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どこからもお金が借りられない方必見、最終手段20選!
目次
「また審査に落ちてしまった…本当にどこからもお金を借りられないなんて、どうしよう」「このままでは自己破産しかないのか?もう人生おしまいだ」こんな悩みの中、お金を借りられずに絶望している方もいるのではないでしょうか。しかし、まだ諦める必要はありません。融資審査に何度も落ちている方でも、資金難を脱する手段はまだ残されています。この記事では、どこからもお金を借りられず困っているときに使える最終手段を9つご紹介します。さらに、どれほどお金に困っていても絶対に避けるべきNG行動についても解説しています。お金のことで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
お金が借りられない!最終手段まとめ
お金がないのにどうしても借りられない場合に考えられる最終手段は、以下の通りです。
借入方法 | おすすめな人 |
---|---|
中小消費者金融に申し込む | 急いで借入をしたい方、大手消費者金融で審査に落ちた方 |
家族や友人からお金を借りる | すぐに連絡が取れる信頼できる友人がいる方 |
質屋を利用する | ブランド品や貴金属を所有している方 |
全国社会福祉協議会の「生活福祉資金」を利用する | 低所得者、高齢者、障害者の方 |
ハローワークの「求職者支援資金融資」を活用する | 現在求職中の方 |
「傷病手当金」を受け取る | 病気やケガで働けない方 |
「住居確保給付金」を受ける | 家賃支払いが難しく、住居を失いそうな方 |
生活保護を申請する | どうしても働けない事情のある方 |
債務整理を考える | 借金返済が困難な方 |
借入を急いでいる場合は、中小消費者金融を利用すると最短即日で借りられる可能性があり、国の支援制度も最終手段として選択肢に入ります。自分の状況に適した借入方法を選び、以下のセクションで各手段について詳しく見ていきましょう。
副業やバイトでお金を稼ぐ
本当にどこからもお金を借りられない状態で、すでにあらゆる最終手段も試したという方は、副業や単発バイトを考えてみてください。
【働きやすい】在宅ワーク
在宅ワークは特別な技術がなくても始められます。たとえば「クラウドワークス」では、データ作成や入力、レビュー、口コミ、アンケートといった簡単な仕事から、ホームページ作成やアプリ開発など幅広いカテゴリで多くの求人が募集されています。本業の合間や休日に在宅ワークをコツコツ続けるだけでも収入を得ることができ、借金の返済に充てることも可能です。
【時給が高い】夜職
短期間で効率よく稼ぎたい場合は、高級クラブなどの夜のお仕事や水商売も選択肢の一つです。水商売は他の仕事に比べて時給が高く、短期間で高収入を得られる可能性があります。実際に、多くの借金を抱えた人が水商売で働いているケースも少なくありません。また、夜のお仕事では、普段の生活では出会うことのない様々な人と話す機会があり、人生経験が豊かになることも魅力です。
【即日入金】日雇い・タイミー
タイミーは、スキマ時間で働ける求人を提供しているバイトアプリです。他の求人サイトとは異なり、タイミーでは面接や履歴書が不要で、今日中に単発で働けるバイトを豊富に見つけることができます。検索してみると、「1時間後から開始できるバイト」なども多く見つかるでしょう。さらに、タイミーの報酬は即日入金されるため、借金の返済日が数日後に迫っている方など、急いで資金を作りたい方は、最終手段としてタイミーの利用を検討してみてください。
【割りがいい】治験
治験は「薬の候補・新しい治療法」として開発されたものを実際に人に使用し、その効果や安全性、治療への応用方法を研究する臨床試験です。薬や治療法は、製薬会社が巨額の資金と長い時間をかけて治験段階に到達した安全性が高いもののみを使用するため、薬剤に抵抗がない人に向いているバイトです。また、医薬品や治療だけでなく、美容サプリや試飲など気軽に参加できる治験もあります。ただし、治験への参加は確約されておらず、報酬も数か月後になる場合があるため、すぐに借金の返済が必要な方や急ぎでお金を用意したい方には不向きです。
モノを売ってお金を作る
どこからもお金を借りられない場合には、物を売って資金を作る方法も有効です。緊急度や売却したい品物に合わせて、適切な売買サービスを選ぶことが大切です。
メルカリやオークション
メルカリ、Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)、ラクマなどのフリマアプリでは、不用品を手軽に売って現金化することが可能です。出品や発送の手間はかかりますが、希望の価格で販売することができ、初心者にも使いやすいアプリの設計になっています。ただし、フリマアプリでは通常、出品者が設定した金額か、そこから値引きされた価格で売れることが多く、初期設定価格より高くなることは期待できません。希望価格を下げたくない場合は、ヤフオク!のようなオークションアプリでの出品が高値で売却できる可能性があります。
古着屋・リサイクルショップ
古着屋・リサイクルショップの利点は、即現金化できる点にあります。店頭に品物を持ち込むとその場で査定が行われ、売却が成立すれば数分で現金を手にすることが可能です。一方、メルカリやヤフオク!では、取引完了後に落札者から評価を受けて初めて入金されるため、実際にお金を受け取るまでに数日から1週間以上かかることもあります。緊急で現金が必要な場合には、リサイクルショップの利用が適しているでしょう。
質屋で借入
質屋は、品物を担保にしてお金を貸してもらえる仕組みになっています。担保として預けた品物の価値によって借りられる金額が決まりますが、信用情報の審査が不要なため、ブラックリストに載っていてどこからもお金を借りられない人にとって最終手段として有効です。預かり期間は通常3か月(延長も可能)で、この期限までに元金と利息を返済すれば品物は返却されますが、返済できない場合は品物が売却され、いわゆる「質流れ」となります。
