消費者金融の借金も住宅ローンにまとめる!おまとめローン利用法を解説

消費者金融の借金を住宅ローンにまとめる方法!おまとめローンの活用法を解説

マイホーム購入を検討している際、住宅ローンは大きな不安の一因となります。特に、過去に消費者金融を利用しており、まだ借金が残っている場合、返済負担が生活に影響を与えるのではないかと心配になることもあるでしょう。
こうした状況を改善するための有効な方法の一つが、「おまとめローン」を使った借金の一本化です。おまとめローンは、住宅ローンの毎月の支払い額や管理の負担を軽減する手段であり、上手に活用すれば現在の借金の利息を実質的に減らすことも可能です。
この記事では、消費者金融の借金を住宅ローンにまとめる方法やそのメリットについて詳しく説明します。家計の負担を軽減し、安心して住宅購入を進めるためのヒントをお届けしますので、ぜひご覧ください。

住宅ローンに消費者金融の借入を一本化する方法はある

住宅ローンと消費者金融の借入を一本化することは、一般的に難しいとされています。これは、住宅ローンが原則として住宅購入資金に限定された目的別ローンであり、他の借入金を含めることが基本的に認められていないためです。
しかし、住宅ローンを含む借金を一つのローンにまとめる方法は存在しています。それが「おまとめローン」です。おまとめローンを利用することで、複数の借入を一つに統合し、返済の負担を軽減できる可能性があります。
ただし、これらのローンを利用する際にはいくつかの注意点があります。まず、審査が厳しくなる傾向があり、また、利用できる金融機関が限られているため、事前に情報を収集することが重要です。

おまとめローンとは?

おまとめローンとは、複数の借入を一つのローンにまとめるための金融商品です。一部の金融機関で提供されており、2社以上からの借入を、おまとめローンを提供する金融機関に一本化することができます。
おまとめローンの対象となる借入は、提供する金融機関によって異なりますが、主に住宅ローンや消費者金融、カードローンなどが含まれる場合もあります。利用には、他のローンと同様に審査に通過する必要があることに注意しましょう。

おまとめローンを利用して借金をまとめるメリット

おまとめローンを利用するメリットの一つは、借金の総返済額を減らせる可能性があることです。複数の高金利の借入を一本化することで、より低金利のローンへの借り換えが可能になり、支払う利息の総額を軽減できるのです。
例えば、消費者金融の借入金利は一般的に年18%程度ですが、おまとめローンを利用することで、住宅ローンに近い金利(例えば1~3%)に引き下げることができる可能性があります。金利差が大きいほど、総返済額の削減効果は大きくなります。
ただし、金利が低いローンに借り換えた場合でも、返済期間が長くなると利息の総額が増加することがあります。そのため、返済計画を十分に検討することが重要です。おまとめローンを上手に活用すれば、返済総額を抑え、家計に余裕を持たせることができるでしょう。

総返済額を減らせる可能性

おまとめローンの利用におけるメリットの一つは、借金の総返済額を抑える可能性がある点です。複数の高金利の借入を一本化すれば、低金利のローンへの借り換えが実現でき、支払う利息を軽減することができます。
例えば、消費者金融の借入金利は一般的に年18%程度ですが、おまとめローンを利用することで、金利を住宅ローンに近い水準(例えば1~3%)に引き下げることができる場合があります。金利差が大きいほど、総返済額を減らす効果が高まります。
ただし、金利が低いローンに借り換えた場合でも、返済期間が長くなると利息の総額が増えることもあるため、返済計画を慎重に検討することが重要です。おまとめローンを適切に利用すれば、返済総額を抑え、家計に余裕をもたらすことができるでしょう。

返済日を一本化して支払い漏れを防げる

おまとめローンを利用すると、複数の借入の返済日を一本化できるため、支払い漏れのリスクを減らすことができます。複数の金融機関から借入をしている場合、それぞれ返済日が異なることが多く、管理が煩雑になりやすいです。そのため、返済日を忘れたり、支払いが遅れることもあります。
しかし、おまとめローンを使って返済日を一本化することで、支払いスケジュールを簡単に把握できるようになり、返済管理が効率化されます。その結果、うっかり支払いを忘れるリスクが減少します。
支払い漏れが続くと、延滞金が発生するだけでなく、信用情報にも悪影響を与える可能性があるため、このメリットは非常に重要と言えます。

