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あける
付き合っている彼女に借金が発覚!別れるべきか?解決方法を解説!
目次
恋人や婚約者など、これから人生を共にする相手に借金があると分かったとき、どのように対応すべきでしょうか。
同棲していて生計を共にしている場合は、同居家族と同じように状況が把握しやすいものです。
しかし、そこまでの関係に至っていないと、借金の有無を見抜くのはなかなか難しいかもしれません。
それでも、何気ない日常のちょっとした場面から判明することは十分にあり得ます。
もし、借金を隠されていたことにより気持ちが冷めてしまった場合は、お互い別々の道を選ぶことになるかもしれません。
一方で、借金の事実を知っても関係を続けたいと考えるなら、今後についてしっかりと話し合うことが大切です。
本記事では、彼女など恋人に借金があると分かった際にとるべき行動について解説します。
恋人の借金問題に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
彼女に借金があるかもしれないサインとは?
例えば、最も分かりやすい兆候として挙げられるのが「お金を無心してくる」ことです。返済に行き詰まり、生活が立ち行かなくなった結果、交際相手に頼るケースが見受けられます。
ストレートに「お金を貸してほしい!」と頼んでくる場合もあれば、「携帯電話を代わりに契約してほしい」「マルチ商法の商品を購入してほしい」といった、一見すると借金とは直接関係のないお願いをしてくることもあります。これらの行動は、一見すると些細な頼みごとに思えますが、実は金銭的な問題を抱えているサインかもしれません。
恋人に借金が発覚!どう対応すべきか?
恋人の借金が発覚したときに取るべき対応とは?
結婚を考えていた恋人から突然「借金がある」と告白され、動揺してしまうのは当然のことです。貸金業法の改正により、多重債務者の数は減少しているといわれていますが、依然として借金に苦しんでいる人は少なくありません。
では、どう対応すればよいのでしょうか?
恋愛に関する判断は個人の価値観によりますが、借金の問題については弁護士などの専門家が相談に乗ることができます。恋人の借金が発覚した際には、以下の点を確認し、慎重に対応しましょう。
① まずは事情を確認する
恋人の借金の総額や理由、返済状況を把握することが重要です。借金が少額で、返済の見通しが立っている場合は大きな問題にはならないかもしれません。しかし、支払いが滞っている場合や、ギャンブル・浪費が原因で借金を抱えている場合は慎重な判断が必要です。
② 借金の肩代わりや連帯保証人にはならない
恋人が気の毒だからといって、安易に借金を肩代わりしたり、連帯保証人になったりするのは避けましょう。こうした行動は、さらなるトラブルを引き起こす原因となる可能性があります。
③ 必要なら債務整理を検討する
借金の返済が難しい場合は、債務整理を検討することも選択肢の一つです。債務整理には以下のような手続きがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- 任意整理:利息を減額し、分割払いで返済可能
- 個人再生:借金を大幅に減額し、原則3~5年で返済
- 自己破産:借金をゼロにできるが、財産を手放す必要がある
- 特定調停:裁判所を通じて返済計画を立て直す
恋人の借金問題に対処するには、冷静に状況を整理し、適切な対応を取ることが大切です。判断に迷った場合は、弁護士や専門機関に相談することをおすすめします。
恋人に借金があることが分かったら最初にすべきこととは?
借金をする理由はさまざまです。まずは冷静になり、なぜ借金をすることになったのかを確認しましょう。
大切なのは、返済の見込みがあるかどうかです。特に、多重債務には注意が必要です。
恋人に借金があると知り、ショックを受けてどうすればいいかわからない…。借金を抱える恋人とは別れたほうがいいのでしょうか?
弁護士のもとには、借金に関する相談が多く寄せられます。収入が低く生活費に困った場合や、事業資金の補填として借り入れをした場合など、その背景はさまざまです。
まずは事情を聞いてみることから始めてはいかがでしょうか。
とはいえ、具体的に何を聞けばよいのでしょうか?
