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リボ払いって本当にやばい?仕組みからデメリット、末路まで徹底解説!
目次
「リボ払いは本当にやばい!」という話をよく耳にしますが、なぜやばいのかは理解しにくいですよね。
この記事では、リボ払いの基本的な仕組みをわかりやすく説明し、利用者がよく陥る罠や、リボ払いのデメリットについても詳しく解説します。また、リボ払いを続けることで発生する過払い金の返還方法や、そのリスクについても触れていきます。リボ払いの特徴をしっかり理解することで、将来の支払いを防ぐための対策をとれるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
リボ払いとは?仕組みや危険性を解説
「リボ払い(リボルビング払い)」とは一体何かご存知ですか?その仕組みについて正確に理解している方は少ないかもしれません。
リボ払いは、買い物をする際に、一括で支払うのではなく、毎月決まった金額を支払い続けるという方法です。しかし、この方法がどのように機能し、どんなメリットやデメリットがあるのか、実際に利用している方でも意外と知らないことが多いのが現実です。この記事では、リボ払いの仕組みを詳しく解説し、その特徴やリスクについてもしっかり説明します。
リボ払いの仕組みとは?リボ払いについて解説
リボ払いは、正式にはリボルビング払いと呼ばれます。この支払い方法は、クレジットカードの支払いの一つで、支払いを数ヶ月にわたって一定の金額で分割して行うものです。リボ払いの主な特徴は、毎月の支払い額が変動せず、手数料が発生する点です。この手数料の金利は非常に高く、約15%程度となっています。
リボ払いの危険性とは?支払いが終わらない仕組みを解説
リボ払いでは、借り増しを続けても毎月の返済額は一定なので、利用者は負担を感じにくくなります。そのため、「お金をいくらでも借りられる」「ショッピングができる」と思い込んでしまい、つい使い過ぎてしまうことがあります。
しかし、実際には借金残高がどんどん増え、将来的には返済しなければならない金額が膨れ上がることになります。気づいた時には、返済不可能なほどの借金が積み重なっているケースも珍しくありません。
金融庁の「基礎から学べる金融ガイド」でも、リボ払いの注意点として、以下のように説明しています。リボルビング払いは、毎月の支払い額が少額で済むため、最初は返済の負担を実感しにくいという特徴があります。そのため、クレジットカードやローンを安易に繰り返してしまい、気づけば返しきれない借金を負ってしまうことがあるのです。
さらに、借入残高がある限り支払いは続き、残高に応じて金利がかかります。これによって、知らないうちに全体の返済額が増えていく場合もあります。リボ払いを選択する際は、十分な注意が必要です。
出典:クレジットカード/ローン「基礎から学べる金融ガイド」金融庁
元金定額方式と元利定額方式の違い
リボ払いには「元利定額方式」と「元金定額方式」の2つの仕組みがあり、それぞれの違いを把握しておくことが重要です。
元利定額方式では、一定の返済額から元金と利息(いわゆる金利部分)を分けて支払います。例えば、毎月1万円の支払いがある場合、その1万円を元金8,000円と利息2,000円に振り分けて支払います。この方法では、借金の残高が増えると利息部分が大きくなり、支払額の多くが利息に消えてしまうため、元金の減少が遅くなります。例えば、1万円のうち9,000円が利息に消えると、毎月1,000円しか元金が減らないことになります。その結果、いつ完済できるのか分からなくなることがあります。
一方、元金定額方式では、決まった返済額がすべて元金に充てられ、利息は別途支払う仕組みです。例えば毎月1万円の支払いの場合、その1万円はすべて元金に使われ、利息はその分に加算されて支払われます。借金残高が減ると利息も減少するため、支払い総額は毎月変動します。この方法では、決まった額が必ず元金に充てられるため、元利定額方式よりも借金を減らしやすくなっています。
元利定額方式の代表的なカードにはエポスカードがあり、元金定額方式の代表には楽天カードがあります。
元利定額方式は、エポスカードを始めとするカードで採用されており、リボ払いの利用においては危険度が高くなりがちです。現在元利定額方式でリボ払いを利用している場合、支払いのほとんどが利息に消えている可能性が高いため、注意が必要です。状況を見直し、可能であれば元金定額方式に切り替えることを考えた方が良いでしょう。
分割払いとリボ払いの違い
リボ払いと分割払いは、どちらも手数料がかかるため、似たように感じるかもしれませんが、実際には異なる仕組みです。
分割払いはその名の通り、利用金額を分割して支払う方法です。利用金額が増えると、その分毎月の支払金額も増加します。しかし、リボ払いは毎月の支払金額が一定であり、利用金額が増えても支払金額は変わりません。そのため、返済期間が長くなり、結果的に手数料が増えていきます。
リボ払いと分割払いの違いをまとめると、分割払いはお金を使うたびに支払い額が増えるため、「自分がいくら使っているか」という感覚を持ちやすいです。対してリボ払いは、毎月一定額を支払うため、使った金額が増えても支払額が変わらず、支払いが長期化することで感覚が麻痺しやすくなります。
分割払いは毎月の支払額が増えるため、支払い額を意識しやすく、計画的に利用することができます。一方、リボ払いは、使いすぎても毎月の支払金額が変わらないため、つい過剰に利用してしまうことがあります。
リボ払いがやばい理由!リボ払いはデメリットしかない!?