質流れはデメリットとされがちですが、返済に困った際には負担がなく助かる面もあるでしょう。質屋での借り入れは「返済不要な借り入れ」とも言え、返済ができなくても催促されることがないため、仕組みをよく理解して使うことで非常に便利なサービスです。ただし、質屋で借りられる金額は売却価格より低いため、最初から売却しても問題ない品物であれば売却の方が高値がつくことが多いです。
家族や知り合いなどの身内からお金を借りる
どこからも借りられない場合で、「親・兄弟・友人・恋人・親戚」といった身近な人に頼れるなら、最終手段として助けを求めることも検討してみましょう。家族には「借りられるところがどこにもない」状況を知られたくないと感じるかもしれませんが、実は「家族が困っているなら力になりたい」と考える人も多いものです。
家族や親しい人からの借り入れなら、審査不要で利息もかからないというメリットがあります。ただし、関係が悪化したりトラブルに発展するリスクがあるため、慎重に考えつつも、本当に困ったときには相談してみる価値があります。借りる際には借用書を作成して返済計画を示し、誠意をもって信頼を取り戻すよう努めましょう。
おまとめローンで借金の返済負担を減らす
借金が多くてどこからも借りられない場合、「おまとめローン」を利用して現在の返済負担を軽減する方法もあります。おまとめローンは、消費者金融や銀行カードローンが提供する、複数の借り入れを一つにまとめるためのローン商品です。複数の業者からの借り入れを一本化し、他社の借金をすべて完済することで、返済先が1社に絞られ、毎月の返済負担を大きく減らすことができます。最終手段として「おまとめローン」を検討し、返済負担の軽減を図りましょう。
おまとめローンは「例外貸付け」
貸金業者からの借り入れは総量規制により年収の3分の1が上限ですが、おまとめローンは「顧客に一方的に有利な借換え」として総量規制の「例外貸付」に該当するため、年収の3分の1を超える金額でも借り入れが可能です。すでに年収の3分の1を超えて借りている場合でも、おまとめローンを利用してさらに融資を受け、他社の借入金を完済できます。
おまとめローンのメリットは?
おまとめローンのメリットには、次の2点があります。
・金利を引き下げられる
・毎月の返済が1回にまとめられる
金利を下げることができる
カードローンの金利は、限度額に応じて利息制限法の範囲内で設定されます。
▼利息制限法に基づく上限金利
借入額(限度額) | 利息制限法による上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10万円~100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
消費者金融で100万円未満の借入を行うと、金利は18.0%になることが多いですが、100万円を超えると15.0%以上にはなりません。たとえば、3社の消費者金融からそれぞれ40万円を18.0%の金利で借りている場合、おまとめローンで一本化すれば、金利は必ず15.0%以下に引き下げられます。
返済回数が月1になる
複数のカードローンで借り入れがあると、返済金額や返済日がそれぞれ異なるため、管理が非常に複雑になりがちです。さらに、毎月返済しても借金が減らない状況が続くと、精神的にも辛くなってしまいます。しかし、おまとめローンで借り換えを行えば、各金融機関への借り入れはすべて完済され、今後は1社にまとめて返済するだけで済むので、返済管理が格段に楽になります。返済の負担から解放されると、経済面だけでなく精神面でも安定した生活を取り戻すことができます。
▼主要な金融機関のおまとめローン商品
金融機関 | 商品名 | 限度額 | 金利(実質年率) |
---|---|---|---|
アイフル | おまとめMAX・かりかえMAX | 1万円~800万円 | 3.0%~17.5% |
アコム | 借換え専用ローン(おまとめローン) | 1万円~300万円 | 7.7%~18.0% |
プロミス | おまとめローン | 300万円 | 6.3%~17.8% |
レイク | レイクdeおまとめ | 1万円~500万円 | 6.0%~17.5% |
東京スター銀行 | おまとめローン(スターワン乗り換えローン) | 30万円以上1,000万円以下 | 9.8%、12.5%、14.6% |
中央リテール | 貸金業法に基づくおまとめローン | 500万円 | 10.95%~13.0% |
支払日を遅れせてもらう
これまで解説してきた最終手段を試しても、お金を借りたり作ったりすることができない場合は、固定費の支払いを延期してもらう方法もあります。
カードローンの返済日を変更
カードローンの返済日は、金融機関に相談することで変更が可能な場合もあります。もし、返済のために新たな借入先を探すような状況であれば、最終手段として試してみるとよいでしょう。例えば、大手消費者金融のプロミスでは、返済日を電話、アプリ、またはインターネットの会員サイトから変更できる仕組みが整っています。元の返済日を過ぎてしまうと遅延損害金が発生しますが、返済日を延期することで、追加の借入を避けられる可能性もあります。ただし、返済日を延ばしても支払いの見通しが立たない場合には、おまとめローンや債務整理の検討も選択肢に入れるべきかもしれません。
スマホ代の支払日を変更
スマホ代の支払期限に間に合わず、借りることも難しいという方は、各キャリアに支払日を延長してもらえるか相談してみましょう。ソフトバンクやau、ドコモなどキャリアごとに対応方法は異なりますが、支払期限が来る前に連絡することが重要です。次回のスマホ代を分割払いにしてもらったり、支払期限を延ばしてもらえる可能性があります。ただし、期限を過ぎても放置すると、契約が解除されたり、回線が停止されるリスクがあるため、必ず事前に各キャリアに連絡するようにしましょう。また、家賃などの固定費も、相談次第で支払日を延ばしてもらえる可能性があるため、どこからも借りられない場合の最終手段として検討してみてください。
