約7割が相次ぎ防犯対策意識は上がったと回答、闇バイトに関するアンケート

債務整理や闇金など借金問題をテーマとする情報メディア「あけるさいむ」を運営する株式会社ONE FOR ONEでは、2024年12月「闇バイト」をテーマとしたアンケートを実施しました。

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借金でお困りなら!あけるさいむ:https://1for1.jp/akeru-saimu/ 
闇バイトに関するアンケート: https://1for1.jp/akeru-saimu/survey11/
【運営:株式会社ONE FOR ONE】 : https://1for1.jp/

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目次

目次

アンケート実施背景

皆さんは「闇バイト」という言葉をご存知でしょうか?SNSなどで手軽に仕事を探せる一方で、高額報酬を餌に違法行為をさせられる闇バイトに巻き込まれるケースが後を絶ちません。特に、近年は首都圏を中心に闇バイトによる強盗事件が相次いでおり、社会問題となっています。

今回のアンケート調査では、このような状況下で、多くの人々が闇バイトについてどのような知識や認識を持っているのか、また、闇バイトの被害に遭わないためにどのような対策が求められてくるのかを調査しました。

この調査結果を基に、闇バイトの危険性について広く啓発し、多くの人々が闇バイトに巻き込まれないよう、注意喚起するための記事となっています。

アンケート概要

調査実施日:2024年10月
アンケート内容:「闇バイト」についてのアンケート
有効回答数:約244件
アンケート方法:インターネットアンケート

質問項目
  • SNSでアルバイトを探したことがありますか?
  • 「闇バイト」という言葉を知っていますか?
  • 「闇バイト」の具体的な内容や手口について知っていますか?
  • 闇バイト求人の特徴を知っていますか?
  • これまでに「闇バイトかもしれない」怪しい求人募集を見たことがありますか?
  • 「闇バイト」の募集をどこで見ましたか?(複数選択可)
  • 闇バイトは正直、一回だけならやっても大丈夫だと思いますか?
  • 上の質問でそう考える理由を教えてください。
  • 闇バイト事件の犯行理由には「借金がありお金に困っていた」と答える容疑者が多く見られました。頼れる人がいない状況の中、自分がお金に困っていたら闇バイトをやってしまうと思いますか?
  • もし自分が「闇バイトをするしかない」という状況に陥った場合、どのようにしたらそれを避けることができると思いますか?
  • これまでに「闇バイトかもしれない」怪しい人物や集団を自宅の周辺で見たことがありますか?
  • 闇バイトによる強盗事件が相次いでいるなかで、自分の防犯対策意識は上がったと思いますか?
  • 闇バイト強盗などの闇バイト事件を防止・被害に遭わないために、警察や地域にしてほしいことはありますか?
  • 闇バイト強盗などの闇バイト事件を防止・被害に遭わないために、個人でできることはどんなことだと思いますか?
  • 普通の仕事を装った闇バイト求人も多く、「闇バイト」だと知らず犯罪に加担してしまうケースも頻発しています。このような普通の仕事を装った「闇バイト」求人を見抜くのは難しい・区別の仕方が分からないと思いますか?
  • 自分や身内がうっかり闇バイトに応募して犯罪に加担してしまったら…と思うと、求人サイトに闇バイト求人が紛れていないか不安に思いますか?
  • 「闇バイト」に関する注意喚起や防止策について、どのような取り組みが最も有効だと思いますか?
  • その他、闇バイト事件に関して思うこと・考えなどがあれば教えてください。

SNSでアルバイトを探したことがありますか?

SNSでは「高報酬」「ホワイト案件」などというワードとともに、闇バイトを募集する手法が横行しています。SNSを利用する若者を中心として、安易に犯罪に巻き込まれるケースが後を絶ちません。しかしアンケート結果からは82.3%の人がSNSで闇バイトを探した経験がないという結果が明らかになりました。「SNSでバイトを探すこと自体はメジャーではない」ということが分かります。ただ、「SNSでアルバイトを探したことがある」と回答した層は17%と決して少なくはない割合であり、SNSを利用する一定層は闇バイトに巻き込まれてしまうリスクも少なからず考えらると言えます。
「SNSで見かけるアルバイト」が全て闇バイトというわけではありませんが、実際に多くの闇バイトはSNSで募集を行っているのは事実なので応募には注意が必要です。

「闇バイト」という言葉を知っていますか?

今回実施した「闇バイト」に関するアンケートでは、「闇バイト」という言葉を知っているかという質問に対し、99.6%の人が「はい」と回答しました。この結果は、闇バイトという言葉が広く認知されていることを示しています。

闇バイトとは、SNSやインターネット掲示板などで「短時間で高収入が得られる」といった甘い言葉で募集される仕事です。

一度応募してしまうと、詐欺の受け子や出し子、強盗の実行犯など、犯罪組織の手先として利用され、犯罪者になってしまいます。

「闇バイト」の具体的な内容や手口について知っていますか?