月々の返済負担を軽減できる可能性

おまとめローンを活用するメリットの一つは、月々の返済負担を軽減できる点です。消費者金融は短期間での返済を求められることが多く、そのため月々の返済額が増える傾向にあります。
しかし、おまとめローンを利用して消費者金融の借り入れと住宅ローンを一本化すれば、長期返済が前提となるため、月々の返済額を抑えることが可能になります。ただし、返済期間を長く設定すると、月々の負担は軽くなりますが、総返済額が増えるリスクもあるため、注意が必要です。
おまとめローンは返済負担の軽減と家計の安定化に役立ちますが、計画的な利用が重要だと言えるでしょう。

おまとめローンで借金を一本化する際の注意点

おまとめローンで借金をまとめる際には、以下のポイントに注意が必要です。

  • 審査が厳しくなる傾向がある
  • 消費者金融のように追加借入ができない
  • 利用可能な金融機関が限られている

審査が厳しくなることが多い

おまとめローンは審査が厳しくなる傾向があります。既に複数のローンを抱えている状態からの借り換えとなるため、金融機関は申込者が十分な返済能力を持っているかどうかを慎重に判断する必要があります。
審査基準には、申込者の年収、勤務状況、信用情報、既存の借入状況などが総合的に考慮されます。信用情報に延滞履歴がある場合や、総借入額が年収の一定割合を超えている場合、審査に不利に働くことがあります。
特に、複数の消費者金融から借入をしている場合、返済負担率(収入に対する返済の割合)や借入件数が多ければ、審査に通過するのが難しくなる可能性があります。ただし、借金があること自体が審査に落ちる原因になるわけではないことに留意してください。

利用できる金融機関が限られている

おまとめローンを提供している金融機関は限られており、すべての銀行や消費者金融で利用できるわけではありません。利用を検討する際には、各金融機関のサービス内容や条件を事前に確認することが大切です。
仮におまとめローンを提供している金融機関があっても、一本化できるローンの種類が異なるため、自分がまとめたいローンが対象となっているか確認することが必要です。
さらに、金融機関ごとに審査基準も異なります。自分に最適なおまとめローンのプランや、審査に通過するためのポイントについて不安がある場合は、ぜひまるっとローンにご相談ください。

消費者金融のように追加借入はできない

おまとめローンは、複数の借入を一本化して返済を簡単にするためのローン商品です。このローンでは、消費者金融のカードローンのように追加借入ができない場合がほとんどであるため、注意が必要です。
そのため、おまとめローンを利用する際は、将来の資金需要を考慮して、計画的な返済計画を立てることが重要です。もしお金が足りなくなって別のローンを借りることになれば、逆に問題が悪化することになります。予期せぬ支出に備え、ある程度の余裕を持っておくことが大切です。
おまとめローンを利用する際には、追加借入ができない特性を理解し、将来の資金計画をしっかりと考慮したうえで、無理のない返済計画を立てることが求められます。

消費者金融の借金がある状態で住宅ローンを組むためのポイント

消費者金融で借金をしていても、住宅ローンを組むことは可能です。しかし、借金がない場合と比べて審査が厳しくなる傾向があるため、審査に通過するためのコツを理解しておくことが重要です。
消費者金融の借金がある状態で住宅ローンを組む場合は、次のポイントを意識しましょう。

  • 借金の借入件数を減らす
  • 住宅ローンの頭金を増やす
  • 自分の信用情報を確認する

借入件数を減らす

消費者金融からの借入が複数ある場合、住宅ローンの審査に不利に働く可能性があります。特に、借入件数が多いと多重債務者と見なされ、「返済能力に問題がある」と判断されることがあります。
そのため、既に借りている消費者金融の借金をできるだけ早く完済し、借入件数を減らすことが重要です。借入件数を減らすことは返済実績を積み重ねることになり、金融機関からの印象を改善することにも繋がります。
ただし、借入件数を減らそうとするあまり生活が困難になってしまうのは本末転倒です。無理のない返済計画を立て、現実的な範囲で完済を目指しましょう。

自分の信用情報を確認する

住宅ローンの審査において、信用情報は非常に重要な要素です。信用情報とは、これまでの借入状況や返済履歴、延滞履歴などの記録を指します。日本の信用情報は、以下の信用情報機関で管理されています。

