楽天カードリボ払いはやばい?手数料や注意点・対策とは

楽天カードリボ払いはやばい?自動リボ払いのリスクと賢く使うための対策を紹介

目次

楽天カードのリボ払いを利用するか迷っている方は、「リボ払いは本当に危険なの?」と心配になることもあるでしょう。実際、楽天カードのリボ払いには注意が必要だという評判もあります。この「やばい」と言われる理由には、楽天カードの「自動リボ払い」というサービスや、そもそものリボ払いの仕組みが関係しています。

リボ払いについての理解がないまま利用を始めると、いわゆる「リボ地獄」に陥る危険性があるため、事前に楽天カードのリボ払いサービスやその仕組みを知っておくことが重要です。

とはいえ、楽天カードのリボ払いが絶対に悪質なサービスというわけではありません。上手に活用すれば、支払い負担を軽減し、使い過ぎても安心できる便利な機能でもあります。

この記事では、楽天カードのリボ払いが危険だと言われる理由やリボ払いの危険性について説明します。また、上手にリボ払いを利用する方法についてもご紹介しますので、利用を考えている方は参考にしてみてください。

すでに楽天カードのリボ払いを利用している方で、もし「リボ地獄」に悩んでいるなら、早めに対処することが重要です。最後には、リボ払いから抜け出す方法も解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

リボ払いとは何か?

リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードの支払い方法の一つで、欧米では一般的に使用されています。日本でも徐々に普及が進んでいます。

この方法では、クレジットカードでの利用代金や件数に関わらず、事前に設定された一定額、またはリボ手数料を加えた金額を毎月支払うことになります。支払日の請求金額が高額で支払いが難しいと感じた場合などには、あとからリボ払いに変更することも可能です。

リボ払いを活用すれば、その月の利用金額が大きくても毎月の支払額は一定に保たれ、カード会社が定めた範囲内で調整することができます。うまく利用すれば、支払金額を抑えつつ、計画的にクレジットカードを使い続けることができます。

リボ払いの種類について

リボ払いには、主に「定額方式」と「残高スライド方式」の2つの支払方法があります。

定額方式

定額方式では、クレジットカードの支払残高が増えても、毎月の返済額は一定に保たれる仕組みです。これには「元利定額方式」と「元金定額方式」の2種類があります。

「元利定額方式」は、リボ手数料を含めた毎月の返済額が一定である方法で、「元金定額方式」は、毎月一定の元金にリボ手数料が加算された金額を支払う方法です。

例えば、大きな買い物をして残高が増えても、毎月の返済額は変わりません。そのため、支払い負担を抑えられる一方、返済額が低すぎると支払い期間が長引き、結果的にリボ手数料が増えてしまうことがあります。

残高スライド方式

残高スライド方式は、クレジットカードの支払残高に応じて、毎月の支払額が変動する仕組みです。

例えば、支払残高が10万円未満の場合、毎月の返済額が1万円で、支払残高が10万円以上20万円以下になると、毎月の返済額が2万円に設定されているカードがあります。

この場合、返済残高が5万円なら返済額は1万円ですが、残高が11万円に増えると、返済額は2万円に変更されます。

楽天カードのリボ払いは危険か?不評の原因や手数料について解説

まず、前提として「やばい」と感じる基準は人それぞれ異なるため、「楽天カードのリボ払いは〇〇だからやばい」と一概に断言することはできません。しかしながら、なぜ「楽天カードのリボ払いはやばい」と言われるのか、その理由は予測できます。これらの原因を踏まえた上で、実際に楽天カードのリボ払いが自分にとってどうなのかを検討してみてください。

◻︎楽天カードのリボ払いが「やばい」と言われる理由

  • 勝手にリボ払いに変更されることがある
  • リボ払いをやめたくても、やめられないことがある
  • 楽天カードのリボ払いの利率が15%と高めに設定されている

インターネットでの情報を見ると、特に「勝手にリボ払いになったこと」がやばいと感じられる理由として多く挙げられています。次に、楽天カードのリボ払いが「やばい」と言われる原因について、それぞれ詳細に解説していきます。

知らないうちにリボ払いに変更されていることがある

インターネット上では、「楽天カードの支払いが気づかぬうちにリボ払いになっていた」という声がありました。リボ払いには支払金額が一定で便利な面がある一方で、手数料が増加したり、完済までに長期間かかるといったデメリットもあります。こうしたデメリットがあるサービスで、知らないうちにリボ払いが設定されていたことがわかると、「やばい」と感じるのは無理もありません。

しかし、厳密に言えば、楽天カードでは利用者の承諾なし勝手にリボ払いになることはありません。楽天カードを申し込む際、「自動リボサービス申し込み」のチェックボックスをそのままにしておくと、購入時に自動的にリボ払いが設定される仕組みになっています。そうした場合、支払い方法を変更しない限り、たとえ一括払いを選んだとしても自動的にリボ払いにされてしまいます。

自動リボ払いが有効かどうか確認する方法

楽天カードを利用している中で、「自分が自動リボ払いになっているか分からない」という方もいるかもしれません。その場合、以下の手順で自動リボ払いの設定状況を確認してみてください。

◻︎楽天e-NAVIで確認する方法

  1. 楽天e-NAVIにログイン
  2. 「お支払いサポート」の中の「自動でリボ払い」をクリックまたはタップ
  3. 自動リボサービスが設定されていなければ「自動リボサービスにご登録いただいておりません」と表示されます

◻︎楽天カードアプリで確認する方法

  1. 楽天カードアプリにログイン
  2. 明細画面から「自動リボ」ボタンをタップ
  3. サービスが適用されていない場合、「未登録」と表示されます

自動リボ払いが適用されているかは、アプリや楽天e-NAVIで確認できます。リボ払いが不本意に続いていると、利用残高が増加し、手数料がかさむ原因となります。自動リボ払いになっているかどうかが不明な場合は、早めに確認することをお勧めします。

自動リボ払いを解除する方法

場合によっては、知らないうちに自動リボ払いが設定されていることも考えられます。もし不要な場合、解除しない限り今後の楽天カードの支払いがすべてリボ払いになってしまうため、早めに解除手続きを行いましょう。

自動リボ払いの解除は、楽天e-NAVIまたは自動音声専用ダイヤル(0120-30-6910)を利用して行えます。どちらも原則として24時間対応しているので、自分に合った方法で解除手続きを進めてください。

楽天カードのリボ払いの金利は15%とやや高めに設定されている

楽天カードのリボ払いが「やばい」と言われる理由の一つに、その手数料の高さが挙げられます。一般的に、消費者金融のカードローンには高い金利が設定されていますが、これと比較して楽天カードのリボ払いも注意が必要です。

例えば、大手消費者金融のカードローンでは、「アコム」「アイフル」「プロミス」「レイクALSA」「SMBCモビット」の5社が金利の上限を年17.8%〜18.0%に設定しています。それに対して、楽天カードのリボ払いの手数料は年15.0%であり、これも大手消費者金融の金利に近い数字です。

ただし、カードローンの上限金利は最大の金利であり、実際には10%未満の金利が適用される場合もあります。一方、楽天カードのリボ払いの手数料は常に年15.0%となるため、場合によってはカードローンよりも手数料が高くなることがあります。

そのため、計画的に利用しないと支払総額が膨らむ可能性があります。楽天カードのリボ払いを利用する際は、使いすぎないように慎重に使用し、安易に利用を避けることが重要です。

分割払いと比較して、手数料がどれほど高いのか?