まずは借金の理由を確認する
まず最初に確認すべきなのは、恋人がなぜ借金をすることになったのかという理由です。
借金をすること自体が必ずしも悪いわけではありません。もし一緒に将来を築きたいと考えている場合は、自分の将来にも深く関係のあることになるからです。借金の背景には、「親が負った借金を相続した」、「病気の家族の治療費や入院費が必要だった」、「進学のために入学金が必要だった」など、さまざまな事情があります。
事業を経営している場合、事業の立ち上げや継続のために個人名義で借り入れをするのは珍しいことではありません。
「借金なんてとんでもない!」と頭ごなしに否定するのではなく、まずは冷静にその理由を確かめることが大切です。
借金に至った理由は、今後どのように返済や解決を進めていくかにも関わってきます。たとえば、浪費やギャンブルが原因で借金を重ねた場合、「免責不許可事由」に該当し、自己破産が認められない可能性もあります。
借金の金額を確認する
借金の総額がいくらなのかは、言うまでもなく重要な問題です。
たとえば、数十万円程度の借金であれば、仕事をしながら少しずつ返済して完済することも可能でしょう。また、家族や親戚に肩代わりしてもらえるケースも考えられます。
しかし、数百万円、あるいは1,000万円を超えるような金額になると、そもそも返済が可能かどうかが大きな問題となります。
返済が難しい場合は、自己破産など裁判所を通じた債務整理の手続きを検討する必要が出てくるでしょう。
借金の借入先を確認する
借金の状況を把握するために、どこからいくらずつ借りているのかを確認しましょう。
最も多い借入先は、銀行や消費者金融などの金融機関です。テレビCMをしているような大手の金融機関であれば、出資法に基づいた上限金利(貸付額に応じて15%~20%)の範囲内で貸し付けが行われている可能性が高いですが、金利は業者ごとに異なります。
特に問題になりやすいのは、一つの金融機関への返済のために、別の金融機関から借り入れを繰り返している場合です。これは「多重債務」と呼ばれ、放置すると借金が雪だるま式に膨らんでしまいます。
また、個人からの借り入れについても注意が必要です。借入先が家族や親戚であれば、返済の猶予や減額の交渉がしやすいかもしれません。しかし、友人や昔の恋人などから借りている場合は、人間関係のトラブルに発展する可能性が高くなります。
さらに、出資法に違反してお金を貸している闇金業者からの借入には特に警戒が必要です。ヤミ金融対策法により、こうした業者との金銭消費貸借契約は無効となり、返済義務はありません。しかし、闇金業者の中には反社会的勢力と関係があったり、執拗な嫌がらせをしてくるケースもあるため、十分な注意が必要です。
返済の見通しを確認する
同じ300万円の借金でも、年収300万円の人と1,000万円の人とでは、その負担の大きさは全く異なります。そのため、今後どのように返済していくつもりなのかを確認することが非常に重要です。
また、多額の借金を抱えていても、自身が所有する不動産を担保にしているケースもあります。この場合、返済が滞ると不動産を失うことになりますが、自己破産を回避できる可能性は高いでしょう。
彼女に借金が発覚したときに最初にすべきこと
彼女に借金があると分かったとき、まずは自分の気持ちを確かめてみましょう。
これからも一緒に歩んでいきたいと思えるなら、解決策を2人で考えていくことが大切です。
もし「もう付き合いきれない」と感じるのであれば、きっぱりと別れることも2人にとっての大切な選択肢のひとつです。
ただし、借金にはさまざまな理由があるため、まずは事実関係を確認し、冷静に判断するようにしましょう。
借金をした理由を確認する
彼女に借金があると知ったら、まずはその理由を尋ねてみましょう。
恋人とはいえ、聞きにくいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、これから一緒に将来を築いていきたいと考えているなら、その借金は自分の人生にも大きく関わる問題になります。
冷静に判断し、適切な対応を考えるためにも、まずは相手の話に耳を傾けることが大切です。
借金の理由としては、次のようなものが考えられます。
住宅ローン・車のローン・奨学金について
借金が住宅ローンや自動車ローンであれば、過度に心配する必要はないでしょう。
奨学金についても同様です。
これらの借入は金利が低く、返済期間も長期に設定されているため、安定した収入があれば無理なく返済していけるはずです。
ギャンブル・浪費・お酒による借金のケース
借金の理由がギャンブル・浪費・お酒に関係している場合は、非常に危険です。
これらは依存性が高く、一度借金をすると、再び繰り返してしまう可能性が高いでしょう。
もし、このような理由で借金をしているのであれば、恋人との将来について慎重に考え直す必要があります。
依存症状の改善が見込めない場合は、別れるという選択肢も視野に入れるべきでしょう。
事業資金や投資による借金
仕事や事業のために借金をする人は少なくありません。
出世や将来の独立を目指して自分に投資している人や、事業を行うために銀行や日本政策金融公庫から低金利の事業向け融資を受けている人もいるでしょう。
これらの借金は仕事のために必要なものともいえるため、借金をしていること自体を過度に心配する必要はないかもしれません。