機関名 | 特徴
CIC(シー・アイ・シー) | クレジットカード会社や消費者金融が加盟
JICC(日本信用情報機構) | 主に消費者金融が加盟
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行や信用金庫などの金融機関が加盟

過去に延滞があった場合や不安がある場合は、信用情報機関に問い合わせて自分の信用情報を照会しましょう。照会はインターネットや郵送を通じて行えます。
事前に信用情報をチェックし、問題がなければ審査を進めることができます。もし信用情報に問題があれば、いわゆる「ブラックリスト」に登録され、ローン審査に通らない可能性があります。
すでに延滞金を完済している場合、照会で受け取った資料に「ブラックリスト(異動情報)」の保有期間が記載されます。この期間内は延滞を避けるようにしましょう。ブラックリストは通常、5年から10年で解除されます。

住宅ローンの頭金を増額する

住宅ローンの頭金を多く用意することも効果的な方法です。頭金が多ければ、借入額が少なくなり、金融機関からの信用が高まり、審査に通過しやすくなります。借入額が減少することで、総返済額や毎月の返済額も軽減され、将来の家計の負担を抑えることができるでしょう。
一般的に、住宅ローンの頭金は物件価格の15%から25%程度が相場とされています。相場を超える頭金を用意することで、金融機関からの評価を高めることができます。また、金融機関によっては、頭金を多く支払うことで、借入金利が優遇される場合もあります。
ただし、頭金を増やすためには、事前に十分な資金計画を立てることが不可欠です。短期間で頭金を増やそうとすると、家計が圧迫され、生活費や緊急時の資金が不足するリスクがあります。無理なく頭金を準備し、残りの生活資金を確保することが重要です。

消費者金融の借金ありで、住宅ローンを組む際に避けるべき行動

消費者金融の借金がある状態で住宅ローンを組む際には、避けたほうがよい行動がいくつかあります。次の3点に注意しましょう。

  1. 住宅ローンを多く借り過ぎる
  2. 消費者金融を利用していないと虚偽の申告をする
  3. 退職や転職をする

消費者金融を利用していないと虚偽の申告をする

消費者金融の利用を隠して住宅ローンに申請するのは避けましょう。「審査に不利になるかもしれない」と不安に感じるかもしれませんが、金融機関は信用情報機関を通じて申込者の借入履歴を確認しており、虚偽の申告が発覚する確率は非常に高いです。
虚偽の申告をすると、金融機関からの信頼を大きく損なうことになります。その結果、審査に通る可能性は大幅に減少します。また、信用情報に傷がつくことで、他の金融機関からの借入やクレジットカードの発行が難しくなることも考えられます。
さらに、もし虚偽申告が発覚せずに審査を通過したとしても、後日発覚すれば契約違反となり、一括返済を求められる可能性があります。「借金がある=審査に通らない」わけではありませんので、無理に隠さず、誠実かつ正確な情報でローン審査を受けることが重要です。

退職や転職をしてしまう

住宅ローンの審査期間中に退職や転職を行うことは、審査において大きなリスクとなります。金融機関は申込者の安定した収入を重視しており、勤務先や収入状況の変更があると、返済能力に不安があると見なされる可能性が高くなります。
住宅ローンの審査では、現在の収入の安定性と勤続年数が重要な評価基準となります。転職直後は収入が不安定と見なされるだけでなく、勤続年数が短いことも信用度の低下につながります。
住宅ローンを申し込む際には、転職を検討している場合でも、審査が完了し融資が実行されるまで待つことが賢明です。特別な事情がある場合は、金融機関に事前に相談し、最適な対応方法を考えることが重要です。

住宅ローンを過剰に借りる

住宅ローンをマイホームの価格以上に借り入れて、そのお金で消費者金融の借金を返済することは避けましょう。住宅ローンは、基本的に住宅購入費用や関連する諸費用を目的としており、他の借入金返済に使うことは許されていません。
資金の不正利用は重大な契約違反となり、使途を偽ったことが発覚すれば、金融機関から一括返済を求められる可能性があります。また、さらに多くの借金を抱えることになり、家計が破綻する危険性もあります。
住宅ローンを正しく利用するためには、事前に消費者金融の借金を計画的に整理し、正確な情報で申請することが重要です。ローン審査では、金融機関に対して誠実であることが、安心と安定を確保するための鍵となります。