リボ払いと似た支払い方法に分割払いがあります。リボ払いは毎月の支払額を一定に保てる特徴があり、分割払いは返済回数を事前に決め、その回数に応じて毎月の返済額が決定される仕組みです。

楽天カードの公式サイトでは、リボ払いと分割払いのシミュレーションが可能なページがあります。以下は、当サイトで実施したシミュレーション結果ですので、参考にしてみてください。

◻︎毎月5,000円支払った場合のシミュレーション

  • 利用金額 1万円
  • リボ払い: 手数料225円、支払回数3回
  • 分割払い: 手数料204円、支払回数3回
  • 利用金額 5万円
  • リボ払い: 手数料4,225円、支払回数13回
  • 分割払い: 手数料4,080円、支払回数12回
  • 利用金額 10万円
  • リボ払い: 手数料18,201円、支払回数27回
  • 分割払い: 手数料16,320円、支払回数24回
  • 利用金額 15万円
  • リボ払い: 手数料44,644円、支払回数44回
  • 分割払い: 手数料36,720円、支払回数36回
  • 利用金額 20万円
  • リボ払い: 手数料81,240円、支払回数60回
  • 分割払い: 手数料48,960円、支払回数36回

楽天カードのリボ払い手数料は15.0%、分割払いは12.25%〜15.0%です。最大でも2.75%の差しかないため、少額利用時には手数料に大きな差は出ません。しかし、利用金額が多かったり、支払期間が長くなると、リボ払いのほうが手数料が高くなる傾向があります。

リボ払いは完済までの期間が長期化しやすく、その分毎月の支払い額が軽減されますが、手数料は高額になりがちです。手数料を抑えたい場合は、リボ払いを利用する際に月々の支払額を増やし、できるだけ早期に完済を目指すことが大切です。

リボ払いを辞めたいと思っても、やめられない

楽天カードのリボ払いを利用した場合、「リボ払いから分割払いに変更したい」、「リボ払いを辞めたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、楽天カードのリボ払いでは、基本的に完済するまで他の支払い方法に変更することはできません。

仕組みを十分に理解せずにリボ払いを利用してしまうと、「説明が足りなかった」「知らなかった」などと感じることがあり、それが「楽天カードのリボ払いはやばい」と言われる原因になることがあります。

すでにリボ払いを利用している場合、途中で分割払いに変更することはできません。リボ払いをやめるには、毎月返済を続けて完済するか、利用残高を一括で支払う必要があります。そのため、楽天カードのリボ払いを利用する際には、十分に留意しておくことが重要です。

リボ払いの仕組み自体が「やばい」と言われる理由がある

リボ払いの仕組み、特に楽天カードに限らず「やばい」と言われる理由はいくつかあります。

  • 手数料が高くなるため、支払総額が増える
  • つい使いすぎてしまい、完済までの期間が長くなる
  • カードローンの上限金利に近い利率が設定されがち
  • 返済能力を超えて使ってしまう危険性がある

これらの要因により、リボ払いは慎重に利用する必要があると言えます。

一括払いのはずがリボ払いに

楽天カードで自動リボ払いが設定されていると、たとえ「一括払い」と言って商品を購入しても、支払いは自動的にリボ払いに変更されてしまいます。つまり、一括払いが「自動的に」リボ払いに切り替わってしまうのです。もしお店で一括払いをしたい場合は、楽天カードに連絡して自動リボ払いを解除する必要があります(解除方法は後ほど説明します)。

楽天カードの申し込み時に自動リボ払いを選んだ

楽天カードに新規申し込みをする際、自己リボサービスの申込をするかどうかを選択する欄があります。新規申し込み時には、自動リボ払いを利用することでポイントがもらえるキャンペーンがあり、お得に感じてつい申し込んでしまうこともあります。また、カードの発行や手続きに集中してしまい、自動リボを申し込んだことを忘れてしまうことも考えられます。しかし、自動リボサービスは後からでも選択可能ですので、必要ない場合は登録しないよう注意しましょう。

ポイントキャンペーンで自動的にリボ設定される

楽天カードでは、「自動リボ払い登録・利用で最大5,000ポイント」などの魅力的なキャンペーンを実施していることがあります。特典が魅力的なため、自動リボ払いに登録する人も少なくありません。しかし、登録したことを忘れていたり、自動リボ払いの仕組みを十分に理解せずに申し込んでいると、請求書が届いたときに「いつの間にか自動リボ払いになっていた」と驚くことがあります。

自動リボ払い変更後、次回も自動リボに!

一度自動リボ払いに設定を変更すると、その後の支払期日も自動リボ払いが続くため、設定変更が必要です。支払期日が近づいた際には、自動リボ払いに変更したことがあるかどうかを確認してみてください。

楽天カードのリボ払いと分割払いの違いとは?

楽天カードのリボ払いは、後から新たに買い物をしてリボ払いを選んでも、月々の支払額は基本的に変わりません。一方、楽天カードの分割払いでは、追加で買い物をして分割払いにすると、その分、月々の支払額が増えることになります。

では、楽天カードで分割払いよりリボ払いを選んだ方が得なのでしょうか?
必ずしもそうではありません。楽天カードの場合、リボ払いの手数料が分割払いより高く設定されていることがあり、結果としてリボ払いの方が支払総額が高くなる可能性もあります。

支払方法の手数料と利率(年率)は以下の通りです:

  • リボ払い:15%
  • 分割払い:12.25%〜15.00%(回数によって異なり、2回払いは手数料無料)

リボ払いと分割払いの主な違いとは

リボ払いと分割払いの主な違いは、リボ払いでは毎月の支払金額を指定するのに対し、分割払いでは購入した商品の代金に対して支払回数を指定する点です。
分割払いは、購入した商品ごとに支払回数を選択できるため、高額商品には回数を多く設定するなど、柔軟な調整が可能です。

リボ払いは、クレジットカードで使った代金全体に対して支払金額を設定できるため、計画的な支払いができますが、支払期間が長くなることがあります。対して、分割払いでは支払金額は設定できませんが、支払回数が決まっているので、返済完了の見通しを立てやすくなります。
「リボ払い」と「分割払い」は、実際には異なる支払い方法になります。