リボ払いが「やばい」と言われる理由について解説します。
リボ払いは負債(借金)の一種だから危険
一般的に「リボ払いは借金ではないから大丈夫」と考えられていることがありますが、実際には違います。
リボ払いを利用することで、キャッシングやショッピングにおいて支払い義務が生じます。毎月の支払額が一定でも、支払いが将来に繰り延べられているだけで、借金と本質的には変わりません。
ショッピングの場合、立替金として扱われるため厳密には借金とは異なりますが、実質的にはほぼ同じです。
金融庁が発行した「基礎から学べる金融ガイド」でも、クレジットカードの仕組みについて「クレジットとは、ショッピングなどの代金を後払いで支払い、カード会社に立て替えてもらうこと」と説明されており、これ自体が「借金」と見なされています。
出典:クレジットカードの仕組み「基礎から学べる金融ガイド」金融庁
さらに、リボ払いには高額な利息や手数料が発生します。カード会社や消費者金融によって異なりますが、年利は15〜18%となり、一般的なサラ金の借金と比べても決して低くはありません。
リボ払いが「借金の一種」であることが危険な理由は、借金がどんどん膨らんで、最終的に返済が困難になってしまうリスクがあるためです。
返済が終わらないからリボ払いはやばい
リボ払いを利用すると「返済が終わらない」という問題が生じることがあります。
リボ払いは、毎月一定額を支払うだけでいいため、利用者にとっては便利に感じます。しかし、借入金額が増えても返済額が少ない場合、残高はなかなか減らないままとなります。
さらに、借入残高が大きくなると、それに伴って支払う利息も増え、元金に充てられる金額が減少します。このため、元金がなかなか減らず、返済のペースがどんどん遅くなります。
深く考えずにリボ払いを続けていると、気づかないうちに借金額が100万円以上になり、返済期間が10年以上に及ぶことも珍しくありません。
その結果、リボ払いを続けていると、返済が永遠に終わらず、支払いが困難になってしまうため、「払えない、ヤバい」と感じる原因となるのです。
金利の高い手数料だから
リボ払いをクレジットカードの支払い方法として選ぶと、必ず手数料が発生します。その手数料の金利の高さが、リボ払いが「やばい」と言われる大きな理由の一つです。
カード会社ごとに異なりますが、一般的に年利15.0%前後の金利が、購入した商品の金額に上乗せされることになります。
カードの種類に応じた手数料(実質年率):
- 楽天カード:15.0%
- イオンカード:15.0%
- 三井住友カード:15.0%
- セゾンカード:15.0%
- dカード:15.0%
- エポスカード:15.0%
- ライフカード:18.0%
- JCBカード:18.0%
例えば、50万円の商品を月々10,000円のリボ払い(年利18.0%)で購入した場合、返済期間は約6年7ヶ月にわたり、総返済額は789,557円になります。つまり、手数料として289,557円余計に支払うことになります。
月々10,000円なら払えるからといってリボ払いを選ぶのは非常に不利な選択であることがわかります。
リボ払いには毎月手数料がかかるため、残高に対して月々の返済額が小さければ小さいほど、返済額の大半が手数料に充てられてしまいます。
勘違いして返済できていると思ってしまう
リボ払いの魅力のひとつは、自分で毎月の返済額を設定できる点です。しかし、この自由度のために、毎月の返済額を少額に設定してしまい、その結果、手数料が積み重なり、返済しているつもりでも全然完済できないという事態に陥ることがあります。これはリボ払いの大きな落とし穴です。
以下は、リボ払いの返済額、手数料率、返済期間、最終的な支払い額の例です:
返済額(元金) | 月々の返済額 | 手数料率 | 返済期間 | 最終的な支払い額 |
---|---|---|---|---|
500,000円 | 10,000円 | 15.0% | 6年7ヶ月 | 789,557円 |
500,000円 | 10,000円 | 0% | 4年2ヶ月 | 500,000円 |
手数料がかかることで、返済総額が増えるとともに、返済期間も長引きます。例えば、500,000円の商品をリボ払いで購入した場合、実質的に約2年5ヶ月分は手数料だけを支払っていることになります。
返済総額が高額になるからリボ払いはヤバい!シミュレーションで解説
リボ払いには「返済総額が高額になる」という問題があります。
リボ払いは一般的な分割払いと比べて、返済総額が多くなる傾向があります。その理由は、返済期間中ずっと利息が発生し続けるためです。
利息は「現在の借金残高に基づく一定の利率」で計算されるため、借金残高が大きければ大きいほど、支払う利息も高くなります。