しかし、事業資金の借入額は高額になりがちで、心理的な負担を感じることもあるでしょう。
また、仕事が思うようにいかず返済が難しくなる可能性もあるため、そのリスクは念頭に置いておくことが大切です。
家族の借金を肩代わりしている場合
身内の借金を肩代わりしている人や、家庭の事情で借金を抱えている人もいます。
本人に非があるわけではないとしても、結婚すれば自分もその身内の一員となるため、不安に感じるのは自然なことです。
可能であれば、借金の理由や金額について確認してみましょう。
もし、あまり良くない理由で多額の借金をしている場合、結婚後に親族との関係で悩むことになるかもしれません。
借金の理由が病気などやむを得ない事情でない限りは、慎重に判断することが大切です。
借金の総額を確認する
借金の金額によって適切な対応は異なるため、まずはいくら借りているのかを確認しましょう。
住宅ローンであれば数千万円単位の借入は珍しくなく、奨学金や事業向けの融資も数百万円以上になるケースが多くあります。
重要なのは、借金の額だけでなく、金利や返済計画、そして使用用途です。
最初に金額を聞くと驚くかもしれませんが、内容をしっかり確認したうえで冷静に判断することが大切です。
借金の借入先を確認する
借金の金額だけでなく、どこから借りているのかも確認することが重要です。
銀行や消費者金融、個人間の借入など、どのような契約で借りているのかをしっかり聞いておきましょう。
もし借入先が多く、多重債務の状態になっている場合、借金が雪だるま式に膨らんでしまうため、非常に危険です。
さらに、ヤミ金と呼ばれる違法業者から借りている場合は、早急に解決策を考える必要があります。
返済計画の見通しを確認する
今後の返済の見通しについても、しっかり確認しておきましょう。
収入によって返済の負担は異なるため、「いくらまでの借金なら安心」と金額だけで判断することはできません。
毎月安定した収入がある場合は、そのうち何パーセントを返済に充てているのかを数値化して確認するとよいでしょう。
一方で、自営業やフリーランスの場合は固定収入がないため、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
借金の返済見通しを把握することは、彼女との将来を考えるうえでも欠かせません。
返済状況をしっかり共有する
返済状況について共有してもらいましょう。
借金の元本や金利、毎月どのくらい返済しているのか、現在の返済率がどの程度なのかなど、具体的な数字を明確にするために書き出してもらうのがおすすめです。
具体的な返済計画を立てる
彼女との交際を続けるのであれば、今後の返済計画をどのように進めていくのか、一緒に考えましょう。
すでに借入先と取り決めた返済計画がある場合は、それに沿って進めれば問題ありません。
しかし、個人間の借金などで返済計画があいまいな場合は、彼女の収入と毎月の支出の概算をもとに、毎月いくら返済するのか具体的に決めることが大切です。
関係性にもよりますが、どちらか一方に金銭的な余裕がないと、もう一方に負担がかかる可能性があります。
夫婦のように家計を共有していなくても、交際を続ける中で何らかの影響が出ることは十分考えられます。
納得して付き合っていくためにも、返済計画をしっかり立てたうえで、返済状況や滞納・遅延の有無、計画に無理がないかをこまめにチェックするようにしましょう。
深入りせず、放っておくか別れる選択も考える
少しドライな言い方になりますが、彼女の借金が発覚した場合、「放っておく」あるいは「別れる」という選択肢を検討することも賢明です。
これは親族にも言えることですが、基本的に彼女の借金を返済する義務は法的にはありません。
そのため、深入りせず距離を置いたり、関係を自然にフェードアウトさせることも視野に入れてよいでしょう。
なぜなら、金銭的にアテにされることで、自分自身にも悪影響が及ぶ可能性があるからです。
さらに、借金の理由を尋ねても事実を隠されることがあるほか、根本的な解決ができずに今後も借金を繰り返してしまう恐れもあります。
安易に借金の要求に応じない
お金に限らず、先ほどの例のように携帯電話の契約を代わりにしてあげたり、マルチ商法に関わるなど、「相手の言うとおりにしてあげる」ような行動は避けるべきです。
なぜなら、それに応じたところで彼・彼女の一時的な問題をしのぐことができるだけで、根本的な解決にはならないからです。
それどころか、関わり方によっては自分自身の人生まで狂わされる可能性すらあります。
そもそも、交際している相手に無心すること自体、通常はあり得ないことです。
もし要求を断った際に関係が悪化するようであれば、交際の継続だけでなく関係の解消も視野に入れて慎重に考えるべきでしょう。
恋人に借金が発覚したときに避けるべき行動
恋人の借金を立て替えるのは危険です。
特に連帯保証人になると、最悪の場合、借金の全額を肩代わりしなければならなくなることもあります。
恋人に借金をした理由を聞いたところ、過去に家族が病気で入院し、その入院費や治療費として300万円を借りたとのことでした。
幸い、自分には預貯金が300万円ほどあるため、とりあえず立て替えてあげようと考えているのですが、どうでしょうか?