このアンケート結果は、闇バイトの具体的な内容や手口について「知っている」と答えた人が75.7%、一方で「知らない」と答えた人が24.3%であることを示しています。多くの人が「闇バイト」の存在やその危険性について認識している一方、依然として約4分の1の人はその詳細を把握していないという状況です。

このデータからもわかるように、多くの人が「闇バイト」の存在自体は知っているものの、実際にどのような手口で人が犯罪に巻き込まれるのかまで把握しているかは不明です。「高収入」「短時間」という魅力的な言葉に隠された犯罪のリスクを、より多くの人に具体的に知ってもらう必要があります。

闇バイトは、以下の流れ・手口を取ると言われています。

  1. SNS で「高額報酬」などと検索し、応募
  2. 犯行グループから連絡が入り、匿名性の高いアプリ(例:テレグラム、シグナル)でやりとりが行われる
  3. 犯行グループに指示されるまま、個人情報を送信
  4. その後、犯罪行為への加担を拒否しようとすると、犯行グループは送られた個人情報を基に脅迫
  5. 結果として、闇バイトの参加者は詐欺の受け子や強盗の実行犯として犯罪行為に加担することになります。

参考:犯罪実行者募集の実態 ~ 少年を「使い捨て」にする「闇バイト」の現実 ~

闇バイトに応募することは、犯罪組織の一員となり、自分自身が犯罪者になってしまう危険性を伴います。SNSの安易な求人や甘い言葉には十分注意し、被害に遭わないよう警戒心を持つことが重要です。

闇バイト求人の特徴を知っていますか?

このアンケート結果から、「闇バイト求人の特徴を知っている」と回答した人は58.8%、一方で「知らない」と答えた人は41.2%でした。約4割の人が、闇バイトの特徴や手口について知らないという状況が明らかになっています。

闇バイト求人の特徴としては主に以下が挙げられますが、闇バイトの運営側も巧妙な手口で対策をとっていることからこの条件に当てはまらないケースもあることが考えられます。

  • 仕事内容が曖昧で不明確である
  • 性別が応募条件で限定されている
  • 給料が異常に高く設定されている
  • 闇バイト特有の隠語が使われている
  • ・連絡手段がSNSや匿名性の高いアプリ(例:シグナル、テレグラム)に限定されている

仕事内容が曖昧で不明確である

通常のアルバイト募集では、具体的な業務内容が詳細に記載されているものですが、闇バイトでは「運ぶだけ」「荷物を受け取るだけ」「電話をかけるだけ」など、非常に曖昧な表現が多く見られます。

<闇バイトにおける具体例>

  • 「運ぶだけ」:違法な現金や薬物を届ける「運び屋」の可能性
  • 「荷物を受け取るだけ」:現金やキャッシュカードを受け取る「受け子」の可能性
  • 「電話をかけるだけ」:詐欺の一環で被害者に現金を振り込ませる「掛け子」の可能性

もし、求人に仕事内容が明確に記載されていない上に、掲載元に問い合わせても内容を教えてくれない場合、そのバイトは闇バイトである可能性が高いです。


性別が応募条件で限定されている


求人募集の条件に「女性のみ」「男性のみ」など性別が限定されている場合も注意が必要です。

一般的な求人広告は、男女雇用機会均等法に従い、採用や募集条件において性別を排除することは禁止されています。そのため、性別を不自然に限定する記載がある求人は、不当であり、闇バイトの疑いが高まります。

<具体例>

  • 「女の子大募集」:出会い系サイトのサクラや売春行為に関与する可能性

※参考:厚生労働省「男女均等な採用選考ルール」


給料が異常に高く設定されている


日給や時給が一般的な相場を大幅に超えている求人は、闇バイトである典型的な特徴の一つです。

高額な報酬が提示されている場合、その裏には違法な業務や倫理に反する行為が潜んでいることがあります。簡単に高収入を得られる仕事は存在しないため、甘い言葉に惑わされないよう注意が必要です。

さらに、「即日払い」「即日即金」など、給与の即時支払いを強調する点も特徴です。

<具体例>

  • 「日給10万円」
  • 「即日払いで高額収入」
  • 「簡単に1日10万円稼げる」

闇バイト特有の隠語が使われている


闇バイトの求人には、SNSや掲示板で「隠語」が使われていることがあります。

以下のような言葉が書かれていた場合、違法な仕事を示している可能性が高いです:

  • 「受け」:現金やカードを回収する「受け子」
  • 「叩き」:強盗を示す言葉
  • 「出し」:カードから現金を引き出す「出し子」
  • 「UD」:「U=受け子」「D=出し子」を意味する