さらに、完済までの期間が長引けば長引くほど、その間にかかる利息が増え、総支払額が膨れ上がることになります。
分割払いに比べて、リボ払いは返済期間が長くなるため、その分、利息の総支払額が高額になるのが特徴です。
ケース1:エポスカードのリボ払いで20万円借りた場合の返済総額シミュレーション
画像出典:エポスカードリボお支払シミュレーション
元利定額方式を採用しているエポスカードでは、支払い金額が毎月固定で1万円となります。これにより、楽天カードの元利定額方式よりも返済期間(24回)が長くなり、結果的に返済総額も増加します。
楽天カードでは20回で226,250円の支払いですが、エポスカードの場合は24回払いで231,599円となり、返済額は5,349円増えます。
支払い回数 | リボ残高 | 返済(元金分) | 返済(手数料) | 返済額 |
---|---|---|---|---|
利用時 | 200,000円 | – | – | – |
1回目 | 192,547円 | 7,453円 | 2,547円 | 10,000円 |
2回目 | 184,920円 | 7,627円 | 2,373円 | 10,000円 |
3回目 | 177,275円 | 7,645円 | 2,355円 | 10,000円 |
4回目 | 169,460円 | 7,815円 | 2,185円 | 10,000円 |
5回目 | 161,618円 | 7,842円 | 2,158円 | 10,000円 |
6回目 | 153,676円 | 7,942円 | 2,058円 | 10,000円 |
7回目 | 145,444円 | 8,232円 | 1,768円 | 10,000円 |
8回目 | 137,296円 | 8,148円 | 1,852円 | 10,000円 |
9回目 | 128,988円 | 8,308円 | 1,692円 | 10,000円 |
10回目 | 120,631円 | 8,357円 | 1,643円 | 10,000円 |
11回目 | 112,118円 | 8,513円 | 1,487円 | 10,000円 |
12回目 | 103,546円 | 8,572円 | 1,428円 | 10,000円 |
13回目 | 94,865円 | 8,681円 | 1,319円 | 10,000円 |
14回目 | 86,034円 | 8,831円 | 1,169円 | 10,000円 |
15回目 | 77,130円 | 8,904円 | 1,096円 | 10,000円 |
16回目 | 68,080円 | 9,050円 | 950円 | 10,000円 |
17回目 | 58,944円 | 9,136円 | 864円 | 10,000円 |
18回目 | 49,692円 | 9,252円 | 748円 | 10,000円 |
19回目 | 40,282円 | 9,410円 | 590円 | 10,000円 |
20回目 | 30,793円 | 9,489円 | 511円 | 10,000円 |
21回目 | 21,171円 | 9,622円 | 378円 | 10,000円 |
22回目 | 11,439円 | 9,732円 | 268円 | 10,000円 |
23回目 | 1,579円 | 9,860円 | 140円 | 10,000円 |
24回目 | 0円 | 1,579円 | 20円 | 1,599円 |
合計 | – | 31,599円 | – | 231,599円 |
エポスカードのリボ払いシミュレーション結果では、最終的に支払う金額は231,599円となり、手数料が31,599円かかります。
ケース2:エポスカードのリボ払いで20万円借りた場合の返済総額シミュレーション
元利定額方式を採用しているエポスカードでは、支払額が毎月2万円となります。このため、楽天カードの元金定額方式とは異なり、返済期間が長くなり、最終的な支払い総額も増えることになります。
たとえば、100万円を借りて元利定額方式で返済を行う場合、返済額は毎月2万円となり、最終的に79回の支払いで総額1,579,320円を支払うことになります。楽天カードの場合、同じ金額を借りても86回の支払いで1,483,155円となり、エポスカードよりも少ない支払い回数で済むことが分かりますが、最終的な支払総額はエポスカードの方が96,165円多くなります。
支払い回数の違いはありますが、元利定額方式では支払い開始当初は元金よりも手数料部分が大きく、元金の返済が進まないため、支払総額が多くなるというデメリットがあります。リボ払いには手数料がかかるため、支払額が少額でも総支払額が高額になりがちです。