分割払いは高額な買い物を計画的に返済するのに役立つ

楽天カードの分割払いでは、2回から36回までの支払い回数を選んで、購入金額を分割して毎月支払います。リボ払いとは異なり、分割払いは購入ごとに支払額が決まるため、利用回数が増えるほど月々の支払い額も増えます。例えば、家電が故障して急遽高額な支払いが必要になった場合、分割払いは便利ですが、頻繁に利用すると返済が難しくなる可能性があるため注意が必要です。分割払いの手数料は支払回数が多くなるほど増加し、実質年率は12.25%~15.00%となります。ただし、2回払いの場合、分割手数料はかかりません。支払いに余裕がある場合は、できるだけ2回払いを選ぶことをお勧めします。

リボ払いは予期しない出費が増えたときに便利

リボ払いでは、毎月の支払い額を自分で決めることができるため、月々の支払いを一定に保ちたい方に便利な方法です。いくら使っても毎月の支払額はほぼ変わらないのが特徴です。もしカードを使いすぎた月があれば、その請求を後からリボ払いに変更して支払い額を抑えることができます。しかし、支払いがなくなったわけではないので、翌月以降は支出を抑え、リボ残高を減らしていかなければなりません。また、月々の支払い額がほとんど増えないため、使いすぎに気づきにくいというデメリットもあります。自己管理ができていないと、リボ残高が膨らみ、無駄に手数料を支払うことになる可能性があります。

リボ払い手数料の支払い方法

リボ払いには、リボ手数料の処理方法に基づいて「With・In(ウィズイン)方式」と「With・Out(ウィズアウト)方式」の2つの方式があります。

簡単に説明すると、With・In方式では毎月の弁済金額にリボ手数料を含めて計算するのに対し、With・Out方式では毎月の支払残高に基づいてリボ手数料を計算し、上乗せする仕組みです。

それでは、各支払方式についてさらに詳しく見ていきましょう。

With・Out方式

With・Out方式は、毎月の元金を設定し、別途リボ手数料を上乗せして支払う方法です。

例えば、元金を3,000円に設定した場合、その元金に加えてリボ手数料が追加されるため、実際の弁済金額は3,000円を超えることになります。

リボ手数料は、弁済残高に応じた利息相当額です。この方式では、毎回の支払いで元金が確実に減少し、その結果、リボ手数料の負担も徐々に軽くなります。同じ金額を設定した場合、With・In方式よりも早く支払いが完了することができます。

With・In方式

With・In方式では、毎月の弁済金額にリボ手数料を含めた合計額が請求されるため、毎月の支払額が一定になります。例えば、月々の弁済金額を3,000円に設定した場合、元金とリボ手数料を合わせた金額がその金額となります。

毎月の支払額が一定であるため、家計の管理がしやすいというメリットがありますが、一方で元金の減少が遅く、返済期間が長引く可能性がある点に注意が必要です。

どちらの方式を採用するかはカード会社によって異なる

With・In方式とWith・Out方式の違いについて説明しましたが、どちらの方式が採用されているかはカード会社によって異なります。

ご自身が利用しているクレジットカードがどの方式を採用しているか、事前に確認しておくことをお勧めします。

楽天カードのリボ払いのメリットとリスク

リボ払いをこのまま続けるべきか、解除した方がよいか悩む方もいるかもしれません。そこで、リボ払いの利便性とリスクについて説明します。

楽天カードのリボ払いのリスク

「お金がない時にはリボ払いが便利」と感じることがありますが、それが実はリスクにも繋がります。月々の支払額が少ないため、ついリボ払いを増やしがちになりますが、リボ払いは借金であり、借金を気軽に増やすことは非常に危険です。また、リボ払いを完済するまで、手数料がかかり続けます。楽天カードでは、その手数料が年15%で、一括払いに比べて15%多く支払わなければならないことを忘れてはいけません。

請求額がほぼ一定のため、つい使い過ぎてしまうことがある

リボ払いは利用残高が増えるとリボ手数料も増加しますが、少しの残高の増減では月々の支払額が大きく変わることはありません。そのため、使っている感覚が薄れがちです。しかし、支払い期間が長引くことで、最終的にトータルのリボ手数料は増えるため、リボ払いを利用する際はその仕組みをしっかり理解してから利用することをお勧めします。

返済額が大きくなる場合がある

楽天カードのリボ払いは、最低返済金額が低いため、返済回数が増えて結果的に総返済額が高くなることがあります。例えば、リボ払いを20万円に設定し、毎月最低返済金額の2,000円で返済した場合、最終的な支払い合計金額は284,571円となります。月々の負担が軽く感じられるため魅力的に思えますが、最終的には総額が高くなることを理解しておくことが大切です。

リボ払いには手数料が発生する

リボ払いは月々の返済額を低く抑えることができますが、全体の返済金額が減るわけではありません。返済期間が長引けば、それに伴い手数料も増えるため、リボ払いの仕組みをよく理解し、できるだけ早く完済することが推奨されます。

特に、まとまったお金がなくても高額な支払いができるという利点と、利息が高くなるというデメリットは密接に関連しています。リボ払いはあくまで支払いが難しい時の手段として利用し、もしまとまったお金ができたら速やかに返済を進めることで、リボ手数料を抑えることができます。これにより、リボ払いのメリットを最大限活用しつつ、デメリットを最小限に抑えることができます。

楽天カードのリボ払いにはどれくらいの手数料がかかる?

例えば、楽天カードで20万円のリボ残高があり、月々3,000円をリボ払いした場合(手数料15%)を考えてみましょう。この場合、リボ払いを完済するまでに、手数料として8万4571円を支払うことになります。つまり、20万円の買い物に対して、約8万円を余分に支払うことになるのです。その8万円があれば、スマホやタブレット、アクセサリ、冷蔵庫など、さまざまなものを買うことができます。リボ払いは便利に思えますが、失う金額の大きさを意識しておくことが大切です。

返済能力を超えて使いすぎるリスクがある

リボ払いが「やばい」と言われる理由の一つは、返済能力を超えて使いすぎるリスクがあることです。例えば、リボ払いを利用して毎月1万円を数年間支払い続けなければならない状況が考えられます。最初は問題なく支払えていたとしても、急な出費(冠婚葬祭など)や収入の減少(例えば離職など)がある場合、支払いが難しくなることもあります。

リボ払いの支払いは毎月の出費ではなく、固定費として続くため、安易に利用すると生活に大きな影響を与える可能性もあります。リボ払いを利用する際には、返済計画をしっかり立て、必要最低限での利用を心がけることが大切です。

使い過ぎてしまい、完済までの期間が延びやすい

リボ払いでは、利用限度額内で購入した金額にかかわらず、毎月の支払額は基本的に一定です。つまり、月々の支払負担を軽減することを目的としたサービスといえます。
ただし、支払金額が少ないと、完済までの期間が長くなります。そのため、毎月支払っていてもなかなか完済できず、リボ払いが「やばい」と言われる理由にもなります。