連絡手段がSNSや匿名性の高いアプリ(例:シグナル、テレグラム)に限定されている


通常のバイトでは、電話やメールで連絡し、面接を経て採用する流れが一般的です。しかし、闇バイトでは連絡がSNSのDMや匿名性の高いアプリ(例:シグナル、テレグラム)に限定されるケースが多くあります。

このような手法は、犯行グループが身元を隠しやすく、証拠隠滅も容易に行えるため、悪質な手口です。正規のバイトとの違いを理解し、見分けるよう心がけましょう。

このアンケート結果からわかるように、闇バイト求人の特徴を知らない人が約4割存在します。闇バイトは一見簡単で魅力的に見える内容ですが、その裏には違法行為が隠されており、応募してしまうと犯罪の加害者となる危険があります。

特に、仕事内容が不明瞭、高額報酬、SNSでのやり取りといった特徴を見逃さないよう注意し、怪しい求人には絶対に応募しないことが重要です。

これまでに「闇バイトかもしれない」怪しい求人募集を見たことがありますか?

「闇バイトかもしれない怪しい求人募集を見たことがある」と回答した人は27.6%にとどまり、72.4%の人は「見たことがない」と答えています。

闇バイトの求人には、怪しいワードが用いられ闇バイトだという見分けがつきやすい求人と、一見すると普通のアルバイトのように見える求人があります。
現在、後者の「普通のアルバイトに見せかけた闇バイト求人」もSNSや求人サイト等で横行していると言われています。普通の求人かと思って応募したら実は闇バイト求人で「個人情報で脅されて犯罪に加担せざるを得ない」という結末になるケースが少なくはないのはもちろん、大手求人サイトでの募集に応募した方がその職場で数回働いたのちに「職場の上司や同僚が闇バイトに勧誘する」という手口もあるようです。

「闇バイト」の募集をどこで見ましたか?

闇バイトの募集をどこで見たかという質問に対して、「闇バイト」の募集を見たことがないと答えた人は70.8%、一方でSNS(例:XやInstagram)で見たことがあると答えた人は29.2%に上りました。


闇バイトの募集がSNS上で広がる理由は、その手軽さと匿名性にあります。X(旧Twitter)やInstagram、さらにはメッセージアプリなどを使うことで、犯罪組織は広範囲に手を伸ばしやすくなっています。具体的には以下の手口がよく見られます。

投稿やDMによる勧誘
「簡単に稼げる仕事」「誰でもできる高収入」といった甘い言葉で注意を引き、興味を持った人をDMに誘導します。

匿名性の高いアプリの利用
SNSからさらに「シグナル」や「テレグラム」など、匿名性の高いメッセージアプリに誘導し、個人情報を取得して脅迫する手口が多いです。

隠語やハッシュタグ
「#即日払い」「#ホワイト案件」「#簡単高収入」などのハッシュタグや、「受け」「出し」「叩き」といった隠語を使い、犯罪の内容を隠しながら募集をかけています。

一方、「闇バイトの募集を見たことがない」と答えた70.8%の人々も油断はできません。いまや闇バイトは巧妙に日常に紛れ込んでおり、知らないうちに闇バイトに巻き込まれるリスクがあります。

友人や知人を通じた勧誘
SNS上での勧誘が表に出ないケースもあり、友人や知人から「楽に稼げる仕事がある」と誘われることがあります。

一般の求人に見せかけた投稿
見た目は普通のアルバイトに見えるものでも、内容が不自然に曖昧であれば要注意です。

闇バイトは正直、一回だけならやっても大丈夫だと思いますか?

「闇バイトは正直、一回だけならやっても大丈夫だと思う?」という質問に対して、99%がいいえと回答し、ほとんどの方が闇バイトに関与する危険性について理解があるということが明らかになりました。

繰り返しとなりますが、闇バイトは一度でも絶対にやってはいけません。なぜなら、一度関わってしまうと 大きなリスク が伴い、簡単に抜け出すことができなくなるからです。以下の理由を考えてみてください。


1. 一度の参加でも犯罪者になる

闇バイトは、詐欺の受け子や出し子、強盗などの違法行為に加担させられるケースがほとんどです。「運ぶだけ」「受け取るだけ」といった内容でも、あなた自身が犯罪行為に手を染めることになります。一度でも犯罪に加担すれば、逮捕されて前科がつき、あなたの将来が台無しになってしまいます。


2. 個人情報を利用して脅迫される

応募時に提出する 個人情報(名前、住所、電話番号など)が、犯罪グループに渡ってしまいます。その後、犯罪への加担を拒否しようとすると、「警察に通報する」「家族に知らせる」などと脅迫され、逃げられなくなります。