リボ払いは月々の支払額を少額に設定できることが魅力ですが、その分返済期間が長くなり、支払いが終わらないうちに新たなリボ払いを繰り返すと、雪だるま式に手数料が膨らんでしまい、返済が不可能になることもあります。自分の収入や生活費を考慮して、無理のない返済額を設定することが非常に重要です。
ケース3:楽天カードのリボ払いで20万円借りた場合の返済総額シミュレーション
出典:楽天カードショッピングリボ払い返済シミュレーション
例えば、楽天カードのショッピングリボを利用した2つのケースについてシミュレーションをしてみましょう。
20万円を借り、元金定額方式で毎月1万円を返済する場合、20回の返済で226,250円支払うことになります。つまり、支払手数料は26,250円となります。
このケースでは、手数料の金額は借入金額の約13%に相当します。
支払い回数 | リボ残高 | 返済(元金分) | 返済(手数料) | 返済合計 |
---|---|---|---|---|
利用時 | 200,000円 | – | – | – |
1回目 | 190,000円 | 10,000円 | 2,500円 | 12,500円 |
2回目 | 180,000円 | 10,000円 | 2,375円 | 12,375円 |
3回目 | 170,000円 | 10,000円 | 2,250円 | 12,250円 |
4回目 | 160,000円 | 10,000円 | 2,125円 | 12,125円 |
5回目 | 150,000円 | 10,000円 | 2,000円 | 12,000円 |
6回目 | 140,000円 | 10,000円 | 1,875円 | 11,875円 |
7回目 | 130,000円 | 10,000円 | 1,750円 | 11,750円 |
8回目 | 120,000円 | 10,000円 | 1,625円 | 11,625円 |
9回目 | 110,000円 | 10,000円 | 1,500円 | 11,500円 |
10回目 | 100,000円 | 10,000円 | 1,375円 | 11,375円 |
11回目 | 90,000円 | 10,000円 | 1,250円 | 11,250円 |
12回目 | 80,000円 | 10,000円 | 1,125円 | 11,125円 |
13回目 | 70,000円 | 10,000円 | 1,000円 | 11,000円 |
14回目 | 60,000円 | 10,000円 | 875円 | 10,875円 |
15回目 | 50,000円 | 10,000円 | 750円 | 10,750円 |
16回目 | 40,000円 | 10,000円 | 625円 | 10,625円 |
17回目 | 30,000円 | 10,000円 | 500円 | 10,500円 |
18回目 | 20,000円 | 10,000円 | 375円 | 10,375円 |
19回目 | 10,000円 | 10,000円 | 250円 | 10,250円 |
20回目 | 0円 | 10,000円 | 250円 | 10,250円 |
最終的に支払った金額は、226,250円となります。
ケース4:楽天カードのリボ払いで100万円借りた場合の総額返済シミュレーション
出典:楽天カードショッピングリボ払い返済シミュレーション
たとえば、100万円を借りて元金定額方式で毎月1万円を返済する場合、86回の返済で支払総額は1,483,155円となり、支払手数料は483,155円にもなります。
100万円借りただけで、最終的に1,483,155円も支払わなければならないということです。
さらに、毎月の支払い元金分は1万円ではなく、楽天カードの会員規約に基づき、最初は19,000円からスタートします。
支払い回数 | リボ残高 | 返済(元金分) | 返済(手数料) | 返済合計 |
---|---|---|---|---|
利用時 | 1,000,000円 | – | – | – |
1回目 | 981,000円 | 19,000円 | 12,500円 | 31,500円 |
2回目 | 962,000円 | 19,000円 | 12,262円 | 31,262円 |
3回目 | 943,000円 | 19,000円 | 12,025円 | 31,025円 |
4回目 | 925,000円 | 18,000円 | 11,787円 | 29,787円 |
5回目 | 907,000円 | 18,000円 | 11,562円 | 29,562円 |
6回目 | 889,000円 | 18,000円 | 11,337円 | 29,337円 |
7回目 | 872,000円 | 17,000円 | 11,112円 | 28,112円 |
