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任意整理しない方がよかった体験談
目次
任意整理しない方がよかった…
今回は、任意整理しなければよかった栗山さんの体験談です。
体験談
栗山さん(仮称)
借入(減額)体験満足度: (3)
【年齢】30代
【性別】女性
【職業】会社員
【借入件数】2件
【毎月の返済額】5万円
【借金総額】180万円
【解決方法】任意整理
【減額できた借金額】-万円
任意整理をした理由
あける
どうして任意整理をすることになったのでしょうか?
元々お金の管理が下手な方でして、出費が多く毎月のクレジットカードの引き落としに怯えるような生活をしていました。
そんな感じだったので、30代の頃にどうしても生活費が足りなくなってしまい借金をしました。
自分のプライドもあったし、お金に困っているだなんて恥ずかしくて…自分の家族や友達にも言えなかったんです。仕方なく、最初はプロミスだったかな…名前の聞いたことあるような大手消費者金融でお金を借りました。
栗山さん
あける
なるほど…。その借金返済が困難になり、最終的には任意整理をすることになったのでしょうか?
いえ、最初はやっぱり数万借りただけでしたし、翌月の給料が振り込まれるまで節約を心掛けたおかげで、すぐに完済しましたよ。
でもそれが返っていけなかったのかもしれません。
恐る恐る借金をしたのに翌月には完済できてしまったという成功体験から、借金を繰り返すようになってしまったんです。
栗山さん
あける
というと、複数社から借入をする多重債務者になってしまったのでしょうか?
その通りです。「名の知れた大手消費者金融なら、闇金じゃないから痛い目にもあわないだろうし、前みたいに返せるっしょ」って、タカを括ってしまったんですよね。
一社数万の借入だったところが、複数社からの借入となるとまた桁が増え、利息がかさんで数十万と借金は簡単に増えていきました。
それでたどり着いたのが任意整理でした。
栗山さん
あける
任意整理については、どのようにお知りになったのでしょうか?インターネットなどでお調べになったのか、ネット広告などで見かけたのか?などについて教えていただけますか?
あ、はい。消費者金融のカードローンでお金を借りる際に、どこで借りるのが良さそうかっていう口コミとかネット記事をスマホでよく調べてたんです。
そうしたらyoutubeやネットで漫画とか読んでても、「借金減額診断」「国が認めた借金減額制度」みたいな広告が頻繁に表示されるようになりました。
ああいう広告ってなんかどこか嘘くさいイメージがあるのであまり信じてはいなかったのですが、弁護士事務所が運営するものと分かったので平気かなと思い利用し、詳しく調べもせずに、話を聴いてそのまま任意整理を依頼する流れとなれました。
その後、まさか「任意整理しなければよかった」なんて思うとは予想もしていませんでした。
栗山さん
任意整理をしたその後
債務整理の手続きを開始するにあたり、事務所から着手金として数十万円を請求されました。着手金をどうにか捻出して支払った後、最初のうちは事務所から進捗報告があったものの、数週間が経過すると連絡が途絶え始めました。何度か試みた電話もメールも返答がなく、着手金を支払ったにもかかわらず、法律事務所は何の手続きも進めてくれなかったんです。結局、耐えきれずに事務所まで行って話をしてようやく手続きを進めてもらいました。
栗山さん
あける
うーん、それは大変でしたね。その法律事務所以外のところで、再度任意整理を依頼しようとは思わなかったのでしょうか?
思いましたよ。こっちは藁をもすがる思い出任意整理を依頼してるのにどういうつもりなんだろうって、不信感も�りましたし。でも、すでに着手金は払ってしまっているし、この事務所とは別のところに依頼するって考えてもお金がないのは明らかだったし。事務所や担当弁護士が悪いというのはわかった上で、この時点で、任意整理しない方がよかったんじゃないか、任意整理の着手金で何ができたかな…とかは思ってましたね。
栗山さん
あける
任意整理ができる法律事務所は数多くあります。しかし、中には不誠実な事務所もあることに注意しないといけません。例としては、着手金を受け取るまではスムーズな手続きで対応するものの、その後の業務は全く進めず放っておいたり、仕事の進め方が異常に遅かったりなどが挙げられます。
こういった悪質な事務所が存在する限り、「任意整理しない方がよかった…」と後悔する相談者が一定数発生してしまうのは頷くことができますね。
インターネット上の広告やサービスを利用する際には、その信頼性や運営背景をしっかりと確認すること、そして事前にその事務所の評判をチェックすることが大切です。
任意整理しない方がよかった理由とは?