消費者金融を住宅ローンにまとめる際によくある質問

最後に、消費者金融の借金がある方が住宅ローンを利用する際にしばしば抱える疑問について、Q&A形式で紹介します。今回は以下の3点を取り上げます。

  • 消費者金融の借金があると住宅ローンの審査に通らないのか?
  • 住宅ローンの審査に落ちた理由は確認できるか?
  • 住宅ローンの審査に落ちた場合、どうすれば良いか?
  • 住宅ローン再審査時の注意点

住宅ローンの審査に落ちた場合、どうすればよいか?

住宅ローンの審査に落ちた場合、まずは冷静にその原因を振り返ることが大切です。金融機関から直接理由が伝えられることは少ないですが、主な原因としては信用情報の問題や収入の安定性、既存の借入額が考えられます。
次に行うべきことは、改善点を確認し、対策を立てることです。信用情報に問題がある場合は信用情報機関で確認し、返済履歴の整理を進めると良いでしょう。ブラックリストに載っている場合、解除されるまでにはおおよそ5年ほどの時間を要することがあります。
仮に審査に落ちても、連続して別の金融機関にローン申請を申し込むのは避けるべきです。短期間に複数の申請を行うと、信用情報に「申込ブラック」として記録され、信用情報に悪影響を及ぼすことになります。

住宅ローンの審査に落ちた理由はわかるのか?

基本的に、金融機関は審査に落ちた理由を教えてくれません。住宅ローンの審査に落ちた場合、その理由を金融機関から直接聞き出すことは難しいでしょう。ローン審査は各金融機関が独自の基準で行っており、判断基準が金融機関ごとに異なります。
ただし、審査に落ちる理由として一般的なものはいくつかあります。次の表は、厚生労働省が金融機関に対して実施した住宅ローン審査項目に関するアンケート結果です。

審査項目 | この項目で審査すると答えた金融機関
完済時年齢 | 98.5%
健康状態 | 96.6%
借入時年齢 | 96.0%
年収 | 94.0%
勤続年数 | 93.6%
返済負担率 | 92.0%
金融機関の営業エリア | 90.4%
連帯保証 | 87.1%
国籍 | 75.6%
雇用形態 | 71.5%
融資可能額(融資率)①購入の場合 | 70.3%
融資可能額(融資率)②借換えの場合 | 65.9%
カードローン等の他の債務の状況や返済履歴 | 65.7%
申込人との取引状況 | 49.8%
業種 | 43.5%
家族構成 | 34.9%
雇用先の規模 | 32.9%
所有資産 | 31.7%
性別 | 24.4%
その他 | 6.1%

出典:国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査(令和5年度)」

この表から分かるのは、ほとんどの金融機関が「借入時年齢」を重視していることです。これは、多くの金融機関が住宅ローンを80歳までに完済することを融資の条件としているためです。
もし返済プランが完済時に80歳を超えるようなものであれば、ローンを借りることができない可能性があるため、その点に注意が必要です。

消費者金融の借金があると住宅ローンの審査に通らないのか?

借金があるだけで住宅ローンの審査に落ちることはありませんが、全く影響がないわけではありません。金融機関は申込者の返済能力を評価する際、収入に対する年間の返済額の割合である返済負担率を重視します。消費者金融からの借入が多い場合、返済負担率が高くなり、審査が厳しくなることがあります。
既存の借入があっても、収入や返済実績が良好であれば、住宅ローンの審査に通過する可能性は十分にあります。大切なのは、返済負担率を適切な範囲内に抑えることです。

まとめ|おまとめローンで住宅ローンと消費者金融を一本化しよう

おまとめローンを利用することで、住宅ローンと消費者金融の借入を一本化し、返済負担を軽減することができます。返済管理の簡素化や金利の引き下げといったメリットもあり、家計の安定にも寄与するでしょう。ただし、利用には審査があるため、条件や注意点を十分に理解しておくことが大切です。
消費者金融の借入があるからといって、マイホーム購入を諦める必要はありません。適切な準備と対策を行うことで、住宅ローンの審査を通過する可能性を高めることができます。借入件数を減らし、返済負担率を抑え、信用情報を整理することが重要です。