債務整理を検討
たとえお金を借りられたとしても、すぐにまた借り入れが必要になるような生活状態や、返済の目途が立たないほど借金が膨らんでいる場合は、さらに借り入れ先を探すよりも債務整理を考えるべき段階にきているといえるでしょう。債務整理が「人生の終わり」のように言われることもありますが、これは誤解です。債務整理は借金を見直し、生活を再スタートさせるための前向きな法的手続きであり、リスクやデメリットだけではありません。債務整理には、借入額や個別の希望に応じた3つの方法があります。返済が難しいと感じるときの最終手段として「債務整理」を検討することが賢明です。
任意整理
任意整理は、債権者(お金の貸主)と債務者が直接交渉し、今後の利息をカットし、長期の分割払いで返済できるようにする手続きです。任意整理後の返済額には、以下が含まれます。
- 元金
- すでに発生している利息
- 延滞金(発生している場合)
これから発生する利息は免除され、返済は通常3年36回払い(最長で5年60回)に延ばすことができるため、月々の返済負担を大きく軽減できます。債権者との交渉は一般的に弁護士や司法書士に依頼しますが、裁判所への申請が不要なため、債務整理の中でも費用が抑えられる方法です。ただし、元金の減額はできないため、借入額が多い場合は、個人再生や自己破産の検討が必要となります。
個人再生
個人再生は、裁判所に再生計画を提出し、その認可を受けることで大幅な借金の減額が可能になる手続きです。減額される金額は借金総額に応じて以下のように決まっています。
▼個人再生の最低弁済額
借金の総額 – 最低弁済額
- 100万円以下:減額なし
- 100万~500万円:100万円
- 500万~1,500万円:5分の1
- 1,500万~3,000万円:300万円
- 3,000万円~5,000万円:10分の1
たとえば、600万円の借金は120万円まで減額され、1,000万円の借金も200万円にまで減らすことができます。通常、この減額後の金額を3年程度で返済するため、返済負担が非常に軽くなる点が特徴です。また、個人再生では車や住宅などの資産を維持しながら手続きを進められるため、任意整理では返済が難しい高額な借金があり、住宅や車などの資産を手放したくない方には特に向いています。
自己破産
自己破産は、裁判所に申請して借金の返済ができないことを認めてもらい、すべての借金を免除してもらう制度です。簡単に言えば、借金が帳消しになる手続きです。債務者(借りている人)にとっては非常に有利な制度ですが、貸したお金が返ってこないため、債権者にとっては大きな負担となります。
そのため、一定の財産を持つ場合はそれを処分して債権者に分配することになります。たとえば、以下のような財産は自己破産手続きでは残せず、手放さなくてはなりません。
- 高額の現金
- 20万円以上の価値がある自動車やバイク・持ち家
- 分割払いで購入したもの(自動車やクレジットカードで購入した商品など)
- 生命保険の解約返戻金
- 退職金(8分の1の額が20万円を超える場合)
特に持ち家は評価額が20万円を超えることがほとんどなので、失うことが一般的です。また、自己破産手続き中は弁護士や司法書士、税理士、公認会計士などの士業や警備員といった職業に就くことができなくなります。
債務整理にはそれぞれメリット・デメリットがあり、手続きは通常、弁護士や司法書士と共に進めます。手続きには費用がかかりますが、初回無料で借金や債務整理の相談を行っている専門家も多いので、身近な事務所に問い合わせてみるのも一つの方法です。もし相談先がわからなければ、国民生活センターや法テラスでも無料相談が可能です。
中小消費者金融・街金でお金を借りる
大手消費者金融では、申込内容や信用情報に基づいたスコアリングシステムにより審査が行われ、合計点数が一定以下だと否決され、個別の事情は考慮されません。一方、「中小消費者金融」や「街金」では、借入件数が多い人や過去に延滞や債務整理の履歴がある人でも、現在の返済能力が確認できれば融資を受けられる可能性があります。そのため、大手で借りられなかった場合の最終手段として、中小消費者金融や街金への相談をおすすめします。
クレジットカードのキャッシング枠を確認
お持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されている場合、審査なしで今すぐ現金を借りることが可能です。大手の消費者金融から借りられない方に適した方法と言えるでしょう。キャッシング枠とは、クレジットカードに用意されている現金借入用の枠であり、この枠がついているクレジットカードなら追加の審査は不要で、コンビニATMから即日でお金を借りられます。キャッシング枠の確認方法は以下の3つです。
- 会員サイトで確認する
カード会社の会員専用サイトで、利用状況や限度額、ショッピング枠・キャッシング枠の各金額が確認できます。 - 契約書類で確認する
カード契約時に送付される書類に、キャッシング枠が記載されています。 - 電話で確認する
カード会社の問い合わせ窓口に電話して、キャッシング枠を確認することも可能です。
ただし、キャッシング枠はショッピング枠の一部となるため、キャッシング利用が増えるとショッピング枠の利用可能額が減ります。クレジットカード全体の限度額を考慮しながら利用しましょう。どこからも借りられない場合、最終手段としてキャッシング枠の活用を検討してみてください。
生命保険の契約者貸付制度
生命保険の契約者貸付制度とは、積立型の生命保険における解約返戻金を担保にして融資を受けられる仕組みです。
▼解約返戻金とは?