3. 一度だけで終わらない可能性が高い

犯罪組織は、一度言うことを聞いた人を 使い捨て にする傾向があります。「一度だけなら」と思っても、その後も繰り返し指示を出され、抜け出そうとしても脅されて逃げられなくなります。最悪の場合、より危険な犯罪行為に加担させられる可能性もあります。


4. 知らなかったでは済まされない

「知らなかった」「騙されただけ」と主張しても、法的には通用しません。犯罪に関与した事実がある以上、あなたが責任を問われることになります。特に、詐欺や強盗の「受け子」「出し子」などは厳しく取り締まられており、懲役刑や罰金刑が科せられることもあります。


「一回だけなら大丈夫」と考えることは非常に危険です。闇バイトは違法な活動に加担する行為であり、一度関われば人生を大きく狂わせてしまいます。甘い言葉や高額報酬には絶対に惑わされず、怪しい求人には関わらないようにしましょう。

もしお金に困っているなら、親や友人、信頼できる相談窓口(例:役所、警察、専門機関)に相談することが大切です。正しい方法で解決策を見つけることが、あなた自身を守る唯一の方法です。

上の質問の回答理由は?

闇バイトへの参加は一度でも危険だと答えた方の回答理由として、以下の声が集まりました。

一度関われば抜けられないと聞きますし、履歴として残り続けるからです。何もなかったことにはできないと思います。

元締めに個人情報をぬかれてしまっているので一回だけでは済まない可能性が高い

契約時に提示する身分証明書自体を悪用されそうだから。給与より出費の方が多くなりそう、社会的信用を失いそう。

一方で、「闇バイトへの参加は一回だけなら大丈夫と思う」と答えた方の意見としては以下でした。

内容にもよるが、自分が直接的に危害を誰かに及ぼさないのであれば大丈夫な気がしてしまう。

口座売買、運び屋、掛け子(かけ子)・受け子・出し子、強盗(たたき)、スマートフォンの契約代行など闇バイトの仕事内容はさまざまです。

闇バイト強盗の実行犯など直接的な危害を加える仕事内容でなくとも、ほとんどが犯罪に加担する仕事内容であり、使い捨てのコマのような存在で雇われるため、闇バイトに参加すれば常に逮捕されるリスクと隣り合わせとなるでしょう。
「指定されたものを運ぶだけ」「電話を受けるだけ」という仕事内容は、非常に簡略化された表現です。やけに好条件な割のいいアルバイト、「何を運ばされるのか」「なんのための電話なのか」など想像を膨らませ、自分が犯罪の片棒を担いでいないか危機感を持つことが重要です。

闇バイト事件の犯行理由には「借金がありお金に困っていた」と答える容疑者が多く見られました。頼れる人がいない状況の中、自分がお金に困っていたら闇バイトをやってしまうと思いますか?

アンケート結果によると、「自分がお金に困っていたら闇バイトをやってしまう可能性がある」と答えた人は7.8%にとどまり、92.2%の人は「ない」と回答しています。この数字は、多くの人が闇バイトの危険性を理解しており、違法行為には手を出さないという意識が根付いていることを示しています。

しかし、少数ながら「やってしまうかもしれない」と答えた7.8%の人が存在する点は見逃せません。この数値からは、「現実的な経済的困窮により精神的に追い詰められる状況が容易に想像できる」という事実、そして「経済的困窮」は身近な社会問題となってきているのではないかと考えることができます。

実際に、お金欲しさに「犯罪に加担する危険のある闇バイト」だと分かっていながら犯罪に手を染める事例も相次いでいます。

今月17日に発表されたニュースでは、中学3年生の男子生徒が「クリスマスに遊びに行くためのお金が必要だった」という理由で闇バイトで特殊詐欺の「受け子」をしたとして詐欺未遂容疑で逮捕されました。

その他にも、「推し活」でお金が必要になり闇バイトに加担し、逮捕された事件も記憶に新しいでしょう。

逮捕されたのは、新宿区在住の無職・本橋日尚太(ひなた)容疑者(23歳)。警視庁の発表によると、本橋容疑者は取り調べで「お金が欲しくて事件の3日前にSNSで『即日バイト』と検索して応募した」と供述している。現在、具体的な犯行動機は明らかになっていない。

しかし、SNS上では「本橋容疑者が推し活に熱中するあまり、金銭的に追い詰められ、闇バイトに手を染めたのではないか」という話題が注目を集めている。その背景には、本橋容疑者のものと思われるX(旧Twitter)のアカウントが発見されたことがある。このアカウントには、アイドルグループ「iLiFE!(あいらいふ)」に関する投稿が多数見られ、容疑者が熱心なファンであったことが窺える。