借金の立て替えはトラブルになりやすいため、基本的にすべきではありません。
あなたが立て替えた場合、実質的には恋人にお金を貸しているのと同じ状況になりますが、そのお金が必ず返ってくる保証はありません。
たしかに、恋愛関係にお金の問題を持ち込みたくはありませんね…。立て替えはやめておこうと思います。
ほかに注意すべきことはありますか?
借金を立て替える行為について
大切な恋人が借金を抱えていると知ったとき、「自分が代わりに返済してあげたい」と思うかもしれません。
しかし、借金を立て替えることには慎重になるべきです。
あなたが借金を立て替えた場合、法律上「求償権」という権利が発生します。
たとえば、恋人が金融機関に対して抱えている300万円の借金をあなたが代わりに支払ったとすると、今度はあなたが恋人に対して300万円の返済を請求できる権利を持つことになります。
しかし、たとえ法的手段をとったとしても、そのお金を確実に回収できる保証はありません。
もし恋人が自己破産してしまえば、あなたが持つ求償権は消滅し、立て替えたお金は戻ってこない可能性が高いのです。
よほど経済的に余裕があり、「貸したお金が返ってこなくても構わない」と思えるのでなければ、借金を立て替えるべきではありません。
ましてや、自分自身が借金をしてまで立て替えるなどということは、決してしないようにしましょう。
恋人の連帯保証人になるリスク
連帯保証人とは、借金をした本人が返済できなくなった場合に、代わりに返済する義務を負う人のことをいいます。
本人の支払い能力に関係なく、返済義務が生じるのが連帯保証人の大きな特徴です。
もし恋人が自己破産したり、音信不通になったりすれば、連帯保証人であるあなたが借金の全額を支払わなければならなくなります。
連帯保証人が本人に代わって返済した場合、求償権が発生する点は借金を立て替えたときと同じですが、そのお金を全額回収できる保証はどこにもありません。
つまり、「連帯保証人になる」ということは、「いつ借金を肩代わりすることになってもおかしくない」ということを意味します。
借金返済が難しいと感じたときに取るべき対策
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の4つの方法があります。
どの手続きを選ぶかは、借入総額や返済可能額などの状況によって異なります。
迷ったときは、法律の専門家である弁護士に相談するのが最善です。
恋人と話し合った結果、債務整理の手続きを検討することになりました。
インターネットで調べたところ、任意整理や自己破産といった手続きがあることは分かりましたが、それぞれのメリットやデメリットがよく理解できていません。
どの手続きを選ぶのが適切なのでしょうか?
