家族が不思議に思って追求してくる可能性があります。ここで初めて借金の存在を白状する方も少なくありません。

カードローンの借金を家族に隠したまま住宅ローンは通る?

家族にカードローンの借金がバレたくない方にとって、一番心配な材料は借金を残したまま住宅ローンが通るかどうかでしょう。

カードローンの借金を家族に隠したまま住宅ローンの審査をすることは可能ですが、実際には難しいといえます。

ここからは、家族にバレにくくするためのポイントを解説します。

住宅おまとめローンを利用する

家族にバレずに住宅ローンの審査を申し込みたい場合、「住宅おまとめローン」を組む方法があります。住宅おまとめローンとは、今ある借金と住宅ローンをまとめて返済するプランのことです。

住宅ローンは持ち家という性質上、貸し倒れリスクが低く、ほかの借金と比較して低金利で借りることができます。そのため、普通の借金と住宅ローンをまとめるのは、一般的には難しいといえます。

しかし例外として、マイカーローンや教育ローンがある場合は、住宅おまとめローンとしてまとめることが可能なケースもあります。たとえば、住信SBIネット銀行や複数の地方銀行がプランを提案しているため、調べてみてはいかがでしょうか。

ただし、利用の際は上限金額が設定されているため、必ず確認する必要があります。

借金を内緒にすることに理解のある不動産業者を選ぶ

自分では隠したいと思っていても、不動産業者が個人信用情報の照会について家族に説明したり、借金のことに触れたりすることでバレるおそれがあります。

そのため、家族に借金がバレないようにするためには、不動産業者の協力が必要不可欠でしょう。

多くの不動産業者は、住宅ローンを借入できる金融機関を紹介してくれます。その際に、借金があることを電話やメールなどであらかじめ伝えておくとよいでしょう。

カードローンでの借金の内容によっては、審査に通るためのコツを教えてくれるケースもあるため、相談してみるのをおすすめします。

家族にカードローンの借金がある場合、審査でバレる?

もし家族にカードローンの借金があったとしても、住宅ローンの審査でバレることはありません。

住宅ローンの審査では契約者の信用情報のみを確認するため、家族にカードローンの借金があったとしてもバレないのでご安心ください。

また、家族の借金は基本的に審査に影響しませんが、例外としてペアローンを組む場合は影響するため注意が必要です。

ペアローンの場合は影響する

ただし、ペアローンを組む場合には審査に影響が出ます。
ペアローンとは、夫婦または親子がそれぞれ住宅ローンの契約者として組む方法です。

それぞれが借入するため、夫婦または親子のどちらにも審査が必要になります。よって、どちらかがカードローンで借金をしている場合には、審査に影響するので注意しましょう。

ペアローンは借入できる金額が増えるため、物件の予算幅が広がるメリットがあり、共働きの夫婦を中心に人気が高い返済プランです。

家族の借金は審査に影響なし

家族が過去に債務整理をした経験があったり、借金を返済している途中だったりと信用情報に問題がある場合でも、住宅ローンの審査に影響はありません。

その理由は、契約者の信用情報と家族の信用情報は別だからです。住宅ローンは申込をした本人が支払うため、家族には返済義務がありません。

そのため、もし家族が今後借金の返済ができずに債務整理をした場合でも、契約者が返済を続けられる状況なら購入した家を守れます。

借金があっても住宅ローンは通る?

結論から言うと、住宅ローンの審査は、借金の内容や借金の総額によっては通る可能性があります。

たとえば、借金の原因がギャンブルや浪費の場合、今後も借金を繰り返すリスクがあるため、審査落ちするかもしれません。

信用情報には実際に借金の原因が記載されているわけではありませんが、借入の履歴は確認できます。そのため、短期間で返済と借入を繰り返している方は、滞納リスクがあると見なされるおそれがあるでしょう。

また、住宅ローンの通過率は返済負担率にも関係します。返済負担率とは、年間の返済額が収入に占める割合のことです。返済負担率は低めのほうが余裕を持って返済できるため、できるだけ低めにしましょう。

返済負担率の相場は30~35%以下といわれており、手取り収入が30万の場合、9万〜10万円程度がおすすめです。

奨学金やカーローンの借金は審査に通る可能性あり

借金をした状態でも住宅ローンが通るケースとしては、奨学金やカーローンなどの借金がある場合です。奨学金やカーローンは繰り返しの借入がないため、滞納履歴がなければ審査が通る可能性があります。

ただし、総額が大きかったり、滞納をしたりして返済に不安がある場合は、審査落ちするケースもあるので注意が必要です。

また、住宅ローンのプランのなかには、住宅おまとめローンを適用できる場合もあるため、調べてみるとよいでしょう。

多重債務の場合は審査落ちのリスクが高い

住宅ローンの審査で落ちる可能性が高いのは、多重債務に陥っているケースです。多重債務とは、複数の金融機関で借入と返済を繰り返している状態、つまり複数社から借入をしている状態を指します。