楽天カードのリボ払いのメリット

リボ払いでは月々の支払い額を抑えることができます。楽天カードの月々の最低支払額は、以下の通りです(2023年2月時点):

  • リボ残高が20万円以下の場合、最低支払額は3,000円+リボ手数料(年15%)
  • リボ残高が20万円を超える場合、最低支払額は4,000円+リボ手数料(年15%)
    ※リボ残高が5万円増えるごとに、最低支払額は1,000円増加します。

お金が不足している時には、リボ払いは便利な選択肢となりますね。

急な出費があっても、毎月の支払い額がほぼ一定

リボ払いは、毎月の支出を抑えつつ、ほぼ一定額に保つことができる便利な方法です。利用残高が増えると、それに応じてリボ手数料も増加しますが、残高の多少の増減では月々の支払い額が大きく変動することはありません。これにより、急な支出があった場合でも、月々の支払い額はほぼ変わりません。

また、契約内容によっては、リボ手数料が増加する代わりに返済額が減るタイプのリボ払いもあります。この場合、月々の支払い額は安定していることが特徴ですが、やはりできるだけ早期に完済することが重要です。

リボ払いは、完済にかかる期間が延びれば延びるほど、支払うリボ手数料の総額が増えます。多くの人がリボ手数料が月々の支払い額に基づいて計算されていると思いがちですが、実際には利用残高に基づいて計算されます。つまり、早めに返済すればするほど、利用残高が減り、月々のリボ手数料も少なくなり、返済期間も短縮されるのです。

楽天カードのリボ払い利用可能額を超えると、一括払いに変更される

「カードをたくさん使っても、毎月少しずつ払っていけば問題ないだろう」と考える方もいるかもしれません。しかし、クレジットカードには利用可能額が設定されています。楽天カードの場合、利用可能額を超えると、翌月には一括払いが求められます。つまり、魔法のような支払い方法がいつまでも続くわけではないということです。

あとから支払い額を変更する方法もある

リボ払いでは、支払金額を後から変更することができます。金額を減らすと、1回の支払い額は低くなりますが、その分返済期間が延びます。一方、月々の支払い額を増やすと、短期間で完済が可能になります。

もし今、手元にお金がない場合、月々の支払いをなるべく低くして、最終的に完済できれば良いだろうと思うかもしれません。しかし、返済期間が長引くとリボ手数料が増加するため、余裕がある場合は、月々の支払い額をできるだけ高く設定し、早期に返済を終わらせることをお勧めします。

リボ払いのクレジットカードの利用方法

次に、具体的なリボ払いの利用方法について説明します。

決済後に支払い方法をリボ払いに変更する

後からリボ払いに変更することで、商品購入後でも一括払いや分割払いからリボ払いに切り替えることができます。たとえば、生活費が厳しくなった場合や、支払いをできるだけ先延ばしにしたい時などに便利です。変更手続きはカード会員用サイトなどから行えます。

ただし、支払いが長引けば長引くほど、トータルのリボ手数料も増えてしまいます。余裕ができた際には、早めに返済が終わるように支払い額の設定を上げることをおすすめします。

毎月の支払金額を調整する

リボ払いを希望する場合、店頭でその旨を伝えます。リボ払いの月々の支払い額は、あらかじめクレジットカードに設定されている金額ですが、毎月その額を変更することもできます。

支払い回数が不明な場合は、返済シミュレーションを活用しよう

リボ払いは月々の弁済金額を設定する方式のため、残りの支払い回数が不明瞭になりがちです。事前に返済シミュレーションを活用し、「何回で支払いが完了するのか」や「毎月のリボ手数料がいくらになるのか」を把握しておくことが重要です。「利用金額」と「月々の支払額」を入力することで、支払回数や月々の弁済金額、リボ手数料、そして合計支払額を確認できます。楽天カードのリボ払い返済シミュレーションはこちらからご確認ください。

楽天カードのリボ払い返済シミュレーションを利用前に理解しよう!

リボ払いには様々なリスクがあることがここまでで説明されました。無計画に利用すると、生活に悪影響を与える可能性があるため、リボ払いを利用する際は、「毎月の支払額」や「完済までの期間」を事前に明確にしておくことが重要です。

次に、利用金額に応じた楽天カードのリボ払い返済シミュレーションを紹介します。楽天カードでリボ払いを利用する際には、計画する利用金額に基づいた返済シミュレーションの結果を参考にしてください。

  • 残高10万円の場合
  • 残高20万円の場合
  • 残高30万円の場合
  • 残高40万円の場合
  • 残高50万円の場合

※各項目をタップ・クリックすると、さらに詳細な説明をご確認いただけます。

リボ払いを10万円の残高で利用した場合

ここでは、楽天カードのリボ払いの利用残高が10万円の場合を基にシミュレーションを行います。楽天カードのリボ払いでは、残高が20万円までの場合、最小支払額は「3,000円+手数料」となります。この条件を考慮し、残高10万円の場合では、毎月3,000円を支払い続けて完済した場合のシミュレーション結果を示します。

  • 支払総額:121,454円
  • 手数料総額:21,454円
  • 返済回数:34回(約2年10か月)

参照元:楽天カード公式サイト「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」

このシミュレーション結果から、利用残高10万円で毎月3,000円の支払いを続けると、支払総額は121,454円となり、完済までに34回、つまり約2年10か月かかることがわかりました。

なお、このシミュレーションは毎月3,000円の支払いを前提としています。もし可能であれば、毎月の支払金額を増額することで、手数料と返済回数を減らすことができます。お金に余裕がある月には、3,000円以上の支払いをすることを検討するとよいでしょう。

リボ払いを20万円の残高で利用した場合

ここでは、楽天カードのリボ払い利用残高が20万円の場合を想定したシミュレーションを行います。楽天カードのリボ払いでは、残高が20万円までの場合、最小の支払額は「3,000円+手数料」となります。この条件を基に、残高20万円の場合で毎月3,000円を支払って完済するシミュレーションを進めます。

  • 支払総額:284,571円
  • 手数料総額:84,571円
  • 返済回数:67回(約5年7か月)

参照元:楽天カード公式サイト「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」

シミュレーション結果から、20万円の利用残高で毎月3,000円を支払った場合、支払総額は284,571円となり、完済までに67回、つまり約5年7か月かかることがわかりました。利用残高が10万円の場合よりも、手数料や返済回数が増えるため、返済負担は大きくなります。

また、支払額を増やすことで手数料や返済回数を減らせるため、余裕のある月には積極的に多くの金額を支払うことをおすすめします。

リボ払いを30万円の残高で利用した場合

ここでは、楽天カードのリボ払い利用残高が30万円の場合を想定したシミュレーションを行います。楽天カードのリボ払いでは、残高が20万円を超えると「4,000円+手数料」となり、残高が5万円増えるごとに支払額が1,000円増える仕組みです。そのため、残高が30万円の場合、毎月の最小支払額は5,000円となります。