安定した収入があり、一定額を返済できるのであれば、任意整理や個人再生が適しています。
しかし、借入額が大きく、収入がなく返済の目処が立たない場合は、自己破産を検討する必要があります。
任意整理
任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と直接交渉し、借金の減額や分割払いの合意を目指す方法です。
主に将来分の利息をカットしてもらい、借金の元本を3年から5年の分割払いで返済する形で進められます。
ただし、借金の額を大幅に減らすことは通常できないため、借入額が大きすぎる場合や返済可能額が少ない場合には利用が難しくなります。
個人再生
個人再生とは、裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3年の分割払いで返済していく手続きです。
自己破産とは異なり、住宅ローンの支払いが継続できるため、マイホームを手放さずに済むというメリットがあります。
そのため、安定した収入があるサラリーマンなどにとって利用しやすい制度です。
自己破産
自己破産とは、裁判所を通じて借金を帳消しにしてもらう手続きです。
この手続きを行うことで、借金から完全に解放され、新たな人生をスタートさせることができます。
しかし、その一方で、不動産などの高額な財産は没収されてしまうというデメリットがあります。
特定調停
特定調停とは、簡易裁判所が債務者と債権者の間に入り、返済額や返済方法について合意を目指す裁判手続きです。
簡易裁判所ごとに多少の基準の違いはありますが、任意整理と同様に元本を分割払いで返済する内容の和解が一般的です。
任意整理と似ていますが、裁判所が債権者との間に入って仲裁を行う点が特徴となります。
弁護士に相談
債務整理を行うには、債権者との交渉や、法律の規定に基づいた申立書の作成、各種資料の収集と裁判所への提出などの手続きが必要になります。
これらの手続きを代理で行ってくれるのが、法律の専門家である弁護士です。
弁護士に債務整理を委任すると、債権者からの直接の取り立てがすべてストップし、法律事務所が窓口となって対応してくれるという大きなメリットがあります。
「債務整理にはいくつかの方法があることは分かったが、どの手続きを選ぶべきか判断できない」という方も少なくありません。
そのような場合は、弁護士に借金の総額や月々の返済可能額を伝えることで、どの債務整理の方法が適しているのか、また、それぞれのメリット・デメリットについてアドバイスを受けることができます。
債務整理を検討する際は、弁護士に相談することをおすすめします。
恋人が債務整理をする際の注意点
恋人が債務整理をする際の注意点
数年間ブラックリストに載ることに注意
恋人が債務整理をする場合、どのような点に気をつけるべきでしょうか?
債務整理を行うと、その後数年間はブラックリストに載る状態になるため、この点には十分注意が必要です。
恋人が債務整理をする際に気をつけるべき点には、他にどのようなことがあるのでしょうか?
債務整理後は数年間ブラックリストに登録される
債務整理後は、数年間いわゆるブラックリストの状態になる
ブラックリストとは、信用情報に債務整理をした記録(事故情報)が登録されることを指します。
この状態になると、新たな借り入れやクレジットカードの作成、スマートフォンの分割購入などが難しくなります。
また、一緒に住む際や賃貸契約を結ぶときに、保証会社を利用できない場合があるほか、保証人になってもらうことができない可能性もあるため、注意が必要です。
ただし、恋人がブラックリストになったからといって、自分までブラックリストに載ることはありません。
また、結婚後も相手の信用情報が自分の信用情報に影響を及ぼすことはありません。
ブラックリストの影響を受けるのは本人のみ
補足としてお伝えすると、借金をしている人と結婚しても、それだけで配偶者がブラックリストに載ることはありません。
ブラックリストの影響を受けるのは、あくまで債務整理をした本人のみです。
そのため、配偶者が借入やローン、クレジットカードを利用する際に制限を受けることはなく、今まで通り問題なく利用することができます。
自身の財産が管財人の管理対象となる可能性がある
自己破産をする際、破産者の財産は債権者への配当に充てるため、破産管財人の管理対象となることがあります。
恋人が破産する場合、恋人と一緒に購入したものや、恋人の家に置いてある財産が資産として扱われると、管理・処分の対象となる可能性があります。
そのため、自分の所有物はきちんと管理しておくことが大切です。