8回目 | 855,000円 | 17,000円 | 10,900円 | 27,900円 |
9回目 | 838,000円 | 17,000円 | 10,687円 | 27,687円 |
10回目 | 822,000円 | 16,000円 | 10,475円 | 26,475円 |
… | … | … | … | … |
78回目 | 76,000円 | 10,000円 | 1,075円 | 11,075円 |
79回目 | 66,000円 | 10,000円 | 950円 | 10,950円 |
80回目 | 56,000円 | 10,000円 | 825円 | 10,825円 |
81回目 | 46,000円 | 10,000円 | 700円 | 10,700円 |
82回目 | 36,000円 | 10,000円 | 575円 | 10,575円 |
83回目 | 26,000円 | 10,000円 | 450円 | 10,450円 |
84回目 | 16,000円 | 10,000円 | 325円 | 10,325円 |
85回目 | 6,000円 | 10,000円 | 200円 | 10,200円 |
86回目 | 0円 | 6,000円 | 75円 | 6,075円 |
合計で支払う金額は1,483,155円となり、手数料だけで483,155円もかかってしまうことがわかります。
楽天カードのリボ払いは、金融庁によると合法的な範囲で運営されており、法律に則ったものですが、その支払総額の高さに驚かされます。特にリボ払いを長期利用すると、借金の負担が非常に重くなることがわかります。
リボ払いを選ぶことは一見便利に感じるかもしれませんが、非常に高額な手数料がかかり、最終的には思っていた以上の金額を支払うことになってしまいます。
リボ払い設定が勝手に適用されてしまっている
リボ払いを避けたいと思っていても、知らず知らずのうちにリボ払いを利用している場合があります。
そのようなケースとして、以下のようなことが挙げられます。
- 契約時に説明を見逃し、自動リボ払いの項目にチェックを入れてしまった
- リボ専用のカードに契約してしまった
- キャンペーンやキャッシュバックを受けるために申し込んだが、リボ払いがデフォルトで設定されていた
特に、自動リボ払いの設定を見落としてしまったケースは多くあります。このような事態を避けるために、次の点に注意を払いましょう。
- 支払い方法がリボ払いに限定されていないかを確認
→ リボ払い専用のカードでないかをチェック - 契約時に自動リボ払いが初期設定されていないかを確認
- 利用限度額を超えた場合にリボ払いに変更される設定がないかを確認
- 支払い方法が自動リボ払いになっていないかをチェック
また、リボ払いは「リボルビング方式」や「ミニマムペイメント方式」とも呼ばれるため、知らない言葉に気をつけて注意深く確認することが大切です。
リボ払いが向いていない人
リボ払いが向いていない人についてご紹介します。リボ払いは便利に思えるかもしれませんが、すべての人に適しているわけではありません。以下のような方々は、リボ払いを利用しない方が良いかもしれません。
明細をきちんと確認しない人
リボ払いは月々の支払い額が一定であるため、利用明細を確認しなくても大丈夫だと思う人も多いかもしれません。しかし、定期的に利用明細を確認することは非常に重要です。これにより、未払いの金額や利用状況を把握し、月々の支払い額を適切に設定することができます。
特にリボ払いは、借入金額が大きく、毎月の返済額が少ない場合、返済期間が長くなりがちです。その結果、支払う手数料も増えてしまいます。もし支払いに余裕がある場合は、毎月の支払い額を増額したり、臨時で返済したりすることで、返済期間を短縮し、手数料を抑えることが可能です。
お金を無計画に使ってしまう人
リボ払いは、買い物を重ねても毎月の支払い額が一定なので、どれくらい使ったのかを実感しにくい支払い方法です。そのため、計画的にお金を使わない人がリボ払いを利用すると、気づかないうちに手数料が膨らみ、永遠に払い続けることになりかねません。これがリボ払いの罠と言えるでしょう。
リボ払いの仕組みを正しく理解していない人
リボ払いは、大きな金額で買い物をしても、毎月の支払い額が一定なので、つい「まだ買える」と勘違いしてしまい、また高額な買い物をしてしまうことがあります。しかし、リボ払いの仕組みを理解していないと、思いがけない手数料が積み重なり、生活が圧迫されることになるので、その点をしっかりと認識しておく必要があります。
リボ払いをやめたい・リボ地獄にならない対策・注意点
リボ払いをやめたい、地獄に陥らないためには、どのような対策を講じるべきでしょうか?