解約返戻金とは、生命保険などを解約した際に契約者が受け取るお金のことを指します。この金額は、保険の種類、掛け金、契約年数などによって異なります。解約返戻金がある保険には、終身保険、養老保険、学資保険などが該当します。
解約返戻金がある保険に加入していることが利用条件ですが、審査が不要なため、審査に通らずどこからも借りられない方でも即時借入が可能です。契約者貸付の金利は1.55%~3.0%程度で、消費者金融よりも非常に低金利です。解約返戻金を引き出すわけではないため、生命保険を解約することなく、保障も継続されます。どこからも借りられない最終手段として、ぜひ検討してみてください。
定期預金担保貸付
定期預金担保貸付とは、自分の定期預金を担保にしてお金を借りる方法です。定期預金を担保にするため、審査はなく、金利も非常に低く、0.25%程度で借り入れが可能です。この貸付は、普通預金の口座残高が不足した場合に自動的に融資が行われる仕組みで、キャッシュカードを使用して普通預金口座から必要なお金を引き出すだけで利用できます。カードローンのように事前審査がないため、どこからもお金を借りられない場合の最終手段として検討してみてはいかがでしょうか。一部の銀行では、定期預金担保貸付の利用には事前の登録が必要な場合があるため、利用前に銀行のホームページで確認しておきましょう。
車担保金融(車融資)
「車担保金融(車融資)」は、所有している車を担保にして資金を借りる方法です。車専用の質屋のようなイメージで理解するとわかりやすいでしょう。車担保金融を提供する業者は、一般的な消費者金融に比べると少なく、中には悪質な業者も存在するため、誰にでもおすすめできる方法とは言えません。しかし、車を持っている方にとっては、最終手段として利用可能です。車担保金融には、車を業者に預けて融資を受ける「預かり融資」と、車を預けずにそのまま乗り続けられる「乗ったまま融資」があります。無担保での借入が難しい場合には、最終手段として「車担保金融(車融資)」を検討してみてください。
預かり融資のメリット・デメリットは?
預かり融資は、査定を受けた車を車担保金融業者に預けてお金を借りる方法です。融資期間中は車に乗れないため不便ですが、車が運転中のトラブルに巻き込まれないため、乗ったまま融資より高く査定されることもあります。デメリットとしては、車の保管料が発生することや名義変更が必要になるケースがあることです。名義変更がされると車は業者の所有となるため、売却された場合でも法的には問題視されません。最終手段として車担保金融業者を利用する場合、悪質な業者を避けるために慎重な判断が必要です。
▼預かり融資のメリット
・比較的安全に借入可能
・乗ったまま融資より高査定の可能性あり
▼預かり融資のデメリット
・保管料がかかる場合あり
・名義変更が必要な場合あり
・悪質業者には要注意
乗ったまま融資のメリット・デメリットは?
「乗ったまま融資」は、車を預けずにお金を借りられる方法です。車を使用し続けられるため、日常生活に影響が出にくく、家族に知られずに利用できる可能性も高いでしょう。ただし、この融資では車の名義を必ず車担保金融業者に変更します。また、車検証と自賠責保険証明書は車内に保管できず、業者に預ける形となります。これは、車体を預ける代わりに必要書類を担保とする仕組みです。車検証が手元にないため、万が一の交通事故や検問時にはトラブルにつながるリスクがあります。また、自分の車であっても利用期間中の「リース料」が請求されるケースもあります。こうした手数料や費用は高額になりやすく、消費者金融よりも割高になることも多いため注意が必要です。
▼乗ったまま融資のメリット
- 車を使用し続けられるため、生活への影響が少ない
- 家族に知られにくい
▼乗ったまま融資のデメリット
- 名義変更が必須
- 車検証や自賠責保険証明書を預ける必要あり
- 高額な手数料やリース料が発生する可能性
車担保金融を利用する場合は、事前に業者の口コミや評判をよく確認し、安全性が高いサービスか見極めてから申し込みましょう。
業者から借りられないなら「給料前借・従業員貸付制度」
従業員貸付制度や給料前借は、勤務先から資金を調達できる仕組みです。貸金業者から借り入れが難しい方は、最終手段としてこれらの方法を検討してみると良いでしょう。
給料前借
給料前借はその名の通り、既に働いた分の給与を給料日前に受け取る仕組みです。従業員貸付制度は福利厚生の一環として提供されている会社もありますが、必ずしも導入されているわけではありません。一方で、給料前借は労働基準法第25条により規定されているため、従業員貸付制度がない職場でも利用が可能です。
▼労働基準法第25条 非常時払
使用者は、労働者が出産、疾病、災害など、厚生労働省令で定める非常時に、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
引用:e-Gov法令検索 労働基準法
給料前借を利用すると、次回の給料日に支払われる額から前借分が差し引かれるため注意が必要ですが、正社員でなくても利用できます。必要な場合は勤務先に確認してみると良いでしょう。
▼従業員貸付制度と給料前借のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
従業員貸付制度 | ・福利厚生のため利用しやすい ・低金利で借りられる |
給料前借 | ・法律で守られている制度 ・就業形態に関わらず利用可能 |
従業員貸付制度
