社有車で事故をおこし借金…返済に行き詰るも減額シミュレーターを利用し危機を脱した男性の体験談【40代/300万円/個人再生】

今の返済が厳しくて、ブラックかもしれないんです。どこの審査も落ちるし…。闇金からお金を借りるしかないと思うのですが、不安で…他に良い解決策はありませんか？

会社の社有車を業務時間外に使って、事故を起こしてしまったからです。

私は営業の仕事をしていて、ある時社有車に乗ったまま直帰したことがありました。

帰宅後、用事を思い出したのですが、あいにく外は雨が降っていて、私は車をもっていなかったこともあり、業務時間外であるのにも関らず社有車に乗って出かけてしまったんです。

はい…。

幸い自損事故だったため、車の破損と自分のケガだけで済んだのですが、車は全損、自分はケガで治療に数か月の入院が必要になりました。

業務時間外に無断で社有車を使っていたため、車は私が弁償することになりました。

入院中は給与も出ないため、家族の生活費もなんとかしなくてはなりません。そこで消費者金融で借金をせざるを得なくなりました。

入院中は給与がでないこともあり、すぐに返済に行き詰ってしまいました。

利息を払うのが精一杯で、自己破産の文字が頭をよぎる程でした。

上司に自分の家計状況を相談したところ、減額シミュレーターを教えてもらったのがきっかけでした。

匿名で借金に関する質問に4つ程答えるだけで、無料で借金が減額できるかどうか簡易的に診断してくれるというものです。

減額シミュレーターに必要事項を入力すると、そこには「借金が減る可能性があります」との表示が出たんです。

私は藁にも縋る思いで減額シミュレーターの運営元の弁護士事務所に連絡しました。

弁護士さんに詳細を話すと、個人再生の手続きをオススメして頂きました。

個人再生は、住宅などの財産を処分することなく借金を1/5程に減らすことができる債務整理のひとつです。

私は会社員なので「給与所得者等再生要件」を利用することになりました。

手続きの条件としては、「住宅ローンを除く借金が5000万円以内であること」「今後3～5年間反復的に継続した収入があること」「給与等の定期所得があり、所得変動が年間20%以下であること」「可処分所得の2年分以上の支払いを条件とすること」があります。

また、裁判所へ支払う費用や弁護士費用などをあわせると60～80万円程の費用がかかります。

全てではありませんが、多くの弁護士事務所では分割払いや後払いに対応しているようです。

まずは弁護士さんに相談してみるのが良いと思います。

弁護士事務所では、報酬の支払いを返済がはじまる前に完了できるように、裁判所への申し立て時期を調整してくれるんです。

例えば弁護士さんの報酬が30万円だった場合、申し立てまで半年程かけ、月々5万円の支払いを半年行い、それが終わり次第返済が始まるようにするといった形です。

そうですね、住宅資金貸付債権に関する特則という特別条項があり、マイホームを残したまま借金だけを減らせるんです。

ただし、その場合は必要な手続きが増えるため、弁護士さんへ支払う報酬も上乗せしなければなりません。

個人再生の手続きをはじめると督促も止まるため、借金にびくびくして過ごすことがなくなりました。

完済できる見込みがついたことで少し前向きになれた気がします。

ちょっとくらい…という気の緩みが重大な事故につながるのだなと痛感しました。

これからはどんなリスクにつながるのか考えてから、慎重に行動しようと思います。会社や家族には迷惑をかけてしまったので、これから償っていきたいと思います。