この条件をもとに、残高30万円の場合のシミュレーションを実施した結果、毎月5,000円を支払うと以下のようになります。

  • 支払総額:451,150円
  • 手数料総額:151,150円
  • 返済回数:83回(約6年11か月)

参照元:楽天カード公式サイト「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」

シミュレーションの結果、30万円の利用残高で毎月5,000円を支払った場合、支払総額は451,150円となり、完済するまでに83回、つまり約6年11か月かかります。手数料の総額は151,150円となり、利用残高の半分以上となります。

リボ払いを利用すると、最終的に利用金額の約1.5倍を支払うことになるため、余裕がある月には積極的に支払額を増やして、早期完済を目指すことをおすすめします。

リボ払いを40万円の残高で利用した場合

ここでは、楽天カードのリボ払い利用残高が40万円の場合を想定したシミュレーションを行います。楽天カードのリボ払いでは、残高が20万円を超えると「4,000円+手数料」となり、残高が5万円増えるごとに支払額が1,000円増える仕組みです。そのため、40万円の残高の場合、毎月の最小支払額は6,000円になります。

この条件でシミュレーションした結果、毎月6,000円を支払った場合の結果は次の通りです。

  • 支払総額:605,416円
  • 手数料総額:205,416円
  • 返済回数:87回(約7年3か月)

参照元:楽天カード公式サイト「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」

シミュレーションにより、40万円の利用残高で毎月6,000円の支払いを続けると、支払総額は605,416円となり、完済には87回(約7年3か月)かかります。リボ払い残高が40万円を超えると、手数料だけで20万円以上支払うことになります。

最小支払額で返済を続けると、返済回数が長引き、手数料も増加します。楽天カードのリボ払いを利用する際は、余裕のある月にはできるだけ多く返済し、早期完済を目指すことをお勧めします。

リボ払いを50万円の残高で利用した場合

ここでは、楽天カードのリボ払いで利用残高が50万円の場合のシミュレーションを行います。楽天カードのリボ払いでは、残高が20万円を超える場合、支払額が「4,000円+手数料」となり、残高が5万円ごとに支払金額が1,000円ずつ増えます。したがって、50万円の残高の場合、毎月の最小支払額は7,000円になります。

この条件でのシミュレーション結果は次の通りです。

  • 支払総額:758,386円
  • 手数料総額:258,386円
  • 返済回数:89回(約7年5か月)

参照元:楽天カード公式サイト「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」

シミュレーションによると、50万円の利用残高で毎月7,000円を支払った場合、支払総額は758,386円となり、完済には約7年5か月がかかることが分かりました。リボ残高が50万円を超えると、手数料だけでも25万円以上支払うことになります。

さらに、シミュレーションからは、7年5か月の期間中、毎月7,000円の支払いが続くことがわかります。このように、長期間にわたる支払いは家計に圧迫をかけ、生活に悪影響を与えるリスクも考慮する必要があります。

利用残高50万円の場合、完済までの道のりが長く感じるかもしれませんが、お金に余裕のある月にできるだけ多く返済して、早期完済を目指すことが重要です。

楽天カードのリボ払いを賢く利用するには?

楽天カードのリボ払いの危険性について説明しましたが、実際には毎月の返済負担を抑えるという利点もあります。この便利なサービスを活用するためには、リスクを十分に理解したうえで計画的に利用することが重要です。

楽天カードのリボ払いを賢く使うために、事前に以下の点を覚えておくと良いでしょう。

  • 楽天カードからのリボ払い提案には安易に乗らない
  • 支払いが厳しくなったときにのみリボ払いを利用する
  • 定期的に楽天e-NAVIでリボ払い残高をチェックする

これから、楽天カードのリボ払いを効果的に使うためのポイントをさらに詳しく解説していきます。

どうしても支払いが難しいときにして使いすぎないようにする

「リボ払いはやばい」と言われる理由の一つは、毎月の支払額が抑えられるため、つい使い過ぎてしまうことです。使いすぎるとリボ残高が増加し、それに伴い完済までの期間が延び、手数料が増えてしまいます。最悪の場合、いわゆる「リボ地獄」に陥る可能性もあります。そのため、楽天カードのリボ払いを上手に使うためには、必要なときにだけ利用することが重要です。具体的には、以下のような状況ではリボ払いを利用するのが良いかもしれません。

  • どうしても欲しい商品があり、一括払いや分割払いでは支払いが難しい
  • 今月使い過ぎてしまい、請求金額が払えない場合
  • 収入が減少し、安定するまで楽天カードを頼りに生活せざるを得ない

楽天カードのリボ払い提案に軽率に応じないようにする

楽天カードを使っていると、リボ払いサービスの勧誘を受けることがあります。リボ払いを上手に活用するには、必要なときだけ利用し、安易に残高を増やさないことが重要です。そのため、下記のようなキャンペーンを見かけても、軽率に利用しないように注意しましょう。

  • 「自動リボ払い利用でポイントプレゼント・キャッシュバック」
  • 「支払い方法をリボ払いに変更で現金キャッシュバック」

楽天カードでは、このようなキャンペーンが頻繁に実施されています。キャンペーン参加後、自動リボ払いサービスが適用され、以後の支払いが全てリボ払いになってしまうこともあるので、注意が必要です。

ただし、すべてのキャンペーンがリボ払い利用に直結するわけではありません。楽天カードのキャンペーンに参加する際は、特設ページの「参加条件」などでリボ払いに関する条件がないかを必ず確認することが大切です。

楽天e-NAVIでリボ払い残高を定期的にチェックする

「リボ払いはやばい」と言われる理由には、「リボ残高がなかなか減らない」「手数料が高い」ことが挙げられます。これらは、自分がどのペースでリボ払いを進めているか、あといくらあるのかを理解することで解消可能です。例えば、「リボ残高が減らない」と感じる場合、まずは現在の残高と、支払金額のうちどの部分が残高の返済に充てられているのかを確認することが重要です。その上で、楽天カードの「リボ払い・分割払い返済シミュレーション」を活用すれば、完済までの期間の目安を知ることができます。

リボ残高や発生した手数料、返済に充てられた金額などは、楽天カードの会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」で確認できます。毎月15日に請求金額が確定し、楽天e-NAVIに反映されるので、リボ払いを利用している場合は毎月15日以降に1度はリボ残高をチェックすることをおすすめします。

楽天カードのリボ払いから抜け出す方法

楽天カードを利用している中で、すでにリボ払いを利用している場合もあるかもしれません。その場合、リボ払いの負担が重く感じられ、困っていることもあるでしょう。もしリボ払いから抜け出せない状況にあるなら、以下の対策を考えてみてください。

  • 毎月の返済額を増やす
  • ボーナスなどの一時金を利用して繰り上げ返済をする
  • 利率の低い金融機関で借り換えを行う
  • 債務整理を検討する

リボ払いから抜け出せない原因は、通常、月々の返済額が少ないことにあります。返済額を増額するか、ボーナスなどで繰り上げ返済を行うことで、返済負担を軽減できます。また、より低金利の金融機関に借り換えれば、手数料の負担も減らせるため効果的です。