あける
任意整理をしない方がよかったと感じる点はありますか?
任意整理しなければよかった点はいくつかありますね。さっき話したように「着手金だけ受け取ったら仕事しない事務所」もあることを身をもって知ったので、そういう事務所(担当弁護士)にあたっちゃった点での後悔だったり。あとは、任意整理するとクレジットカードが使えなくなったり、分割払いもできないし、普通に不便ですよね。
うーん、、あと、弁護士費用は決して安くないし、そもそもお金がないから月々の返済額をちゃんと返すのが私にとっては簡単なことじゃないっていうのが正直なところです。毎月返済する相手が、消費者金融から弁護士事務所になったって感覚ですかね。まあ毎月の返済金額は任意整理する前と後じゃあ、楽になった方なんですけど、返済は続くという点は逃れられないプレッシャーかな…。
栗山さん
あける
なるほど、、その逆で任意整理してよかったという点についても教えてください。
そうですね、、まあ借金返済の日々に終わりが見えたっていうのはやっぱデカいです。任意整理する前は、とにかく今月返済できないとやばい、お金がない、どこからも借りられない…しか頭になかったんで。今は、先を見通した返済計画のもとで返済しているので、精神的にはかなり救われているんじゃないかと思います。
栗山さん
任意整理の手続き費用が高い場合には、法テラスの「民事法律扶助制度」を利用できるか検討してみると良いでしょう。
民事法律扶助制度の利用には一定の要件をクリアする必要がありますが、この制度を利用すると弁護士(司法書士)費用を法テラス側に建て替えてもらうことがきます。この制度の利用者は、弁護士(司法書士)費用を法テラス側に建て替えてもらう代わりに、法テラスへ原則毎月最低5000円~の支払いをしていくことができます。
任意整理で借金を減額することは可能ですが、借金が完全に免除されることはありません。弁護士事務所への支払いは続いていくため、任意整理前と同様に返済への意識をキープしていく必要がありますね。
「任意整理しない方がよかった…」と後悔する相談者が一定数発生してしまうのは頷くことができますね。
インターネット上の広告やサービスを利用する際には、その信頼性や運営背景をしっかりと確認すること、そして事前にその事務所の評判をチェックすることが大切です。
栗山さん
消費者金融は最大で18%とかなりの高金利の借金です。
今回のケースでは任意整理で対応して利息をカットできていますが、高金利と気づかずに繰り返し利用してしまう人も少なくありません。
もし、アコムやプロミスなどの消費者金融を利用してもう返済できない額になってしまっているなどがある場合は、借金減額シミュレーターを使いましょう。
借金の減額シミュレーションをしてみると、いくら減額できるかわかりますので、それだけでも安心できます。
任意整理しない方がよかったクチコミ
あけるさいむでは、任意整理しない方がよかったという方々の口コミ・体験談をX(旧twitter)で調査しました。
任意整理をして月々の返済額が高くなることに後悔する方や、弁護士事務所選びを間違えたことで任意整理しない方がよかったと後悔する方々が多いことが分かりました。
「任意整理しなきゃ良かった…」と後悔しないための対策としては、複数の弁護士事務所への問い合わせで比較検討したり、自力返済や別手段で返済できる可能性はないのかを再度検討するなどが考えられます。
高梨さん(仮名)
任意整理の手数料が高すぎて
いつまでも減らない、和解もまだ。
頼んだ事務所を完全に間違えた。
もっと自分で調べるべきだった。。
そんな日とはもうおさらば。
今月一括返済します。
任意整理たのんだ事務所とはもう
終わり。返済は別であるけど‥
任意整理なんてしなきゃよかった。
引用:X (旧 Twitter)より
古谷さん(仮名)
お金がなさすぎて、任意整理しているから借りられないし、
任意整理しなければ良かったと今思う。
エポスカードから督促されていたから、任意整理の依頼してしまったが、今は後悔。どこからも借りられない。友人も知人も貸してくれない。
引用:X (旧 Twitter)より
森川さん(仮名)
任意整理時の後悔。
任意整理当時債務があった6社すべて一旦リセットしたくて全社任意整理整理した。
今思えば残債が少ないところは無理にでも自力返済すればよかったな。そこもブラックになったし、弁護士にも一社分の手料払ったし。
そんな判断も付かないほど当時は追い込まれてたな。
引用:X (旧 Twitter)より
斉藤さん(仮名)
小田さん(仮名)
この借金垢作る前に任意整理依頼してたわけだけど、依頼するところをしっかり選ぶべきだったな…と後悔。
引用:X (旧 Twitter)より
私は任意整理を最初に選んだことを後悔している。弁護士費用60万、返済総額100万、1年半以上の時間を無駄にした。最初から自己破産を選んでいたらもっと早く生活を立て直せていただろう。
引用:X (旧 Twitter)より
上条さん(仮名)
任意整理とは?メリットやデメリットは?