専用のリボ払いカードを作らない
リボ地獄を避けるために最も重要な対策は、「リボ専用カード」を作らないことです。
クレジットカードには、リボ払い専用の「リボ専用カード」が存在します。これらのカードは、通常のカードよりもポイント還元率が高かったり、特典が多かったりすることがあり、カード発行時に魅力を感じてリボ専用カードを選んでしまうことがあります。
しかし、リボ専用カードを使用すると、すべての支払いがリボ払いとなり、予想以上の高額な手数料が発生してしまいます。その結果、還元されるポイントよりも支払手数料の方が高くつくため、リボ専用カードを選ぶべきではありません。
使いすぎないようカードを利用する
一般的に、クレジットカードでは利用時にリボ払いを選択しなくても、後から返済が厳しくなった際にリボ払いに変更することができます。
リボ払いを避けようと心掛けていても、後から変更してしまっては意味がありません。
このような事態を避けるためには、カードの利用を抑え、返済可能な範囲内で利用額を管理することが重要です。
利用額を適切に抑えれば、リボ払いに変更せずに済むでしょう。
また、もし返済が困難になった場合でも、安易にリボ払いに変更せず、まずは家族などに相談して最適な方法を考えることが大切です。
分割払いや一括払いで支払えるかを検討し、それでもどうしても支払いが難しい場合は債務整理の手段を考慮することも選択肢の一つです。
リボ払いを選ばず、使わない設定にする
同様のリスクとして「リボ払い設定」があります。
カードを発行した際、多くのカードは初期設定が「一括払い」となっていますが、カード会社によっては、最初から「リボ払い設定」になっている場合があります。
この設定を変更せずにカードを使い続けると、自動的にリボ払いが適用され、高額な利息を支払うことになってしまいます。
カードを受け取ったら、まず標準設定がリボ払いになっていないか確認しましょう。もしリボ払いになっていた場合は、すぐに一括払い設定に変更することを強くおすすめします。
さらに、支払いの際にはリボ払いを選択しないようにし、普段のクレジットカード利用時には「一括払い」や「分割払い」を選ぶことが重要です。
リボ払いを利用したら、すぐに一括返済する
もしリボ払いを利用してしまった場合、できるだけ早期に繰り上げ返済や一括返済を行いましょう。
リボ払いを選んだからと言って、ずっとそのままリボ払いを続けなければならないわけではありません。途中で部分的または全額の繰り上げ返済が可能です。
預金に余裕ができたタイミングやボーナスを利用して、できるだけ早くリボ払いの借金を返済し、残高を減らすことをお勧めします。
先にシミュレーションで示したように、リボ払いの残額が少ない場合、高額な手数料にはなりません(例えば、20万円を1万円ずつ返済する場合、手数料は約26,000円程度です)。
早めに残高を減らして完済すれば、支払い総額を抑えることができ、多重債務に陥るリスクも避けられます。
定期的に利用明細を確認する
毎月の利用明細をチェックし、利用残高や元金に対する利息の割合などを確認しましょう。
利用明細は以下の方法で確認できます:
- 郵送で送られてくる利用明細
- クレジットカード専用アプリやマイページ
- カード会社への問い合わせ
確認後、繰り上げ返済や一括返済が可能であれば、早めに手続きを行いましょう。
完済してからリボ払いを再利用する
リボ払いで買い物を繰り返しても、毎月の支払い額は一定のため、どのくらい使ったのか把握しにくくなります。
そのため、完済するまではリボ払いの利用を控えることをおすすめします。
また、すべての買い物をリボ払いで行うのは避けましょう。
毎月の支払い金額を可能な範囲で多めに設定する
繰上げ返済や一括返済によって手数料を減らし、返済期間を短縮することも可能ですが、最初から無理のない範囲で支払金額を多めに設定しておくことをおすすめします。
初めに多めの金額で設定しておけば、繰上げ返済の手続きを行う必要がなくなり、結果として返済期間も短縮されるため、手数料の負担も軽減できます。
リボ地獄に陥ったときの解決策
気を付けているつもりでも、ついリボ払いを使いすぎてリボ地獄に陥ってしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか?