もし「支払いが厳しい」「リボ払いを完済できる見込みが立たない」と感じる場合には、債務整理という選択肢を考えてみましょう。もちろんデメリットもありますが、法的手段によりリボ払い残高を減額したり帳消しにしたりできる可能性もあります。

これから、楽天カードのリボ払いから抜け出すための具体的な方法を解説します。

月々の返済額を増加させる

楽天カードのリボ払いを利用すると、毎月の返済が求められます。支払い額は利用残高に基づき、20万円までの場合は「3,000円+手数料」、20万円を超えると「4,000円+手数料」となり、残高が5万円増えるごとに1,000円が追加されます。この金額は最小の支払い額であり、手続きを行えば毎月の返済額を増加させることが可能です。

返済額を増やすと、リボ残高の返済に充てられる額が増えるため、完済までの期間や手数料を抑えることができます。例えば、リボ払い残高が20万円の場合、返済額に応じた完済までの期間や手数料は以下の通りです:

  • 毎月3,000円: 手数料総額84,571円、完済まで67か月
  • 毎月5,000円: 手数料総額51,240円、完済まで40か月
  • 毎月10,000円: 手数料総額26,250円、完済まで20か月
  • 毎月15,000円: 手数料総額17,934円、完済まで14か月
  • 毎月20,000円: 手数料総額13,750円、完済まで10か月

※上記のシミュレーションは参考値であり、実際の金額や期間は異なる場合があります。

毎月の返済額を増やすことで、リボ払いにかかる手数料や完済までの期間を短縮できます。そのため、楽天カードのリボ払いを利用する際は、可能な限り返済額を増加させるよう心がけましょう。返済額を増やす手続きは、楽天e-NAVIの「リボお支払いコース変更・リボ残高のおまとめ払い」から行うことができます。

ボーナスなどの一時金が入ったときに繰り上げ返済を行う

リボ払いから抜け出したい場合は、ボーナスなどでお金に余裕ができた時に繰り上げ返済を行いましょう。繰り上げ返済とは、通常の月々の支払いとは別に、追加で返済を行う方法です。これにより、リボ残高の返済に充てられる金額が増え、返済ペースを加速させることができます。

例えば、繰り上げ返済を行った場合と月々の返済だけを続けた場合では、リボ払いの手数料総額や完済までの期間に大きな差が生じます。

◻️シミュレーションの条件
リボ払いの利用残高:50万円
毎月の返済額:1万円
繰り上げ返済の金額:月々1万円(最初の返済から支払った場合を想定)

繰り上げ返済をした場合月々の返済だけの場合
手数料総額81,250円159,375円
完済までの期間25か月(2年1か月)50か月(4年2か月)

参考元:楽天カード公式サイト「ショッピングリボ払い返済シミュレーション」

※シミュレーションの結果であり、実際の金額や期間とは異なる場合があります。

シミュレーションにより、繰り上げ返済を行うことで手数料を半分近くに抑え、完済までの期間も短縮できることがわかります。楽天カードでは、楽天e-NAVIのチャットサポートを通じて繰り上げ返済の連絡が可能です。受付時間は9:30~25:30なので、時間内に問い合わせを行うようにしましょう。

繰り上げ返済とは、現在の支払い残高の一部を早めに返済する方法です。

リボ払いの解除方法

楽天カードのリボ払いを解除したい場合は、「楽天e-NAVI」の「自動リボ登録・解除」ページから手続きを行うことができます。しかし、注意点として、解除を行っても、解除前に自動リボ払いの対象となった取引分については引き続きリボ払いとして扱われます。そのため、解除したい場合は、できるだけ早めに手続きを進めることが重要です。

利率の低い金融機関で借り換えを行う

楽天カードのリボ払いから抜け出す方法として、利息の低い金融機関への借り換えも有効です。借り換えとは、他の金融機関から融資を受け、その資金でリボ残高を一括返済することを指します。借り換え先の金利が楽天カードのリボ払いより低ければ、将来的に発生する手数料を抑えることが可能です。

例えば、楽天カードのリボ払いから金利10.0%のA社に借り換えた場合を見てみましょう。以下の条件で完済した場合、借り換え前後の手数料総額と完済までの期間は次の通りです。

借入残高:50万円
毎月の返済額:1万5千円

楽天カードのリボ払い(年15.0%)借り換えをした場合(年10.0%)
手数料総額150,823円88,185円
完済までの期間44か月40か月

※このシミュレーションは予測に基づいたもので、実際の金額や期間は異なる可能性があります。

シミュレーションによると、借り換えを行うことで約6万円の手数料を削減でき、完済までの期間も4か月短縮できます。さらに、借り換えで抑えた手数料分をリボ払いの返済に回せば、さらに早く完済することができます。もしリボ払いからできるだけ早く抜け出したい場合、金利の低い金融機関への借り換えを検討することをお勧めします。

債務整理を行う

「リボ払いの返済が難しい」「他の借入れもあり、返済が厳しい」と感じている場合は、債務整理を考慮し、弁護士や司法書士に相談することをお勧めします。債務整理には、以下の3つの方法があります。

  • 任意整理:将来の利息や手数料をカットし、元金の返済だけで解決できる場合に適用される手続きです。
  • 自己破産:借金を全額帳消しにする手続きですが、20万円以上の価値がある財産を手放さなければなりません。
  • 個人再生:借金の元金を減額する手続きで、住宅ローンが残っている場合、自宅を手放す可能性もあります。

これらの方法は、リボ払いから法的に解放される手段ですが、収入や現在の借入れの状況によって最適な選択肢が異なります。弁護士などの専門家のアドバイスを受け、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

債務整理を実施すると、利息を大幅に削減できる

債務整理を行うことで、利息(手数料)を大幅に削減できます。例えば、リボ払いを任意整理すると、15%の利率が0%に引き下げられ、これまで発生していた遅延損害金も0円になる可能性があります。3〜5年以内で返済計画を立てることもできるため、現状より返済が楽になる可能性が非常に高いです。

以下は、リボ払いと任意整理後の返済額、返済回数、総支払額の比較です:

支払方法返済額返済回数支払総額うち利息
リボ払い15,000円34回(2年10か月)607,304円107,304円
任意整理13,888円36回(3年)500,000円0円

この表の通り、残高50万円のリボ払いを任意整理すると、利息を10万円以上削減できることが分かります。

債務整理を行うことで信用情報に傷がつく点に注意

債務整理をすると、いわゆる「ブラックリスト入り」状態となり、クレジットカードやローンの審査に通りにくくなります。信用情報機関に債務整理の情報が登録されると、他のカード会社などがその記録を確認できるようになります。そのため、新しいカードの申し込み審査が通らなくなり、現在使用している楽天カードも、更新時や途上与信で信用情報が確認されると使えなくなる可能性があります。

メリットとデメリットをしっかりと比較し、慎重に判断することが大切です。

債務整理を検討すべきタイミング

メリットとデメリットをよく理解した上で、以下のような状況になった場合は、債務整理を考えるタイミングかもしれません。

  • 既にリボ払いの返済を何度か滞納している
  • 返済のために新たに借り入れをしたことがある
  • リボ払いの元金がほとんど減らない
  • リボ払いの手数料が高く感じる
  • 月々の返済額が手取り月収の3分の1を超えている
  • リボ払い以外にも借り入れがある
  • リボ払いを抜け出したいが、完済が難しい

債務整理は早めに取り組むほど、より多くのメリットを得ることができます。もしリボ払いの返済に不安を感じたら、専門家に相談することを検討するのが良いでしょう。

支払額の変更はどこで行えるのか?