住宅ローンや各種ローンが組めない可能性がある
先ほどお伝えしたように、ブラックリストに載っている間はローンを組むことができません。
そのため、ブラックリスト状態の彼女の名義では、住宅ローンや自動車ローンを組むことができず、結婚後の計画に影響が出る可能性があります。
一方で、ブラックリストの影響を受けるのは債務整理をした本人のみのため、配偶者が住宅ローンや自動車ローンを組むことは問題なく可能です。
ただし、ペアローンや連帯債務は利用できない点には注意が必要です。
経済的に苦しい結婚生活になる可能性
債務整理を行っても、自己破産によって借金が全額免除される場合を除き、分割で返済していく必要があります。
そのため、毎月数万円を借金の返済に充てることになり、生活費に余裕のない日々が続く可能性があります。
また、車や家電などの高額な買い物をする際、ローンを組めないパートナーに代わって、自分のクレジットカードを使用したり、分割払いを申し込んだりしなければならない場面も出てくるでしょう。
こうした状況が続くと、常に借金があること自体が精神的な負担になると感じる人も少なくありません。
借金を抱えている彼女との結婚を考える際には、将来の家計についてもしっかりと検討しておくことが大切です。
家計の管理や自身の収入書類の提出が求められることもある
破産や個人再生など、裁判所を利用する手続きを行う場合、債務整理をする本人の家計や財産に関する資料を提出する必要があります。
恋人と同居している場合、家計や財産の資料の一部として、自分の収入や家計の情報の提出を求められる可能性があります。
提出が必要かどうか、また必要な場合はどのような資料が求められるのかについて、恋人からしっかり話を聞くことが大切です。
また、一緒に弁護士に相談に行くなどして、事前に確認しておくとよいでしょう。
再び借金を繰り返すリスク
いわゆる「借金癖」がある場合、債務整理をした後でも再び借金を繰り返す可能性があります。
特に、借金の理由がギャンブルや浪費によるものであれば、同じことを繰り返してしまうリスクが高いでしょう。
現在は恋人同士であっても、将来的に家族になる可能性があるのであれば、金銭感覚のすり合わせをしっかり行うことが大切です。
もし結婚後も借金が続けば、安定した家計を維持することが難しくなるかもしれません。
返済が厳しい場合に「債務整理」を検討すべき理由
「債務整理」— それはシンプルに“得”か“損”かの判断です!
債務整理とは、司法書士などの専門家が仲介し、借金の減額を行う手続きのことを指します。
月々の支払いを減らし、利息をカットすることで、「自由に使えるお金を増やす」とも言い換えられますね。
司法書士があなたに代わって債権者と交渉する合法的な手続きなので、後ろめたさを感じる必要はまったくありません。
主な債務整理の方法
✅ 利息や月々の返済額を減らす → 「任意整理」
✅ 利息カット+借金残高を圧縮 → 「個人再生」
✅ 有利な条件で不動産を売却 → 「任意売却」
✅ 過去の借金を時効で消滅させる → 「借金の時効援用」
✅ 借金ゼロで人生を再スタート → 「自己破産」
さて、ここで大事なポイントですが、真面目な人ほど「借金はちゃんと返さないと…」と考えがちです。
でも、返しても返しても利息が膨らみ続け、気づけば元本100万円に対して利息100万円なんていう悲惨な状況になりかねません。
一度でも「返済が厳しい」という負のスパイラルに陥ると、そこから抜け出すのは容易ではありません。
利息は容赦なく増え続け、自力で状況を好転させるのはほぼ不可能です。
その結果、真面目な人ほど袋小路に追い込まれ、精神的にも追いつめられてしまうのです。
では、結論を言いましょう。
「返済が厳しい」と感じたら、傷が浅いうちに早めに債務整理をしたほうが、圧倒的にお得です。
なぜなら、利息を大幅にカット(場合によってはゼロ)にすることで、月々の支払いを例えば「10万円 → 3万円」に圧縮できるからです。
これ、冷静に考えてみてください。
債務整理とは、「このまま自力で返すのが得か?」それとも「専門家に減額交渉をしてもらったほうが得か?」という、シンプルな損得の話なのです。
債務整理をするべきか迷ったときは、まず「損か得か」を基準に判断してみましょう。
債務整理を行うメリット
- 督促状が届かなくなる
- 月々の支払いが減り、自由に使えるお金が増える
- 困ったときには、いつでも担当の専門家に相談できる
- 「来月の支払いは大丈夫だろうか……」という精神的不安から解放される
- 傷が浅いうちに対処すれば、自己破産を回避できる