さらに、事件直前の10月31日の投稿には、以下のような書き込みが確認されている。

〈480(※ポイントの値。ライブ入場やチェキ券購入で付与されるポイント)でiLiFEのプレミアライブか、、、金作るかあ。〉

また、フォロワーからのコメントには、〈ポイントの貯め方次第だけど、仕事は頑張る〉と返信しており、この時点では犯罪に手を染める意図はなかったと考えられる。

しかし、その2日後の犯行直後と思われるタイミングでは、次のような投稿が残されている。

〈色々ありましてしばらく他界します。多分連絡も返せなくなります。復活したらまた惜し活(推し活)に励みます〉

この投稿からは、自らの行動を悔いるような様子が垣間見える。彼がなぜ闇バイトに手を出すに至ったのか、その背景にはSNSを通じた一連のやりとりが深く関わっている可能性がある。

そして、闇バイトで犯罪に加担した容疑者の中には「借金があってお金に困っていた」などと供述しているケースも多いことから、物価高の影響や経済的な問題など「日本の課題」も浮き彫りになっているのがわかります。

SNSでは以下のような意見が見られました。

学生がバイト掛け持ちしないと学業が続けられないとか。正社員が夜副業とか。年金受給者が夜コンビニや路上で働くとかっておかしいと思うよね。買いたい物があってちょっとバイトじゃないんだよ。明らかに貧乏国になっているのに。政府の政策失敗なのに。
引用:Threads

闇バイトってもうこんだけ話題になってて、大変なことになるって分かっててもやっちゃうんだから、根本的にもっと解決しなきゃいけない問題あるよね…生きるだけで貧困…
引用:X

警察は「闇バイトをしないように呼びかけています」

みんな金があればやらないだろ。

消費税くらい下げろアホ。


引用:X

闇バイトに応募してしまった
犯罪者の言葉。
『家に帰る電車賃もなかった』
『消費者金融に借金があった』
『家賃を滞納して大家さんから出て行けといわれた』
『お金が無い、とにかくこの状態から逃げ出したい』
『大学の奨学金も借りていたので400〜500万円の借金があった』

気付きません?
この犯罪の首謀者は、貧困を放置している国、政府なんです。
引用:X

昨日も誰かツイートしてたが、実行犯はほぼみな金に困って高額バイトに応募してる。ほとんど二十代の若者。家族と同居、母親と二人らし、仕事は真面目、家賃も滞納なし等々。そんな若者らがなんで多額の借金を負う羽目になってるんだ。闇バイトより先に若い奴から金巻き上げてる奴誰なんだ?

引用:X

もし自分が「闇バイトをするしかない」という状況に陥った場合、どのようにしたらそれを避けることができると思いますか?

回答として「家族など周囲の人に相談する」・「相談できる機関を頼る」など、「頼れる人・機関に頼る」といった回答が最も多い結果となりました。その他には、以下のような意見もあったのでご紹介します。

自死するか行政に頼る。

他に手立てはないのか、もう一度考え直す。例えば、換価価値のあるものを売って現金を手に入れるなど。日雇いのアルバイトを探す方法もあると思います。

ハローワークなどでとにかく職探しをして最低限生活ができる仕事を探すのがいいと思います。病気やけがなどで働けない場合は、市町村の福祉などの窓口を利用し、生活保護などを含め利用できる手段をさがすことで避けることができると思います。

「うまい話など存在しない」が信念なので、真っ当に働く以外に選択肢はありません。ただ、その「真っ当だと思った仕事」すらも何かしらの犯罪組織が上にいないとは言い切れないので難しいところではあるとも思っています。
闇バイト求人には出会った事はありませんが、普通の求人サイトですらグレーな求人もあり、それらは職種や業界的に「若干給料が良く妙に手厚いサポートがある」という絶妙なラインで上手く釣っていると感じる事が多く、きちんと調べれば分かるものの困っている人は簡単に応募してしまうように思いました。
完全な闇バイトであれ、グレーな求人であれ、このご時世でこの先も更に巧妙化されていくことを考えると個人の対策は難しいように感じます。

生活保護申請をするか、路上生活者になるか、餓死するしかない。

ガールズバーなど普通の職よりも稼ぎやすい所で働く

役所なり住み込みバイトの選択肢。最悪教会や宗教団体、政治団体に助けを求める。

「頼れる人や機関に頼る」の他に、「借金をする」「闇バイトではなく、割のいいバイトをする」といった意見も一定数回答があるまりました。
確かにリスクのある闇バイトに参加してお金を稼ぐより、上述したような手段を選択する方が賢い選択だといえます。しかし、すぐにお金が必要な場合や、すでに多重債務状態にあってどこからも借金ができない場合には、精神的にも追い詰められた状況に陥り「もう闇バイトでお金を稼ぐしかない」という思考にいたってしまうのかもしれません。

これまでに「闇バイトかもしれない」怪しい人物や集団を自宅の周辺で見たことがありますか?