任意整理とは?
任意整理は、個別の金融機関と直接交渉して借金を減らす手続きです。これには利息や遅延損害金を削減したり、返済期間を3年から5年程度に延長することが含まれます。
この手続きは、日本の法律に認められた債務整理の一形態であり、自己破産や個人再生など他の債務整理方法と異なり、裁判所を介さないで進めることができます。裁判所を通さないため、任意整理はコストも時間も少なく済み、より柔軟に債務解決が図れます。
任意整理の他の債務整理手法との顕著な違いは、自己破産や個人再生が全ての債権者を対象にする必要があるのに対して、任意整理では対象としない債権者を選択できる点です。これにより、以下のような柔軟な対応が可能です。
- 住宅ローンや自動車ローンなど、特定のローンを任意整理の対象から除外し、通常通りの返済を続けることができます(個人再生の場合も自宅は保持可能)。
- 保証人付きの借金を対象外にし、保証人への請求を避ける。
- 親族や友人からの借金を整理の対象外にして、周囲に債務整理を行っている事実を隠すことが可能。
- 利息が高い借金を優先的に整理し、低利の借金はそのままにすることで、返済の負担を軽減できます。
任意整理のメリットは?
任意整理には以下のようなメリットがあります。
- 将来分の利息がカットできる
- 不必要な返済の取り立てがストップする
- 借金完済のメドが立つ
- 利息の返済から解放される
- 1人で借金問題を抱えなくていい
任意整理のデメリットは?
任意整理には魅力的なメリットが多くありますが、デメリットも存在することを忘れてはいけません。
以下が主なデメリットとされています。
- 個人再生・自己破産と比べると、借金額は減額幅が小さい
- 返済を見込める安定収入がないと任意整理ができない
- 任意整理を拒否する貸金業者やクレジットカード会社がある
- ブラックリストにのる(信用情報機関に事故情報が登録される)
- 催促は止まるが差し押さえを止めることはできない
任意整理を後悔する理由とは
一定期間、お金が借りられなくなる、カードが使えずローンも組めなくなるため
任意整理を行うと、信用情報に「事故情報」として記録され、一般にブラックリストと称される状態になります。この結果、個人信用情報がチェックされる以下のような活動が一定期間制限されます。
- クレジットカードの使用や新規申し込み、更新
- 住宅や車などのローン契約
- 分割での支払い契約
- 新たな借り入れ
- 他人の借金の保証人としての契約
これらの制限は、残債を清算した後も約5年間続くことが多いです。クレジットカードやローンの審査において信用情報が重要視されるため、ブラックリストに登録されていると審査に通ることが非常に難しくなります。
そのため、任意整理後には新規の借入を行い返済資金に充てることもできず、金融活動において大きな制約を受けることになります。
手続き費用が高い、弁護士・司法書士費用が高額のため
任意整理を行う際の費用は、対象となる各債権者ごとに発生します。そのため、対象となる債権者が多いほど、全体の費用は増加する傾向にあります。さらに、手続きを依頼する弁護士や司法書士によっても費用は異なりますし、事務所によって設定されている料金体系にも幅があるため、事前の確認が重要です。
一般的に、任意整理の際には着手金のほかに、基本報酬や成功報酬が必要となる場合が多いですが、これらの報酬の設定には規定がなく、事務所によって大きく異なることがあります。
そのため、費用の面で後悔しないように、比較的低料金の事務所を選ぶことが望ましいです。適切な価格帯としては、1社あたりの費用が55,000円以下で、特に22,000円から33,000円の範囲と言われています。
手続き後の支払いがキツい、任意整理後の支払いが重いため
任意整理は、自己破産と異なり、借金が完全に免除されるわけではなく、手続き後も返済が必要です。
この手続きを行うと、クレジットカードの使用が制限されるため、日常生活での資金管理に困難を感じることがあります。特に、日々の生活費のやりくりに影響が出る場合があり、家計の状態によっては、任意整理を行う前に比べて、毎月の支払いがより負担に感じられることもあります。
金利が低く任意整理の効果を感じない