従業員貸付制度は、福利厚生の一環として勤務先から資金を借りられる制度です。多くの場合、会社が福利厚生として設けているものであり、緊急時などに利用を認めているケースが多くあります。貸付の限度額や金利は勤務先によって異なり、勤続年数が長いほど借り入れできる金額も増えることが一般的ですが、原則として10万~100万円程度の少額融資となります。また、借入には資金の用途が厳格に確認されるため、「生活費が少し足りない」などの簡単な理由では利用できない仕組みです。
生活サポート基金の生活再建ローン
「生活サポート基金」は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県にお住まいの方を対象に、民間の融資が難しい方の生活再建を支援するための融資を提供しています。いくつかの貸付タイプがありますが、そのうちのひとつである「生活再建ローン」は、消費者金融からの債務整理や生活費などの資金用途に利用できるローンです。
- 貸付限度額:応相談
- 貸付利子:12.5%以内
- 返済方法:元利均等返済または元利一括返済
- 連帯保証人:原則として1名以上必要
- 必要に応じて:動産、不動産
生活再建ローンによる借り換えで、借金の管理を見直し生活再建を目指す方を支援しています。借り入れが困難な際の最終手段として、生活サポート基金の利用も検討してみましょう。
公的融資制度・支援制度
公的融資制度や支援制度は、国や自治体が収入が少ない人や働けずに経済的困難を抱えている人を対象に行う融資です。営利を目的としていないため、収入が低く返済能力が期待できない人(民間の融資が利用できない方)でも、最後の手段として利用できる可能性があります。本当に困難な状況にある場合は、公的融資制度や支援制度を最終手段として検討しましょう。
社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度
「生活福祉資金貸付制度」は、全国の社会福祉協議会が窓口となり、「低所得世帯」「障害者世帯」「高齢者世帯」を対象に提供される融資制度です。
対象者の要件:
- 低所得世帯:資金の貸付けと必要な支援により自立が見込まれる世帯で、他から資金を借りるのが困難な世帯(市町村民税非課税程度)。
- 障害者世帯:身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている人がいる世帯。
- 高齢者世帯:65歳以上の高齢者が含まれる世帯で、療養または介護が必要な高齢者がいる世帯。
この制度で借りられる資金には、「総合支援資金」「福祉資金」「教育支援資金」「不動産担保型生活資金」の4つがあり、それぞれに貸付条件や返済期間が設定されています。営利目的ではないため、利子が非常に低く、連帯保証人がつけば無利子で借りることも可能です。
急な出費や一時的な資金が必要なら「緊急小口資金」
生活福祉資金貸付制度の中で最も迅速に借り入れできるのが、福祉資金の「緊急小口資金」です。この緊急小口資金は、所得の少ない世帯を対象に、急な資金が必要な際に10万円まで無利子で融資される仕組みとなっています。融資までの期間も短く、最短で5日ほどで資金を受け取ることが可能です。
- 貸付限度額:10万円以内
- 貸付利子:無利子
- 据置期間(※1):12か月以内
- 返済方法:毎月一定額を口座から引き落とし
- 連帯保証人:不要
(※1)据置期間とは、元金の返済が猶予される期間のことで、緊急小口資金では無利子での借り入れが可能なため、最大12か月間は返済が不要となります。
緊急小口資金の申し込み窓口は、各地域の社会福祉協議会で受け付けています。どこからも借り入れができない場合の最終手段として「緊急小口資金」を検討してみてください。
ひとり親世帯でお金が苦しいなら「母子父子寡婦福祉資金貸付金」
「母子父子寡婦福祉資金貸付金」は、20歳未満の子どもを扶養している、配偶者のいない男性・女性・寡婦を対象に融資を提供する制度です。複数の資金種類があり、必要に応じたものを選んで申請が可能です。たとえば、生活全般の資金が不足している場合には「生活資金」が利用できます。融資額は月額108,000円(一般)、金利は保証人がいれば無利息、保証人がいない場合は1.0%となります。申請や詳細のお問い合わせは、お住まいの地方公共団体の福祉担当窓口で受け付けています。
職業訓練受講給付金をもらう予定があるなら「求職者支援資金融資制度」
「求職者支援資金融資制度」は、雇用保険の受給資格がない方が早期に就職できるように職業訓練や訓練期間中の生活資金を支援する制度です。この制度は、すでに職業訓練受講給付金の支給が決定していて、ハローワークから求職者支援資金融資要件確認書を交付されている方が利用できます。融資額は毎月5万円または10万円で、職業訓練受講中は継続して融資を受けられます。金利は3.0%で、保証人は不要です。どこからもお金を借りられない方は、この制度の利用も検討してみてください。
どこからも借りられず、働くことも難しいなら「生活保護」
生活保護は、生活保護法に基づいて提供される制度です。
▼第3条 最低生活
第三条 この法律により保障される最低限度の生活は、健康で文化的な生活水準を維持できるものでなければなりません。
(引用:e-Gov法令検索 生活保護法)
生活保護の申請ができるのは、病気などで働けず、頼れる家族や親類もいない状況であらゆる手段を尽くしても支援が受けられない場合に限られ、厳格な審査を通過する必要があります。受給は簡単ではありませんが、生活保護は国民の権利です。困ったときはためらわずに申請しましょう。
生活保護の相談や申請は、お住まいの地域の福祉事務所で受け付けています。厚生労働省の「福祉事務所一覧」ページで、お近くの福祉事務所を確認できます。