楽天カードでは、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」から、弁済金額を変更する手続きを行うことができます。変更手順は以下の通りです。

  1. 楽天e-NAVIにログイン
  2. メニューから「お支払い関連サービス(リボ・分割など)」を選び、【リボお支払いコースの変更】または【リボ残高のおまとめ払い】をクリック
  3. 支払金額を指定し、変更を確定

リボ払いを解除後はどうなる?

リボ払いを解除した後は、カードを使用してもリボ払いが適用されることはありません。しかし、すでに自動リボ払いが適用された利用分については、支払い方法を元に戻すことはできません。自動リボを解除しただけでは、支払残高が一括払いにはならないため、注意が必要です。

楽天カードのリボ払いは過払金請求の対象か?

楽天カードのリボ払いには手数料がかかりますが、長期間利用していた場合、過払金返還請求の対象になるかどうかについて疑問に思うこともあります。過払金が発生するための条件は、以下の3つです。

  1. 利息制限法改正前から取引が続いていること
  2. 取引終了日から10年以上経過していないこと
  3. 年利15%~20%を超える利率で借り入れをしていたこと

基本的に過払金請求の対象にはならない

楽天カードのリボ払いは、原則として過払金請求の対象にはなりません。なぜなら、楽天カードは2011年以降、利率を引き下げ、利息制限法に基づいた取引を行っているからです。そのため、楽天カードでは利息制限法を超える利率で取引をしていた期間は存在しません。ただし、「楽天KC」や「楽天マイワン」を利用していた方は、2011年以前に利息制限法を超える利率で取引していたため、過払金が発生している可能性があります。また、過払金は最終取引日から10年を過ぎると時効で消滅し、請求できなくなるため、基本的に楽天カードのリボ払いは過払金請求の対象外となります。

おまとめローンや債務整理が現実的な選択肢

楽天カードのリボ払いは、基本的に過払金請求の対象とはなりません。そのため、利息負担を軽減するためには、債務整理(任意整理)を行うか、おまとめローンや借り換えを検討することが現実的な選択肢です。任意整理を実施すると、和解後の利息は原則として0%に抑えられます。一方、おまとめローンや借り換えを利用すれば、より低い利率で楽天カードの債務を完済し、その後は低利率で返済を続けることができます。どの方法を選ぶかは、自分が債務整理を行うべきタイミングや、おまとめローン・借り換えで解決できるかを、これまで述べた債務整理のメリット・デメリットを踏まえて慎重に判断してください。

楽天カードの支払いがリボ払いに変更できない理由

楽天カードの「あとからリボ」は返済額を調整できる便利なサービスですが、いくつかの制限があります。リボ払いに変更できない場合の主な理由は以下の通りです。

変更できない理由:

  • 締切期日を過ぎている
  • 初めからリボ払いが適用できない支払いがある
  • リボ払い利用可能額を超えている

これらの詳細については、次の項目で詳しく説明します。

最初からリボ払いが適用できない支払いがある

楽天カードの利用項目の中には、リボ払いが適用されないものもあります。リボ払いが不可の払い例としては、以下のようなものがあります。

  • 年会費
  • 楽天ペイ加盟店での一部決済
  • 楽天PINKカードカスタマイズサービスの月額料金
  • カード切替手数料
  • 楽天バーチャルプリペイドカードの購入代金
  • 楽天バーチャルプリペイドカードの利用分
  • デルカチャージの利用分

さらに、エステティックサロン、パソコン教室、語学学校などでの支払いも、一部が1回払いのみとなる場合があるため、注意が必要です。

当月の支払いをリボ払いに変更するには期限が設定されている

「あとからリボ」の支払いサイクルの項目でも説明した通り、リボ払いへの変更には締め切りがあります。リボ払いへの変更は、最長で20日の22時までで、金融機関によっては15日の22時が期限となります。この時間を過ぎると、リボ払いに変更できず、最初に指定した支払い方法で支払いを行うことになります。

リボ払いの利用可能枠を超えている

楽天カードでは、各利用者に対してリボ払い利用可能額が設定されています。この枠を超えてリボ払いに変更することはできません。なお、リボ払い利用可能額とクレジットカードの利用可能額は異なる場合があるため、楽天e-NAVIで確認しておくことをおすすめします。

楽天カードのリボ払いを早期返済する方法

楽天カードには、ショッピングリボ払い又はキャッシングリボ払いの利用残高をまとめて支払える「おまとめ払い」があります。おまとめ払いをして早くリボ払いの支払いを終わらせれば、リボ払い手数料を節約することができます。楽天e-NAVIを使って簡単に手続きできるので、お金に余裕ができた時にはぜひおまとめ払いをしてみましょう。なお、おまとめ払いは、支払い月の10日22時までに手続きをすると当月の支払いに加算され、11日以降なら翌月の支払いに加算されます。
おまとめ払いの支払日
手続日
支払日
支払い月10日の22時まで
当月27日
以降
翌月27日
リボ利用残高の全額だけでなく、一部の金額でもおまとめ払いをすることができるので、その方法をご紹介します。

楽天カードのリボ払い残高を一括返済する方法

リボ払いの全額一括返済も、楽天e-NAVIから手続き可能です。金額指定ではなく、「全額払い」を選択することで、リボ残高を一括返済できます。以前は電話でのみ手続きが可能でしたが、現在ではネットで簡単に手続きを完了できるようになり、手軽に返済ができるようになっています。リボ残高を早急に返済したい方は、この方法をぜひ活用してください。

リボ払いをキャンセルして一括払いに変更することはできない

楽天カードのショッピング利用分は、一度リボ払いに変更すると、1回払いへの変更はできません。そのため、リボ払いをやめたい場合は、前述の「おまとめ払い」で全額を一括返済するか、銀行振込による対応を電話で依頼する方法があります。銀行振込を利用すると、通常の支払日よりも前に残高を返済することが可能です。