任意整理は、特に高金利の借金に対して効果的な方法とされています。
奨学金やマイカーローンなど低金利の借金の場合、任意整理をしても返済の負担はさほど変わらず効果を実感することは難しいとされています。
任意整理で和解できない金融業者もある
任意整理は、自己破産や個人再生とは異なり、裁判所を介さずに進められます。この手続きは、債務者と債権者間での直接交渉によって、利息削減や支払い期間の延長といった和解を目指します。しかし、全ての債権者がこの和解案に同意するわけではありません。
特に新しい借入や返済実績のない場合、和解に至らない可能性も存在します。さらに、一部の中小消費者金融では、信用情報が低評価の顧客でも貸付を行うことがあり、これらの金融機関が和解に応じないこともあります。
保証人に一括返済を迫られるケースもある
任意整理において、保証人や連帯保証人がいる借金を対象にすると、債権者から保証人に対して借金の全額返済を求める場合があります。
この点を理解していないと、保証人に不意の負担を強いてしまい、「保証人に迷惑をかけた」と後悔することになるかもしれません。
そのため、保証人がいる借金は通常、任意整理の対象から外して進めることで、保証人への返済請求を避けることが可能です。
任意整理しなくても完済できたかも
任意整理を考える際、借金の合計が比較的少なく、家計を整理すれば返済が可能な状況の場合もあります。
高い利息を避けたいという理由で任意整理を選択することも考えられます。
この場合、手続きの後に感じる不便さが原因で、「任意整理をすべきではなかった」と後悔する可能性があります。
任意整理後にその他の債務整理手続きが必要になってしまった
借金の合計額や個人の財務状況に応じて、初めから自己破産を選ぶことが適切な場合もあります。また、任意整理を選んだ後で、失業などにより経済状況が悪化し、継続的な返済が困難になるケースも存在します。
返済が困難になると、債権者との再交渉、個人再生、あるいは自己破産などの他の法的手続きを検討しなければならなくなることがあります。
したがって、場合によってははじめから自己破産を含む他の選択肢を検討することで、後に後悔する事態を避けることができるかもしれません。
メリット・デメリットなど任意整理について理解不足だった
「任意整理しなければよかった」と感じる多くのケースでは、任意整理の利点や欠点についての不十分な理解が背景にあります。
専門家に依頼する際、通常は詳細な説明が提供されるはずですが、十分な情報提供がなされずに手続きが進められた場合、後悔する可能性が高まります。
手続き費用の詳細についての説明不足
任意整理をして後悔することがあるのは、しばしば費用が予想以上に高かったと感じるためです。これは、事前に専門家から費用の明確な説明がされていなかったり、通常の相場よりも高い料金を請求する事務所を選んでしまったりした場合に起こりがちです。
さらに、任意整理に伴う直接的な費用だけでなく、手続きによってどれほど借金が減少するかの詳細な説明が不足していると、後悔や不満が生じやすい状況になります。
返済計画が不十分だった
任意整理を行った後も引き続き返済が必要であり、一定期間は新たなローンが組めなくなるため、住宅購入や教育費など、未来の計画に影響を与える可能性があります。そのため、将来の目標を考慮に入れた返済計画の策定が必須です。
もし、月々の収入と支出がマイナスで家計が赤字の状態のまま任意整理を進めると、借金問題が再発するリスクが高まります。
このような状況を避けるためには、返済計画を適切に立てることができる、経験豊富な専門家に相談することが重要です。適切なアドバイスが得られない場合は、後悔することになるかもしれません。
任意整理ではなく他の債務整理が適していた
債務整理の選択肢には任意整理の他に自己破産や個人再生が含まれます。
借金の総額が多く、安定した収入が期待できない場合は、任意整理よりも自己破産が適切な選択肢である可能性が高いです。
債務整理の手続きに不慣れな法律専門家に相談すると、相談者の状況に合わない方法を選択してしまうことがあり、その結果、後悔する可能性があります。専門知識を持つ弁護士や司法書士を選ぶことが重要です。
任意整理の支払いが難しい場合は?