この質問では、「闇バイト」と呼ばれる違法なアルバイトに関わる人物や集団を、これまで自分の住んでいる地域で見かけたことがあるかどうかを尋ねています。

アンケートの結果、いいえと答えたのは全体の約90%とほとんどではあるものの、全体の約9%の人が、一度は「闇バイト」に関わっていそうな人物や集団を目撃したことがあると回答しています。

この回答結果は、闇バイトに関わる人物は、身近な地域でも活動している可能性があることを示唆しています。今回のアンケートは地域を限定せず全国から回答が集まりました。実際に全国各地で「闇バイト強盗事件」が多発しています。特定の地域に限らず、どこでもそして誰にでも起こりうる身近な問題として捉えておくことが肝心です。

闇バイトによる強盗事件が相次いでいるなかで、自分の防犯対策意識は上がったと思いますか?

闇バイトによる窃盗事件が増加しているという事実を受け、自分の防犯意識は高まったか?という質問に対し、全体の約69%の人が、闇バイトによる強盗事件数などの増加から、自分の防犯意識が高まったと回答しています。

連日ニュースで「闇バイト強盗事件」が報道されていることもあり、ニュースやSNSなどのメディアの影響力は大きく、注意喚起の役割も果たしていることが分かります。また、メディアのみならず地域放送で注意喚起を行なっている地域もあります。
しかし、依然として30%以上の人が防犯意識が高まっていないという結果も出ています。このような方の中には「自分は大丈夫」と考えてしまう方もいるかもしれませんが、闇バイト集団もあの手この手で隙を狙っています。
今後も引き続き、メディアの他、地域ごとの取り組みなどで「闇バイト強盗の危険性」について注意喚起を呼びかける活動、そして実際に「防犯対策をとること」が求められるでしょう。

闇バイト強盗などの闇バイト事件を防止・被害に遭わないために、警察や地域にしてほしいことはありますか?

最も多く集まった回答は「警察の巡回・パトロール強化や、防犯カメラの設置」でした。その他にも、「闇バイト募集を行うSNSなどの規制」、「地域の防災無線などの放送や、地域での呼びかけ」をしてほしいといった意見が多く寄せられました。

住宅街(老人が多い地域・新築が増え近所の付き合いが薄い地域)など防犯対策が行き届いていないエリアに巡回をしてほしい。

してもらう、というよりも、自分が意識を変える必要があると思います。

パトカーやバイクで巡回してほしい。防犯対策の整備に補助を出せば皆意識して対策しそう。

逆に、被害に遭う人が一定数いると仮定して、その後の精神的・金銭的ケアは必要だと思う。他、銀行もむやみに高齢者の口座を凍結しようとするのも原因のひとつでは…と思われるので、その片のフレキシビリティも必要かと。

人口が少ない地域で街灯などが少ないので、夜道を少しでも明るくしてもらいたい。

警察によるパトロールを日中はもちろん、夜中も増やしてほしいです。警察には見回りの強化や闇バイトに関する相談がしやすい環境や組織づくりをしてもらいたいと思います。地域には、街灯を増やしたり防犯カメラを増やしたりと人の目を多くする努力をして貰いたいと思います。また若い子が闇バイトに応募する率が高いので、その若い子が利用する場所やSNS等で注意喚起をしたり、それこそ若い子の支持を得てるインフルエンサーやアイドルなどから情報発信して貰うのは意味があると思います。

高齢者への、対策説明会の開催。うちの親が心配です。知らない人が家に来ても玄関を開けて話し込みます。そして、個人情報も聞かれたらペラペラ話します。うちの親だけでなく、高齢者はそんな人が多いです。私が田舎で一人暮らしした時、個人情報は一切誰にも話していないのに、私の個人情報が町内中に知れ渡っていた時は恐怖を覚えました。自分だけでなく、人の個人情報をペラペラ人に話す高齢者が多いです。知らない人に対する警戒心や個人情報をむやみに話さないなど、自治体や警察主体で高齢者向けにセミナーを行って欲しいです。

税金を下げて欲しいです。手取りが少なくなる▶︎貯蓄ができない▶︎手元に残るお金がないサイクルだからです。

刑罰を重くしてほしい。
「闇バイト」などという言葉を使わず、完全に「犯罪」だ!ということをもっと強く言ってほしい。
「リクルーター」なんて言葉もやめて、「犯罪斡旋人」とか。

ネット上で闇バイトを募集していると思われるサイト等の凍結を行って欲しい

闇バイトや特殊詐欺にあわないように、高齢者だけの世帯には迷惑電話がかかってこないような対策をしたり、通話を録音できるようにしたり、防犯センサーを取り付けるなどをしてほしい

闇バイト強盗などの闇バイト事件を防止・被害に遭わないために、個人でできることはどんなことだと思いますか?