病気やケガで仕事ができないなら「傷病手当金」
傷病手当金は、健康保険に加入している方が病気やケガで仕事を休む際に受け取れる公的給付金です。病気やケガで生活が苦しくなったときは、まず「傷病手当金」の申請を行い、それでも足りない場合は最終手段として民間融資を検討しましょう。
▼傷病手当金が支給される条件
条件 | 備考 |
---|---|
健康保険に加入している方 | 健康保険未加入の方は対象外 |
業務外の病気やケガで休業 | 自費診療も対象。「業務上のもの」「通勤災害」「病気ではないもの」は除外 |
仕事ができない状態であること | 療養担当者の意見や仕事内容を考慮して判断 |
連続3日間を含み4日以上仕事ができない場合 | 連続3日間の後、4日目以降が支給対象 |
休業中に給与が支給されていないこと | ただし傷病手当より給与が少ない場合、差額が支給 |
傷病手当金は「支給開始日から1年6ヵ月」が給付期間です。
<傷病手当金の支給額>
支給総額=直近1年間の標準報酬月額の平均額÷30×2/3×支給日数
傷病手当金を受けるには、全国健康保険協会(協会けんぽ)へ「健康保険傷病手当金支給申請書」を本人確認書類や診断書などの必要書類とともに提出してください。
<参考リンク>
全国健康保険協会
厚生労働省
家賃の支払いが困難で家を失いそうなら「住居確保給付金」
「生活困窮者自立支援制度」は、住民税非課税世帯や低所得者世帯を対象にした国の給付制度です。その中に含まれる「住居確保給付金」は、離職などで住居を失った方に対し、「就職活動」を条件に家賃相当額を支給する制度です。民間の金融機関や街金、中小消費者金融で借入ができず、家賃の支払いが難しい場合、最終手段として「住居確保給付金」を検討してみましょう。
▼住居確保給付金の支給対象者
- 離職・廃業後2年以内の方
- 直近の月の世帯収入合計が基準額と家賃の合計額を超えていないこと
- 世帯の預貯金合計額が、各市町村で定める額を超えていないこと
- ハローワークに求職申込を行い、就職活動をすること
▼支給額
各市区町村の上限額を基準に、実際の家賃額が原則3か月間支給されます。
「住居確保給付金」を含む生活困窮者自立支援制度の相談は、居住地の「自立相談支援機関」が窓口となります。
どんなにお金が欲しくても絶対に避けるべき危険な手段
いくらお金に困っても、以下の方法は絶対に避けるべきです。
- 闇金(ヤミ金)や個人融資の利用
- クレジットカードの現金化
- チケットの転売や違法な裏バイト
など…
これらの手段は法的リスクが高く、深刻なトラブルに巻き込まれる可能性があるため、利用しないようにしてください。上記の方法を選ぶと、人生を台無しにしてしまう恐れもあります。どうしてもお金が必要な場合は、まず最初に紹介した安全な最終手段から検討しましょう。以下では、これらNG行動の内容と、それが危険な理由について詳しく解説していきます。
闇金から借りるのは極めて危険
お金に困っていると、「審査不要で即日融資」「他で借りられない方にも融資」「ブラックでも即日振込」「優良ソフト闇金」「無条件で超低金利」などと記載されたチラシについ問い合わせたくなるかもしれませんが、これらは闇金の手口です。
闇金や悪質な業者は、返済能力が低い人をターゲットにして、甘い言葉で誘いをかけます。それは、どんな手段を使ってでも法外な利息を回収する自信があるからです。最初は親切そうに見えても、返済が苦しくなると急に過激な取り立てを行ったり、個人情報を悪用してくる場合もあります。さらに悪質な業者では、意図的に返済を遅らせて借り入れ期間を延ばし、利息を膨らませるケースもあります。どれほどお金に困っていても闇金に関わると、自分だけでなく家族や大切な人にも被害が及ぶことがあります。最終手段であっても闇金の利用は絶対に避けてください。
SNS・インターネットでの個人間融資
ネットやSNSを通じた個人間融資は、トラブルに発展しやすいリスクが非常に高いといえます。個人間融資とは、インターネットを通じて知り合った相手からお金を借りる方法で、個人間融資専門のサイトや掲示板も存在しています。しかし、業者からの借入が難しいからといって安易に利用すると、詐欺などの犯罪に巻き込まれたり、個人を装った闇金の標的にされることもあります。特に、次のようなトラブルが発生する恐れがあるため、絶対に利用しないよう注意が必要です。
- 法外な利息の請求
- 犯罪への巻き込み
- 個人情報の売買
- 猥褻な写真や動画の要求
- アフィリエイトへの誘導
- 闇金への勧誘
- 振り込め詐欺
これらのリスクがあるため、ネット上の個人間融資は避けるようにしましょう。
個人情報の流出
最初はハンドルネームで貸し手とやり取りを始めても、話が進むにつれて住所や電話番号、氏名を伝えることになり、場合によっては身分証明書の提出を求められることもあります。もし相手が悪意のある人物だった場合、個人情報が売られたり悪用されるリスクが高まります。最悪の場合、個人情報だけを取られて実際にはお金を借りられないという可能性も十分にあります。
ひととき融資の場合もある
お金を貸す代わりに性行為を要求されるケースもあります。最初は親身に相談に乗るように見せかけ、後になって性行為を求め、断ると「個人情報をネットに公開する」「知り合いに伝える」などと脅迫される可能性があります。
ヤミ金の場合もある