銀行振込の対応を電話で申し込む方法

リボ払い残高を一括返済したい場合は、自動音声ダイヤル(0120-30-6910)に電話しましょう。この番号はフリーダイヤルで、通話料金はかかりません。もしつながらなかったり、固定電話がない場合は、092-474-9255にかけてください。こちらは有料となるため、注意が必要です。電話がつながったら、「4100」を押すと、リボ残高の全額返済手続きができます。その後、指定された口座に振り込むことになります。

一括払い可能な期限

フリーダイヤルの自動音声案内で手続きを行う場合、カードの引き落とし結果が楽天カード側で確認された日から、翌月9日の14時45分までに変更手続きを完了させる必要があります。上記の期間外で電話での手続きを行いたい場合は、コンタクトセンター(0570-66-6910)に連絡しましょう。コンタクトセンターの営業時間は、9時30分から17時30分までです。

楽天カードのリボ払い残高を部分的に返済する方法

まず、楽天e-NAVIにログインし、「お支払方法」の中から「リボ残高のおまとめ払い」を選択します。次の画面では、ショッピング枠とキャッシング枠それぞれに加算したい金額を入力する欄が表示されます。希望する金額指定を選択し、加算する金額を入力してください。この際、入力する金額は支払総額ではなく、通常の支払いに加えて支払う金額であることに注意してください。

楽天カードのリボ払いで気を付けるべき点

楽天カードのリボ払いを効果的に利用するためには、以下の点に注意することが重要です。

  • 毎月利用残高をチェックしよう
  • リボ払いは必要な時だけ使おう
  • キャンペーンに申し込む際は、内容をよく確認しよう
  • 毎月の支払い額を確認しよう

毎月の利用残高をチェックする

リボ払いは、利用残高が増加しても支払額がほぼ一定のため、毎月の利用金額やリボ払い残高の把握が難しい面があります。そのため、気づかぬうちに使いすぎて高額な残高が残っているケースもよく見られます。こうした事態を避けるためにも、毎月必ず利用残高を楽天e-NAVIで確認することを習慣にしましょう。

キャンペーンに申し込む前に、内容を確認する

楽天カードでは様々なキャンペーンがありますが、知らないうちに自動リボ払いに設定されていたという声も多くあります。そのため、申し込み時にはキャンペーンの内容をしっかり確認することが大切です。どのくらいのポイントが付与されるか、またはどれだけの金額をリボ払いにするとポイントが付与されるのかを把握しておけば、適切なタイミングで解除することが可能です。

リボ払いは必要な時にだけ利用しよう

リボ払いを利用する際も、結局は「お金を借りている」ことに変わりはないため、使う際にはその利用を制限することが重要です。リボ払いを頻繁に利用すると、残高が増えたり手数料が高くなったりする可能性があります。お金が手元にない場合やどうしても必要な物がある場合、またはポイントキャンペーン参加期間中に利用するなど、計画的に使用することが求められます。

毎月の支払い額をチェックしよう

毎月の支払い金額を極端に低く設定していると、気づかないうちに利用残高が膨らんでしまうことがあります。特にカードを契約したばかりの時は、初期設定で少額になっていることがあるため、注意が必要です。普段の利用額と翌月以降の支払い額のバランスが取れているかを事前に確認したうえで利用することが重要です。

リボ払いには、返済が進んでも元本がなかなか減らないというデメリットがあります。返済が長期にわたる場合は、金利が低い商品の利用を検討するのも一つの方法です。

まとめ

「楽天カードのリボ払いはやばい」と言われる理由は、いくつかの要因が関係しています。特に、「勝手にリボ払いになっていた」といった声がインターネット上で見受けられる自動リボ払いサービスの仕組みが不評の原因となっています。

しかし、リボ払いの仕組み自体にも「やばい」と感じさせる原因があるのは事実です。楽天カードのリボ払いは、毎月の返済負担を軽減できる便利なサービスであるため、その仕組みを理解し、計画的に利用することが大切です。

もし「リボ払いから抜け出したい」と考えているのであれば、手数料をできるだけ抑えることを意識し、毎月の返済額を増やすことや繰り上げ返済を行うことが重要です。また、将来の返済に不安がある場合は、債務整理を検討し、弁護士に相談するのも一つの方法です。債務整理は早期に行うほど、債務の減額効果が大きくなります。まだ大丈夫と思っていても、一度相談してみることをおすすめします。

楽天カードに関するよくある質問

ここでは、楽天カードのリボ払いに関するよく寄せられる質問についてお答えします。

楽天カードの支払いがリボ払いに変更できない理由は?

楽天カードの支払いをリボ払いに変更できない理由として、主に以下の3つが考えられます。・締切期日が過ぎている・リボ払いが適用できない支払いがある・リボ払い利用可能額を超えているそれぞれについては、記事内で詳しく説明しています。

なぜ楽天カードは勝手にリボ払いになるのか?

主な理由として考えられるのは、以下の2点です。・ポイントキャンペーンに登録した・申込時に自動リボを選んだそれぞれの詳細については、記事内で詳しく解説しています。

楽天カードのリボ払いの支払い額はいくらですか?

リボ払いの利用残高によって支払額が異なります。20万円までの場合は「3,000円+手数料」、20万円を超えると「4,000円+手数料」となり、残高が5万円増えるごとに支払額が1,000円ずつ増加します。

楽天カードのリボ払いと分割払いの違いは何ですか?

まず、利息に違いがあります。リボ払いの金利は15%ですが、分割払いの金利は12.25%〜15.0%で、リボ払いの方が高くなることがあります。また、リボ払いは毎月の返済額を一定にする方法で、分割払いは最初に支払い回数を決定する方法です。リボ払いは支払いが長期化するため、長期間にわたって高い利息がかかり、結果的に支払総額が大きくなる可能性があります。

楽天カードのリボ払いのメリットとデメリットは?

楽天カードのリボ払いには、以下の4つのメリットがあります。

  1. ポイント還元率が高い
  2. 後からリボ払いに変更できる
  3. 24時間いつでもネット上からリボ払いに変更可能
  4. 毎月の返済額を1,000円単位で調整でき、使いすぎてしまっても返済負担を軽減できる

一方、リボ払いのデメリットは以下の点です。

  1. つい使い過ぎてしまう
  2. 返済額が少ないと、残高が減りにくい
  3. 完済の見通しが立ちにくい
  4. 一度リボ払いに設定すると、完済するまで他の返済方法に変更できない

楽天カードのリボ払いは、どのように支払いますか?

楽天カードの支払いは、一括払いまたは分割払いと同様に、支払期日(通常27日)に指定された方法で行われます。

楽天カードのリボ払いには、どのような種類がありますか?

楽天カードのリボ払いには3つの方法があります。会計時リボ払い、自動リボ払い、あとからリボ払いの3種類です。会計時リボ払いは、支払い時にリボ払いを選択する方法です。自動リボ払いは、支払い方法が一括払いまたは分割払いであっても、利用が自動的にリボ払いに変更される仕組みです。あとからリボ払いは、請求書を受け取った後でも支払い方法をリボ払いに変更できる方法です。