怪しいバイトには手を出さない。
応募する前に一度家族や友人に相談する。

個人情報を他人に教えない。警備会社と契約。犬をかう。

近所と情報交換をしたり家の鍵を閉めたりしています

人のうわさ話を安易にしない、防御のためのヘルメットや防護服を用意しておく

家の施錠をしっかり行うことと、人が入れるサイズの窓には雨戸などの外から開けられないシャッターを全部に設置する。自宅への防犯カメラの設置。

警察のふり、宅配業者のふりなど、顔を合わせる人ですら犯罪の一旦を担っている事件も多くある中、更には顔を合わせる事も相手の情報も全く知らない状態で雇われるという事は防ぎたいです。大した個人情報ではなくとも簡単に漏らさないなど、身を守るための意識付けを常にしたいと考えています。

この質問では、「闇バイトに巻き込まれないためにどんなことができるか」について調査しました。

アンケートの結果、様々な意見が挙げられていますが、主なものを以下にまとめます。

情報収集: 闇バイトの手口や特徴について、積極的に情報収集を行う。
不審な勧誘への警戒心: 高額報酬や簡単な仕事といった甘い言葉に惑わされない。
個人情報の保護: 不審なサイトへの個人情報の入力は避ける。
周囲の人との連携: 家族や友人など、信頼できる人に相談する。
防犯対策: 防犯カメラの設置や、自宅のセキュリティ強化など。

このアンケート結果から多くの人が闇バイトの危険性を認識し、自分なりに対策を講じようとしていることは明らかです。しかし、闇バイトの手口は巧妙化しており、今後も新たな対策が求められます。
情報収集、人との連携、防犯対策など、多角的な対策を組み合わせることで、闇バイトによる被害を避けることができると考えられます。
警察や自治体、企業などが連携するのはもちろん個人でもできることをして、社会全体で闇バイト防止に取り組む必要があるでしょう。

より効果的な啓発活動の企画や、地域社会における防犯意識の向上(地域住民向けの防犯セミナーなどを開催するなど)、
関係機関との連携強化(警察、学校、自治体などが連携し、総合的な対策を講じる)など、できることは多くあると考えられます。

普通の仕事を装った闇バイト求人も多く、「闇バイト」だと知らず犯罪に加担してしまうケースも頻発しています。このような普通の仕事を装った「闇バイト」求人を見抜くのは難しい・区別の仕方が分からないと思いますか?

回答結果として、まず約7割の方が「普通の仕事を装った闇バイト求人を見抜くのは難しい」と考えていることが分かります。一見、普通のアルバイト求人に見えて実は闇バイトだった…というケースも少なくはない昨今。「普通の仕事を装った闇バイト求人を見抜くのは難しいことではない」としている人も含め、闇バイトの手口について事前に知っていれば、被害に遭うリスクを減らすことができる可能性があるため、定期的に闇バイト関連の情報をチェックして、警戒意識を持ち続けることをおすすめします。

自分や身内がうっかり闇バイトに応募して犯罪に加担してしまったら…と思うと、求人サイトに闇バイト求人が紛れていないか不安に思いますか?

先ほどは「自分が闇バイト求人だと見抜くことができるか不安?」といった質問に対し、こちらでは「自分の身内が闇バイト求人だと見抜くことができるか不安?」という質問を行いました。
こちらでは先ほどの質問より「不安だ」と思う割合が1割増え、約8割が「自分の身内が闇バイト求人だと見抜くことができるか不安だ」と回答しました。
「自分含め、自分の身内が闇バイト被害に遭うかもしれない」という危機感を持つ人は多いようです。警戒意識を自分だけで終わらせずに、身内にも注意喚起をおこなうなど連携して被害防止に努めることがポイントとなってくるでしょう。

「闇バイト」に関する注意喚起や防止策について、どのような取り組みが最も有効だと思いますか?