一括返済・繰上返済を活用する
リボ払いでは、利用残高に応じて返済額を自分で設定することができます。余裕がある月には、一時的に返済額を増やすことも可能です。リボ払いの主な問題は手数料なので、繰上げ返済や一括返済を活用して、手数料の負担を減らしましょう。
具体的なリボ一括返済の手順
リボ払いで繰り上げ返済を行う場合は、カード会社で専用の手続きが必要となります。
多くのカード会社では、インターネットを通じて一括払いや繰り上げ返済の申請を受け付けています。
会員専用ページにログインし、「支払額の調整」や「リボおまとめ払い」、「全額返済」などの項目を選択して、残りの金額を一括返済する手続きを進めましょう。
返済方法としては、口座引き落としや銀行振込が用意されています。どちらも利用可能な場合もありますが、銀行振込のみ対応しているカード会社もあるため、サイトの案内をしっかり確認して正しく手続きしましょう。
もし会員ページへのログイン方法や一括返済の手順が分からない場合は、電話で問い合わせることもできます。
カードの裏面に記載されている問い合わせ用の電話番号や、カード会社の公式サイトに載っている連絡先に電話をかけ、一括払いの方法について確認してみましょう。
金利の低いカードローンに借り換えてリボ払いを返済する
リボ払いは非常に高い手数料の金利で、多くの人が負担を感じています。
そのため、リボ払いの金利よりも低いカードローンでお金を借りるという方法があります。
カードローンも毎月決まった金額を手数料とともに返済する必要がありますが、リボ払いより金利の低いカードローンを利用すれば、毎月の高額な手数料を支払うリボ払いよりも経済的な負担を軽減することができます。
カードローンには審査が必要で、借りるまでに時間がかかることを理由に避けてきた方もいるかもしれません。しかし、審査が比較的甘く、即日融資が可能な消費者金融について分かりやすく解説している記事もありますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
専門家である弁護士に相談する
誰にも相談できず、どう行動すればよいか分からない方は、弁護士や司法書士といった専門家に相談してみることをおすすめします。
いきなり自己破産などの債務整理手続きに進むのではなく、まずは現状を正確に把握し、最適な解決策を一緒に考えてくれます。
また、任意整理が必要になった場合には、借入先との交渉を専門家に任せられるほか、依頼した時点で請求や取り立てが止まるというメリットもあります。
もし専門家に相談するのは少しハードルが高いと感じる方は、国民生活センターや各自治体の役所に設けられている相談窓口でも相談することができます。
リボ払い分を債務整理で解決する
リボ地獄に陥り、どうしても繰上げ返済や一括返済ができない場合は、債務整理での解決を検討しましょう。特に「任意整理」はリボ払い問題に非常に効果的です。
任意整理とは、貸金業者と直接交渉し、借金の残高や返済方法を見直す手続きです。
多くの場合、将来の利息や手数料をカットしてもらえるため、返済額は元金と任意整理開始時点までの利息に抑えられます。リボ払いの負担が大きい原因はこの「利息や手数料」ですので、任意整理でこれらを削減できれば、返済負担が軽減され問題の解決につながるでしょう。
例えば、リボ払いで100万円を利用し、48万円の手数料が発生するケースでも、任意整理によって手数料は整理開始時点までの分に限定され、全額支払う必要はなくなります。
任意整理では、通常5年以内に返済を終える必要があります。残高が100万円の場合、月々約17,000円を5年間支払えば完済可能です。もし月27,000円程度支払えば、3年での完済も目指せます。
さらに、リボ払いをきっかけに他の借入が増え、多重債務に陥った場合や、債権者からの督促を受けている状況でも、債務整理で解決が可能です。
任意整理でも解決が難しい場合は、「個人再生」を検討しましょう。個人再生では、借金の元本ごと大幅に減額してもらえる可能性があります。それでも返済が困難な場合は、最終手段として「自己破産」を選択すれば、借金はすべて免除されます。
自己破産を行えば、リボ払いだけでなく、消費者金融の借入やクレジットカードのキャッシング・ショッピング分割払い、滞納した家賃や電話代などもすべて帳消しになります。また、債権者による給与などの差し押さえも、個人再生や自己破産の手続きを行えば停止させることができます。
リボ地獄に陥っても、解決できないことは決してありません。あきらめず、早めに専門家へ相談することを強くおすすめします。
リボ払いの借金でお困りの方は、法テラスなどの他にも、丁寧なカウンセリングで借金解決に寄り添う「法律事務所フォワード」にご相談してみると良いでしょう。無料相談は以下から問い合わせができます。
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よくあるリボ払いに関する質問
リボ払いの仕組みはどのようになっていますか?