任意整理を検討していたけど、いざ任意整理について情報を集めたら自分には難しいかもしれない…と思ってしまった場合には、「個人再生」や「自己破産」といった他の債務整理手続きを検討してみましょう。
個人再生
個人再生を利用すると、債務を最大で90%まで減少させることが可能で、その後3から5年の期間で全額返済を目指すことができます。
個人再生の主な利点としては、借金の額を大幅に削減できる上に、自宅を保持し続けることが可能である点です。住宅ローンが残っている場合でも、元のローンの支払いを続けることで住宅を失うことなく過ごせます。
しかし、個人再生には以下のようなデメリットも存在します:
- 手続きが複雑で、専門的な知識が必要とされる。
- 手続きにもコストが発生する。
- 信用情報に5から10年間の影響を与える。
- 借金の減少率が期待ほどでないことがある。
- 個人情報が官報に掲載される。
- 手続き完了後も一定の返済義務が残る。
返済額の圧迫が原因で月々の返済が困難な場合、個人再生による借金減額が返済可能な水準になるかもしれないため、検討する価値はあります。
自己破産
自己破産は、返済能力が失われたと判断された個人の負債が全額免除される法的手続きです。この方法は特に借金が大きい人や返済能力がない人に有効な選択肢です。
しかし、自己破産を行うことにはいくつかの欠点も伴います:
- 20万円を超える価値のある財産は没収されます。
- 個人情報が官報に公開されます。
- 信用情報に5から10年の間、記録されます。
- 保証人が返済義務を引き継ぐことがあります。
- 手続き中、特定の職業に就くことが制限される場合があります。
制限される職業には弁護士や司法書士などの士業、公務員の管理職、金融業者の役員、建設業の認定資格保持者などが含まれます。
自己破産のような重大な手続きを進める際は、これらのデメリットを考慮し、自身の状況をよく理解した上で判断することが重要です。
任意整理を後悔しないための対処法
任意整理しなければよかったと後悔しないためには、任意整理を依頼する側も任意整理のことについて知っておくなど、以下のようにしっかりとした下調べをすることがポイントとなります。
任意整理の特徴を把握しておく
任意整理を依頼する前に、自分で任意整理の方法やそれに伴うメリット・デメリットなど大まかな特徴だけでも調べておくと良いでしょう。
自ら情報を集めることで、専門家と話す際にも内容が理解しやすくなります。任意整理については、インターネットやYouTubeなどの動画を利用して詳しく学ぶことができます。
任意整理以外の方法も確認する
任意整理以外にも、自己破産や個人再生など、他の債務整理の選択肢も事前に把握しておくと良いです。
債務整理の方法についての理解を深めることで、どの手段が最も適切かを専門家との相談がスムーズに進むでしょう。
さらに、各方法を比較検討することで、任意整理を選んだ場合に「他の方法を選べばよかった」と後悔するリスクも低減されます。
依頼費用の相場を確認する
任意整理を依頼する前に、専門家の費用相場を確認することも大切です。
一般的に、借入先1社ごとに約5万円が標準的な相場とされています。
しかし、中には1社当たり10万円を請求する高額な事務所もあります。
料金が平均よりも高い事務所の場合、24時間対応のサービスを提供しているため人件費が高くなる、テレビCMなどの広告宣伝費がかかっているためなど、さまざまな理由が考えられます。
依頼時は収入や収支の状況などを隠さず伝える
任意整理をしたからといって、返済しなくて良くなるというわけではありません。任意整理の手続き後も返済は続きます。
そのため、借金の総額、借入件数、収支状況、結婚や出産などのライフプランなど、重要な情報は専門家に正確に伝えることが大切です。これに加え、借金をした背景や以前に任意整理を経験しているかどうかなどの情報も、債務整理の中で重要になります。
必要な情報を省略したり隠したりすると、専門家が最適な債務整理の方法を提案する上で障害となる可能性があります。
信頼できる専門家に相談する
債務整理には、個々の状況に応じて適切なアプローチが必要です。自身の状況を全て打ち明けられる信頼できる専門家を見つけることが重要となってきます。
専門家を選ぶ際には、以下のような点に注意してみてください。
- 豊富な債務整理実績がある
- 費用体系が明確になっている
- 話しやすくコミュニケーションができる専門家である
相談時には、その専門家が自分の話に耳を傾け、詳細を丁寧に説明してくれるかを確認すると良いでしょう。後悔しない任意整理をするには上記のような観点から慎重に法律事務所を選ぶことをお勧めします。
任意整理に関するよくある質問
任意整理しない方がいいケースとは?