この質問は、「闇バイト」と呼ばれる違法なアルバイトへの誘いを防ぐために、どのような取り組みが効果的だと考えるか、という質問に対して、回答者の意見を集めたものです。

このアンケートは、「闇バイト」と呼ばれる違法なアルバイトへの誘いを防ぐために、どのような取り組みが効果的だと考えるか、という質問に対して、回答者の意見を集めたものです。

グラフを見ると、回答者の意見は大きく5つに分類できます。

学校での教育・啓発 (24.7%)
学校で闇バイトの危険性について学び、具体的な事例を通して理解することが効果的だと考える人が最も多いです。

法規制の強化 (23.1%)
闇バイトを厳しく取り締まる法律の強化が重要だと考える人が、次に多いです。

SNSでの注意喚起 (19.3%)
SNS上で闇バイトの危険性を広く周知し、注意を促すことが効果的だと考える人がいます。

メディアでの啓発活動 (16.0%)
テレビや新聞など、様々なメディアで闇バイトの危険性について情報発信することが重要だと考える人がいます。

家族や友人との情報共有 (12.3%)
家族や友人と闇バイトについて話し合い、情報共有することで、互いに注意し合うことが効果的だと考える人がいます。


闇バイトの防止には、学校教育、法規制の強化、メディアでの啓発など、多角的なアプローチが必要だと考えることができます。特に若年層への教育が重要視されており、学校での取り組みが期待されている。また、SNSの普及に伴い、SNS上での注意喚起も効果的だと考えている意見も多く集まりました。

その他、闇バイト事件に関して思うこと・考えなどがあれば教えてください。

最後に「闇バイト事件」に関しての考えや思うことについてご紹介します。

今後、手を変え品を変え、ずっと続くであろう社会問題として、社会全体で意識して取り上げていく必要があると思います。

闇バイトの求人かどうかは分かりませんが、以前から「バイト1件10万円」などの短文の迷惑メールは来るようになっていました。その頃は闇バイトの存在を知らなかったので、目的はフィッシングだと思っていましたが、今思えば闇バイトだったのかもしれないと思いました。このように、身近なところにも誘いはたくさんあると感じます。

闇バイトの求人は、猫探しなどこんな仕事で時給や日当がやたら高いなど、ありえないものもあるので、私の個人的意見としてはおいしい話に乗る方も脇が甘いと考えてしまいます。厳罰化で犯人を長期の懲役刑にするなども考えましたが、元々お金に困った人たちだとすると、かえって刑務所で暮らしたがってるかもしれないと思い、難しいところです。一人一人が罪に加担しない、騙されない意識を持つしかないのかもしれません。

求人媒体に闇バイトが掲載されていることで、普通のバイトだと思ったまま闇バイトに加担してしまうことが一番の問題であると思います。
今は闇バイトを見抜くことが可能ですが、もっと巧妙になってしまうと見抜けるかわからないです。犯罪を行うつもりがなくとも知らないうちに巻き込まれてしまうということが一番怖いと思います。
もともと闇バイトを探してSNSで「闇バイト」「ホワイト案件」などと検索する人は犯罪の意識があるので救いようがないですが、求人媒体のチェックをもっと厳しくして、犯罪に加担するつもりのなかった人がうっかり加担してしまうことがないようにしてほしいです。

最近は自分と同じような年齢の人や高齢者も闇バイトに応募し逮捕されているニュースを見ます。背景には不景気からくるお金に困っている人が多くいると言う事なんでしょうが、逆にこれだけ報道されているのに、まだ応募するやつおるか?と不思議に思う事もあります。闇バイトの求人もどんどん巧妙になっている事もあるのでしょうが、簡単で短時間で高収入に吊られる人が沢山いるんだと思いました。自分はそんなのには引っかからないと思っている人も大勢いるのでしょうね。犯罪者側を撲滅するのが今の段階で難しいのであれば、応募する側を無くすのが闇バイトを無くす一番の近道ではないのかなと思います。闇バイトの需要があるから供給があるのであって、応募する側の需要がなくなれば供給も少なくなるはずですから…ただそんな簡単な物ではないと言う事も理解しているので難しい問題だなと思います。

お金に困って半ば自暴自棄になって闇バイトに応募している人もいると思う。
メディアで注意を呼び掛けることも大切だが、一方でお金に困窮してる人にとってはお金を稼ぐ手段として知られてしまい、事件が増々横行する事態になりかねない。メディアで取り上げすぎるのもいかがなものか。

普段から家族と犯罪などについて話し合うことが大切で、お金に困らないように、困ったことがあったら相談してもらえるように環境を作ることで犯罪を防げると思う。防犯対策などについても話し合っておく。

まとめ

今回のアンケート結果から、多くの方が「闇バイト」という言葉自体は認知しているものの、その具体的な手口や求人の特徴については十分に理解していない現状が浮き彫りになりました。

闇バイトは、犯罪組織がSNSなどを通じて高収入を謳い、若者や経済的に困窮している人々を巧妙に勧誘する手口が多く報告されています。一度関与してしまうと、違法行為に加担させられ、最悪の場合、犯罪者として処罰されるリスクがあります。

このような事態を防ぐためには、個々人が闇バイトの手口や特徴を正しく理解し、怪しい求人に対して慎重な姿勢を持つことが重要です。また、行政や教育機関、地域社会が連携し、闇バイトの危険性に関する啓発活動を強化することが求められます。