多重債務に陥っている場合、自転車操業の状態で完済が難しい状況になっている方も珍しくありません。

そのような状態で新たに住宅ローンの返済を始めると、滞納するリスクが高いため、審査に通ることはほとんどないといえるでしょう。

住宅ローンの審査前にしておくべき対策

注意点として、住宅ローンの審査に落ちると分かっている状態で申し込みをするのはおすすめできません。なぜなら、審査に落ちた情報は信用情報に載るからです。

審査落ちした後に次の金融機関で申し込みをする際、ほかの金融機関で審査落ちしたことがバレてしまうため、より審査に通りにくくなるおそれがあります。

そのため、住宅ローンの審査になるべく落ちないよう、申し込む前に審査に通りやすくするための対策を考えましょう。

では、住宅ローンの審査前にすべき対策を解説します。

カードローンの残債を減らす

カードローンの借金が残っている場合は、残債をできるだけ減らしましょう。毎月決められた額を返済している方は、ボーナスなどを利用し前倒しで返済することで、返済能力をアピールすることができます。

住宅ローンの審査では、カードローンの借金があっても、残債が少なく完済の目処が立っていると判断されれば審査に通る可能性が高くなります。

もし払えるのであれば、審査に申し込む前にできるだけ払い切ってしまうことをおすすめします。

完済証明書を取得しておく

カードローンの借金を完済できた方は、「完済証明書」を取得するのも有効でしょう。完済証明書とは、その名前の通り借金を完済したことを証明するための書類です。

借金をしてもきちんと完済できることを証明できれば信用につながるため、住宅ローンの審査にもプラスにはたらきます。

使用していないカードは解約する

使用していないクレジットカードやキャッシングなどのカードは解約しておきましょう。特にカードローンは、残高がなくても契約が継続されるため解約をおすすめします。

住宅ローンの審査では、利用限度額も影響します。利用限度額が高い場合、使いすぎのリスクが考えられるため、使用しないカードはまとめて解約しておくとよいでしょう。

カードローンの完済が難しい場合は債務整理も検討

家族で持ち家の話が出たけれど、カードローンの借金が明らかに膨れていて住宅ローンの審査に通過できないと困っている方は、債務整理を検討してみましょう。

債務整理は、現在の借金の支払い負担を軽減できるため、完済までのプランを立てやすくなります。

債務整理には、大きく分けて3種類の方法があり、返済が難しいと判断した場合はぜひ検討してみてください。

【債務整理の種類と手続き方法】

  • 任意整理
    元金以外の利息や手数料などをカットする手続きです。
    返済が長期化し利息が膨らんだ人や、カードローンの借金だけを整理したい人におすすめです。
  • 個人再生
    借金そのものを大幅にカットして完済を目指す手続きです。
    借金の理由がギャンブルや浪費である人や、失いたくない財産がある人におすすめです。
  • 自己破産
    借金自体を免除して支払い義務をなくす手続きです。
    完済の目処が立たず返済不能に陥った人や、借金を返済するための支払い能力がない人におすすめです。

ただし、債務整理をすると、しばらくの間住宅ローンを借入することはできません。
そのため、債務整理で完済したからといってすぐに住宅ローンの審査に通るわけではないことを覚えておきましょう。

債務整理を決めたら家族に正直に話そう

債務整理を考える場合は、家族に正直に借金の存在を打ち明けましょう。

カードローンの借金を隠したいと思っていても、最低でも5年以上は住宅ローンの審査が通らないことになるため、その期間は持ち家の話題を避けなければなりません。

また、個人再生や自己破産を行う場合、裁判所から郵送物が届くため、いずれカードローンの借金がバレます。さらに、カーローンを債務整理の対象にした場合、車がなくなってしまうため注意しましょう。

借金バレを避けたい方であっても、債務整理を選択する場合には家族に正直に話すことをおすすめします。

債務整理後は5年間審査に通らないので注意

債務整理をすると、住宅ローンの審査は一定期間落ちます。具体的には、任意整理と個人再生は完済してから5年間、自己破産は破産手続き開始決定から7年間は住宅ローンを借入できません。

しかし、借金が膨らんでいる状況では、住宅ローンの審査を通過するのも難しいでしょう。最低でも5年以内に完済できる見込みがない方は、債務整理を検討してみてはいかがでしょうか。

住宅ローンの審査でカードローンの借金は絶対にバレるので注意!

住宅ローンの審査で個人信用情報を確認すると、カードローンの借金は絶対にバレます。金融機関に借金がバレると印象が悪くなり、審査に落とされるおそれがあるため、デメリットしかありません。

また、借金の金額によっては債務整理をした方が早いケースもあるため、専門家に相談して最善の方法を選択しましょう。