- 住宅や車を手放さずに済む可能性がある
- 早めに借金を完済し、恋人に秘密を打ち明けずに済む
借金は完済しても終わりではない
彼女が借金を完済したとしても、金銭感覚が正常化できていなければ、根本的な解決にはなりません。
将来的に結婚し、生活を共にするのであれば、金銭感覚のズレは大きな問題へと発展する可能性があります。
もし借金の原因がギャンブルやお酒によるものであれば、金銭面の問題以前に依存症への治療が必要かもしれません。
一方で、家族の借金を肩代わりした場合や、病気の治療費などやむを得ない事情による借入であれば、きちんとした返済計画があれば円満な夫婦生活を築くことも十分可能でしょう。
また、先ほどもお伝えしたように、債務整理を行った場合、任意整理や個人再生では3〜5年の返済期間が必要になり、さらにブラックリストの影響がなくなるまで完済から約5年かかります。
そのため、長期的にサポートしていく覚悟が求められます。
今の恋人と共に生活することを決めたなら、まずはお金の使い方についてしっかり話し合い、将来に向けた行動を一緒に考えていきましょう。
結婚を考えるなら「借金を繰り返さない保証があるか」を確認することが大切
正直、この質問には明確な答えを出すのが難しいところです。
なぜなら、借金を繰り返さないかどうかは、本人の状況や心の持ち方次第で変わるものだからです。
残念ながら、債務整理を経験しても、再び借入をして多重債務に陥る方は少なくありません。
しかし一方で、債務整理を行い、その後健全な生活を送っている方も大勢います。
こればかりは、実際になってみないと分からない、というのが正直なところです。
結婚前に借金がなくても、結婚後に借金をしない保証はない
多くの人は、最初から多重債務に陥るつもりで借金をするわけではありません。
そして、結婚前に借金がなかったからといって、結婚後も借金をしないとは限らないという点は認識しておく必要があります。
現時点での状況を精査すれば、「月○万円を×年間返済すれば借金は完済する」という計画は立てられるでしょう。
しかし、その先のこと、「二度と借金をしないか?」「将来幸せになれるのか?」については、正直なところ誰にも分かりません。
判断基準として考えるべきポイント
これは極めて情緒的なアドバイスになりますが、以下の点をしっかり考えてみることをおすすめします。
✅ 多重債務を完済するまでには、年単位の時間がかかる
✅ 結果的に、自分も借金問題に巻き込まれることになり、金銭的・精神的な負担を抱えることになる
✅ 相手に「二度と借金を繰り返さない」という強い意思があるかどうか
どれだけあなたが努力をしても、最終的に変わるのは彼・彼女の意志次第です。
本人に本気で変わろうとする強い気持ちがなければ、結局同じことを繰り返してしまうでしょう。
そうなったとき、どこかで「見切りをつける」ことも、自分自身を守るためには大切な決断となります。
結婚を考えているなら「借金を繰り返さない保証」を確認しよう
結婚を前提に考えているなら、
「相手は本当に借金を繰り返さないのか?」
「その保証はあるのか?」
この点をしっかり確認しておくことが重要です。
後悔しない選択をするためにも、冷静に判断しましょう。
まとめ
彼女の借金が発覚すると、焦りや悲しみを感じるかもしれませんが、まずは現状を正しく把握することが大切です。
これからどのように対処し、無理のない返済計画を立てられるか、2人でしっかり話し合ってみましょう。
ただし、借金の理由や金額によっては、別々の道を選ぶ決断も必要になるかもしれません。
もし、恋人と共に歩むことを決めたものの、自分たちだけで解決できるか判断が難しい場合は、専門家である弁護士に相談するのがおすすめです。
経験豊富なプロが、最適な解決策への道筋を示してくれるでしょう。
彼女の借金返済が困難なら債務整理を検討する
彼女の借金に関する質問をまとめました。
Q:彼女に借金があるかもしれない。こっそり内容を調べる方法はある?
ここが重要なポイントですが、ご相談は基本的にご本人からいただく必要があります。
ですので、すでに事情を把握されていて「相談したい」とお考えなら、ぜひご本人から直接ご連絡いただくのがベストですね。
Q:彼女の借金を解決したい。相談は可能ですか?
基本的に、他人の借金を調べる方法はありません。(親族であっても、同居していても同様です。)
そのため、直接聞いてみるしか確認する手段はないというのが現実です。
ただし、先ほど述べたようにお金に困っている様子が見られる場合でも、安易に金銭を用立てるのは控えた方がよいでしょう。