リボ払いはクレジットカードの支払い方式の一つで、「支払残高」に応じて毎月の支払額(元本返済と手数料の合計)があらかじめ設定されています。
リボ払いにはさまざまな支払い方法があるため、申込時から支払条件などを正しく理解しておくことが重要です。
リボ払いの「支払残高」を減らす方法はありますか?
リボ払いの「支払残高」は、支払期間や手数料を算出する際の基礎となるものです。
この「支払残高」の一部または全額を支払うことで、リボ払いの返済を完了させたり、支払期間を短縮して手数料を節約することも可能です。
リボ払いはクレジットカード専用のサービスですか?手数料も発生しますか?
リボ払いはクレジットカード特有のものではなく、消費者ローンや銀行のカードローンにも存在します。
リボ払いでは「支払残高」に対して一定の比率(手数料率)が適用され、その分の手数料が発生します。そのため、お申込み時やカードの利用時には、手数料率を含めた支払要件をしっかり確認することが大切です。
クレジットカードのリボ払いにおける手数料率はカードによって異なりますので、詳細はご利用のクレジットカード会社へお問い合わせください。
リボ払いと分割払いの違いは何ですか?
分割払いは、クレジットカード利用時に商品などの代金を購入ごとに支払回数を選び、その都度分割して支払う方式です。
一方で、リボ払いはクレジットカードの利用金額や件数に関係なく、あらかじめ設定された一定額を毎月支払う方式となります。
リボ払いを多く利用して「支払残高」が増えると、毎月の支払額が増加したり、支払期間が長引いたりすることがあります。
逆に「支払残高」が少なければ、毎月の支払額が減少し、支払期間も短くなります。
リボ払いを利用する際は、「支払残高」をこまめに確認することが重要です。
すべてのカード利用がリボ払いになっていたのはなぜですか?
リボ払いの利用方法にはさまざまな種類があります。カード利用時に支払方式の中からリボ払いを選択できるものや、最初からカード利用がリボ払いに限定されているもの、さらに利用者が事前に登録することで1回払いの利用を自動的にリボ払いに切り替えるものもあります。
ご自身のカードで利用可能なリボ払いの方法については、カードお申し込み時の書類や会員規約などをご確認ください。不明な点があれば、ご利用のクレジットカード会社へお問い合わせいただくことをおすすめします。
リボ払いを利用する際に注意すべき点はありますか?
リボ払いを利用する際は、以下の点を必ずご確認ください。
・リボ払いの支払残高
・毎月の支払額
・手数料の金額 など
自分の支払能力を正しく把握し、無理のない範囲で利用することが大切です。また、新たに買い物をすると支払いの終了時期が延びたり、毎月の支払額が増加する可能性があることにも注意しましょう。
さらに、毎月の利用明細書などを通じて支払残高をこまめに確認し、現在の支払額を常に把握しておくことが重要です。
まとめ
リボ払いは手数料の金利が高いことに加え、毎月の支払額が一定なため、実際には多くのお金を使っているのに気づきにくいという特徴があります。こうした理由から、リボ払いは「やばい」「怖い」と言われることが多いのです。
そのため、リボ払いを利用する際は計画的に進めることが大切です。