個人間融資掲示板に投稿している貸主が、実は「ヤミ金業者」である可能性もあります。もし貸す側がヤミ金業者であれば、法外な金利を請求されたり、強引な取り立てが行われる恐れがあります。さらに、取り立てが家族や職場にまで及んだり、個人情報が他のヤミ金業者に売られてしまうことも考えられます。また、個人間融資掲示板で貸主に個人情報を提供すると、闇バイトなど違法な行為に巻き込まれるリスクも高まります。どこからも借りられない状況で「個人間融資掲示板」を利用しようと考えるかもしれませんが、絶対に避けるべきです。
先払い買い取り
近頃、先払い買取を行う悪徳業者が増加しています。給料ファクタリングの危険性が広く知られるようになり被害者が減ったため、悪質業者が手口を変え、先払い買取業者として活動するケースも少なくありません。先払い買取とは、高額なブランド品などの写真を業者に送り、その写真をもとに現金を先に受け取る仕組みです。
LINEなどで簡単に取引ができる一方で、契約解除が前提となっているため、後から高額な手数料や違約金を請求されることが多いです。支払いを拒むと脅迫や嫌がらせが行われたり、個人情報がネット上に公開されるリスクもあります。多くの場合、実態は闇金業者であるため、こうしたサービスは絶対に利用しないようにしましょう。
給料ファクタリング
給料ファクタリングは違法行為であるため、絶対に利用してはいけません。ファクタリングとは本来、売掛金(ここでは給料という債権)を専門業者に買い取ってもらい、手数料を差し引いた金額を資金調達として受け取る方法です。正規の給料支給日よりも早く現金が手に入るため、便利なサービスに見えるかもしれませんが、給料ファクタリングを提供しているのは多くの場合、闇金業者です。年利数百%に上る法外な手数料を求められることが多く、わずかでも返済が遅れると、高額な遅延損害金を請求される可能性もあるため、十分に注意してください。
古物商無許可営業・チケット転売
チケットの転売や無許可での古物商営業は犯罪です。これらの行為には通報や逮捕、罰金などのリスクが伴うため注意が必要です。具体的には、転売目的で購入したチケットを高額で他人に販売したり、メルカリなどで他人から購入した中古品を再度別の人に転売する行為が該当します。無許可の古物営業を行うと、古物営業法に違反し、毎年約10人が検挙されています。第三者がアプリ上の取引を通報し逮捕に至るケースもあるため、金銭的に困っていても軽率に手を出すのは避けるべきです。
参照:警察庁生活安全局生活安全企画課「令和4年中における古物営業・質屋営業の概況」
闇バイト
闇バイトがどれほど深刻な社会問題となっているかは、周知の事実です。闇バイトに関わることは絶対に避けるべきですが、一般の求人に紛れて闇バイトの求人が含まれていることもあるため注意が必要です。求人広告を確認する際の注意点は以下の通りです。
報酬が求人内容に見合っていない
「運ぶだけで30,000円」「物を受け取るだけで50,000円」といった簡単すぎる作業で報酬が異常に高い場合は注意が必要です。こうした求人は闇バイトの可能性が非常に高く、そもそもこのような都合の良い仕事は存在しません。
闇バイト専用アプリのインストールを強要される
LINEやSNSで応募した際に、匿名性の高い通信アプリをインストールするよう強要される場合は要注意です。本来、こうしたアプリは仕事をする上で必要ないはずです。
本人以外の個人情報も執拗に求められる
闇バイトは、本人だけでなく家族や友人、恋人など身近な人の個人情報も執拗に収集しようとします。その目的は、あなたを脅迫するためです。バイトが闇バイトだと判明してグループから抜けようとすると、収集した個人情報を使って脅されることになるのです。
勤務地などの実態について教えてもらえない
闇バイトは犯罪組織であり、実際の会社は存在せず、拠点も頻繁に移動します。会社の所在地が不明、勤務地を教えてもらえないなど、実態が怪しいと感じる場合は闇バイトの可能性を疑うべきです。
クレジットカードの現金化は違法
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を手に入れる方法です。現金化の手法には、「買取式」と「キャッシュバック式」の2種類があります。
買取式
買取式は、クレジットカード現金化業者の指定する品物を自分のクレジットカードのショッピング枠で購入し、その品物を業者にすぐ売却して現金を受け取る方法です。たとえば、15万円のバッグを購入し、13万円で業者に売却することで、現金13万円が手に入る仕組みとなっています。
キャッシュバック式
キャッシュバック式は、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金化業者から商品を購入し、そのキャッシュバックとして現金を受け取る仕組みです。例えば、10万円で購入した商品に対して9万円のキャッシュバックを受け取り、現金9万円を手に入れるといった方法です。クレジットカードで買った商品を後から現金に換えたり、キャッシュバックを受け取る行為自体は問題ありませんが、現金化を目的にクレジットカードを使うことは、カード会社が禁止している行為です。そのため、発覚すればカードの利用停止や強制解約のリスクが生じます。一時的に現金が手に入るとはいえ、後日支払が必要になるため負担が増し、また安全性が疑わしい業者も少なくありません。お金がどうしても必要な状況でも、クレジットカードの現金化は避けるようにしましょう。
お金が借りられない理由
貸金業者に融資を申し込んでも断られるのには、いくつかの原因があります。再度借り入れを可能にするためには、まずその原因をはっきりさせることが重要です。
収入が安定していない
