理系大学へ進学、奨学金が支払えずにカードローンで借金。薬剤師になるもうつ病で離職・自己破産した体験談【30代/800万円】

奨学金の返済ができずに、借りた借金にかなり苦労しました。

私は小さい頃から体が弱く、入退院を繰り返していました。

幼少期から通っていた薬局の薬剤師のお姉さん・お兄さんとお話するのが楽しみで、気づけば自分もこの人たちみたいな仕事がしたいと思うようになっていました。

高校生頃には体調も落ち着き、薬剤師を目指すようになります。

はい。実家は決して裕福ではありませんでしたが、一人娘だったので教育費を全て自分に当ててもらうことができ、親からの援助と奨学金で６年間大学に行くことができました。

お借りした奨学金は利子を含めて大きな額でしたが、薬剤師になればすぐに返済できることを、学部の先輩方からも聞いていたので、将来の不安などは特になく…。

大学を無事卒業後、私は実習先の大学病院から内定をいただき、念願の薬剤師として勤務することになりました。

働き出して１年後、提携している大学病院から一人、主任薬剤師として現場を監督する立場の方が赴任してきました。

結果的に、私はこの方からパワハラを受けることになります。基本的に私はストレスのはけ口として扱われていました。

理不尽なことで怒鳴られるのは日常茶飯事で、実習生や患者さんの前で主任から「仕事ができない職員」として対応されることもよくありました。

それでも半年喰らいついていたのですが、同調圧力による職場内からの無視など、どんどんエスカレートしていき、私は胃腸系で入院し、最後はうつ状態になりました。

休職したとて復帰は難しいと言うことで、退職扱い。

わずか1年半で奨学金返済の目処が立たない状態となってしまいました。

復職すれば元が取れる、すぐに戻れるはず…と自分に言い聞かせて、カードローンで奨学金返済のための借金をすることになります。

社会復帰までにはかなり時間がかかってしまいましたので、その間に借金は7社800万円となっていました。

取り立て電話がひどく、うつ病もあったので精神的に辛くなってしまい、高校時代の友人で法律を学んでいる大学院生に相談しました。

そこで自己破産について教えてもらい、自己破産したところで薬剤師の免許が剥奪されることはないと聞いて安心したので、その足で弁護士事務所に伺いました。

後日改めて詳しいお話を聞いていただき、「自己破産の同時廃止で申請してみましょう」ということになりました。

その後、自己破産の申し立てをして免責が確定し、借金は0となりました。

正直こんなにスムーズに手続きが進むものとは思ってもおらず、法律家に頼るという手段を教えてくれた友人にはとても感謝しています。

もちろん、うつ病の私に最大限配慮しながら、私のペースを考えて手続きを進めてくださった弁護士さんにも感謝でいっぱいです。。。

自己破産をすることで、ローンやクレカ利用などできなくなることがありますが、できることもたくさんあります。

貯金、結婚、旅行、仕事、年金の受け取り、保険加入などなど、生活を営む上で必要なことは補償されているので、

私は今回の決断を全く後悔しておりません。

今は小さな調剤薬局で働いています。

大学病院で働いていることを両親も自分も誇りに思っていましたが、今は何より心の健康を優先させていて、

薬剤師に復職できたことがとても嬉しいです。