以下の項目に当てはまる場合、任意整理をすることをお勧めできません。
借金返済の負担を減らすために行う任意整理であるにもかかわらず、弁護士費用が借金額を上回ったり、減額後の金額が希望に満たないという場合には損をしてしまうこともあるので、慎重な決断が求められます。
任意整理の他に適した債務整理手続きがある可能性も考えられるため、一度弁護士事務所や法テラスに相談してみると良いでしょう。
・減額後の金額が希望に満たない
・交渉が難しい債権者がいる
・弁護士費用が借金額を上回る
・収入が安定せず返済の見込みがない
・債権者が強制執行準備を始めている
任意整理をした方がいいケースとは?
任意整理は、将来利息をカットした約3〜5年の分割返済ができます。毎月の返済金額や利息、滞納などでお悩みの方々にとっては、返済の負担を軽くすることができるため任意整理はおすすめだと言えます。
自己破産や個人再生の場合、裁判所を介した手続きがあったり、交渉する債権者を選ぶことができないなど規制が多いのに対し、任意整理はその必要がないため比較的手間をかけずに手続きを行うことができるでしょう。
・利息が膨らんでいる
・滞納している、一括請求されている
・収入は安定しているが借金返済を負担に感じる
・保証人に迷惑がかからないか心配
・手間をかけず債務整理したい
任意整理のブラックリスト登録期間は5年間?
信用情報機関に事故情報として登録されることを「ブラックリストに載る」と表現されていることがしばしばあります。
任意整理をすると信用情報機関に事故情報として5年間登録されます。複数の借入先がある場合、最後に和解した借入先を元に5年間が設定されます。
ブラックリストに登録されている5年間は、ローンや新規クレジットカード発行ができないため注意が必要です。
任意整理中にしてはいけないことは?
任意整理中にしてはいけないことは、借入です。
先述したように、債務整理中は信用情報機関に事故情報として登録されるため、通常借金をすることはできません。
しかし、そこに目をつけ膨大な利息で融資を行う闇金業者も多く存在します。万が一、任意整理中の借入をしたことが担当弁護士や交渉中の債権者にバレてしまうと、信用を失い手続きが不利に働くこともあるため、任意整理中は絶対に借入を行わないようにしましょう。
任意整理後、仕事に支障はある?
債務整理のうち、任意整理と個人再生には資格制限がないため、任意整理をしたことで仕事や就職活動に影響が出ることはまずありません。また、任意整理したことが勤務先にバレることはよっぽどのこと(弁護士からの連絡を無視したり、返済を滞納するなど)がない限りはないと考えて良いでしょう。
資格制限のある自己破産をした場合、一定期間資格が停止されたり資格取得ができなくなってしまいます。よって、警備員や生命保険の外交員(生命保険募集人)、建設業、宅地建物取引主任者などの職業に就いている場合には支障が出る場合があります。
資格制限の対象となる資格は他にもあるため、気になった点がある場合には法律事務所に聞いてみると良いでしょう。
まとめ
任意整理にはそれぞれの利点と欠点が存在します。もし「任意整理を考えているが、最終決断に踏み切れない」と迷っているなら、この記事で任意整理の利点について見てみましょう。
ただし、任意整理には避けられないデメリットも伴いますので、それらを理解することも大切です。
実際に、任意整理を行って後悔している人もいます。
自分で任意整理が適切かどうか迷う場合、ここで推薦する法律事務所や司法書士事務所に相談してみるのも一つの方法です。借金の現状や減額可能な金額を知るだけでも心理的な負担が軽減されるかもしれません。
体験談が解決への道しるべとなります
今、このページをご覧になっているということは、「借金問題からなんとか解放されたい」と情報をお探しのことでしょう。
どうぞご安心ください。
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借金総額の体験談は、あなたと似たような状況から抜け出すことができた「リアルな解決法」が盛りだくさんです。
ぜひ一刻も早く、この不安な気持ちから解放され、あなたが望むいわゆる普通の生活を手に入れてください。
2020年5月~2023年9月の「あけるさいむ」ユーザーアンケートに基づくものです
上記、借金総額に応じたページへ遷移して、分析データを見たり体験談を読んだりすることで、今の不安を和らげることができるでしょう。