無職で収入がない、またはアルバイトや非正規雇用で収入が不安定な方は、カードローンなどの審査に通るのが難しいかもしれません。カードローンで借り入れた後は、毎月の返済が求められます。年収が低い、勤続年数が短い、またはアルバイトで安定性がない方は、まず収入の安定を目指すことが重要です。金融機関の中には「勤続年数1年以上」といった条件を設定しているところもありますので、同じ職場で長期的に働くことを目標にしてみましょう。
一方で、収入のない専業主婦の場合は消費者金融での借り入れは難しいですが、銀行なら夫の属性を提示することで借入可能な場合もあります。「専業主婦も可」といった文言があるローンを検討すると良いでしょう。
妊娠中で借金の返済が厳しい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「妊娠中の借金が払えない…ケースごとの解決法・注意点・公的補助金を解説!」
信用情報に問題がある
信用情報に傷がついていると、クレジットカードやカードローンの審査に通過できません。信用情報とは、3つの信用情報機関に登録されている個人のローンやクレジットに関するデータのことで、主に以下の情報が含まれます。
- クレジット・ローンの申込履歴
- クレジット情報(契約内容、支払状況、残高)
- 金融機関による情報照会記録
これらのうち、次の情報は事故情報(いわゆるブラックリスト)として登録されます。
- 2カ月以上の延滞
- ローン審査に不合格となった記録
- 代位弁済
- 保証履行
- 債務整理
ローンやクレジットの申し込み時には、金融機関が信用情報を確認し、事故情報がある場合は「この人は返済が不安」と判断され、審査に通らない可能性が高まります。この事故情報は5年~10年が経過しないと解消されません。再び借り入れしたい場合は、一定期間が経過してから「本人開示請求」によって事故情報が解消されているか確認することが大切です。
信用情報の効率的な回復方法については、こちらの記事をご参考ください。
「任意整理で信用情報に載る内容・期間を解説!ポイントを知って効率的に信用情報を回復」
未成年
未成年の場合、法定代理人の同意がなければ単独でお金を借りることはできません。2022年4月に民法が改正され、成人年齢が18歳に引き下げられたことで、現在では18歳以上の方であれば、自分の意思だけでクレジットカードを作ったり、ローンを組むことが可能になりました。しかし、18歳未満の未成年者は、金銭消費貸借契約を含む契約を行う際に基本的に保護者などの法定代理人の同意が必要です。同意を得ずに結んだ契約は、本人または保護者によって取り消すことが可能です。そのため、成人になるまではお金を借りる契約ができないということになります。
希望する借入額が高額すぎる
希望する借入額が高額すぎると、融資に応じてくれる金融機関は少なくなるでしょう。初回から「100万円貸して欲しい」と申し出ても、住宅ローンやカーローンなど、目的が明確で条件が整っている場合を除けば、実現は難しいと考えられます。そのため、まずは少額の借入から始め、確実に返済を行い実績を積むことが大切です。また、自分の年収に見合った借入額を把握することも重要です。消費者金融などの貸金業者で借り入れる際には、「総量規制」によって年収の1/3を超える貸付はできないとされています。借金がどのくらいから危険なのかについては、こちらの記事をご参照ください。
「借金はいくらからやばい?少額でも危険な借金パターン、判断基準や対処法を解説」
総量規制の上限を超えている
複数の金融機関からすでにお金を借りている方は、「総量規制」を超えているために追加で借りられない可能性があります。消費者金融などの貸金業者は貸金業法に基づき、「総量規制」によって「年収の1/3を超える貸し付けはできない」と定められています。これは過剰な貸付を防ぎ、多重債務者を増やさないための規制です。「借りたいのに借りられない」と感じるかもしれませんが、ここが多重債務の岐路とも言えるポイントです。借り入れ以外で資金を得る方法や支出の見直しを検討し、現状の借金返済を続けるようにしましょう。
短期間に複数のローン申請を行っている
短期間で複数のローンを申し込むと、審査に通りにくくなる可能性が高まります。1社で審査に落ちたために次々と他社に申し込むと、その情報が信用情報に記録されます。審査時にその記録を確認した金融機関は、「返済能力に問題があるのでは」「お金に困っている状況かもしれない」と不安に感じ、審査に落とす理由となります。特に、1カ月以内に3社以上の金融機関に申し込むと「申し込みブラック」として扱われ、審査への影響が大きくなります。1カ月内の申し込みは2社以内にとどめ、申込情報が消える6カ月後(照会日から半年後)に再度申し込むようにしましょう。
【まとめ】お金を借りられないときの最終手段は難易度の低いものから試す
お金が借りられずに困っている場合、質屋の利用や不用品の出張買取で資金を得る方法があります。また、即日払いのアルバイトや知人からの借り入れ、会社の貸付制度を活用することも可能です。明日の生活費が不足しているなどの切実な理由がある方は、公的支援制度や生活保護の受給も検討してみてください。
決して闇金に頼ったり、危険な闇バイトに関わったりしないよう注意しましょう。個人間融資、チケットの違法転売、給料ファクタリングやクレジットカードの現金化は法律に抵触する恐れがあり、後に深刻なトラブルを招く原因になります。まず、なぜお金が借りられないのかを把握し、改善できる点は見直していくことが大切です。
借金返済が困難で、複数の借入で行き詰まっている方は、債務整理も検討すべきです。債務整理には3つの種類があり、それぞれの減免割合や利点・欠点を考慮し、自身に最も適した方法を選びましょう。そのためには、債務整理に詳しい弁護士への相談が最適です。