
「闇金」といえば、雑誌や街頭広告で利用者を募集をしているイメージをお持ちの方も多いと思われます。しかし、近年「LINE」を使用したソフト闇金の被害が増加しています。
いまや誰もが使用しているLINEという身近なツールを使うことにより、簡単にお金を借りれてしまうことが原因と考えられます。
しかし、LINEを使ったソフト闇金は違法な貸金業者です。絶対にお金を借りてはいけません。
この記事では、
- LINEを使ったソフト闇金が増えている理由
- LINEを使ったソフト闇金の手口
- 被害に遭った場合の対処法
以上3点について詳しく解説します。LINEを使ったソフト闇金被害に遭わないようにしましょう。
目次
ソフト闇金とは
LINEを使用した闇金は、ソフト闇金として営業していることがほとんどです。
ソフト闇金とは、闇金とは違い、利用者に対して親切な対応をすることで安心感を与えながら、違法な貸金業を行う闇金業者のことです。
返済が遅れたとしても強引や取り立てや恫喝などは行わず、利用者に優しくソフトに接するため、利用者は安心できる業者と勘違いしてお金を借りてしまいます。
しかし、ソフト闇金も闇金と同じく違法な貸金業者です。
運営元は暴力団などの反社会的勢力であったり、金融の知識を持たない一般個人が行っている場合があります。どちらにせよ、関わらないほうが良い悪徳業者です。
LINEを使ったソフト闇金が増えている理由

ソフト闇金でのお金の貸し借りには「LINE」が利用されることが多いです。
利用者側からすると、LINEのやり取りでお金を借りられるのは簡単でいいと思い込んでしまいます。
しかし、闇金業者がLINEを使う理由は闇金業者側にメリットがあるためです。
LINEを使ったソフト闇金が増えている理由を解説します。
摘発や逮捕のリスクを回避するため
ソフト闇金業者がLINEを使う最大の理由は、摘発や逮捕を回避するためです。
闇金業者としては、摘発や逮捕されることを最も恐れています。そのため、できるだけ身元がバレない形で運営を行いたいのです。
LINEを利用すれば、利用者と気軽に連絡をとることができ身元がバレにくいというメリットがあります。
もし警察に通報されたとしても、アカウントを削除するだけで済みますので、闇金業者は好んでLINEを利用します。
そのため、利用者への親切心でLINEでやり取りができるわけではないのです。
運営側のコスト削減
ソフト闇金業者がLINEを使う理由には、運営側のコスト削減という思惑も絡んでいます。
闇金業者が使う携帯電話は、身元を隠すために「飛ばし」と呼ばれる他人名義の携帯電話が利用されることが多いです。
しかし、「飛ばし」の携帯電話を手に入れることは、闇金業者でも簡単ではありません。手配するためのコストもかかります。
さらに、もし警察に通報されてしまえば、通報された飛ばしの電話番号は使用できなくなってしまいます。
そこで、闇金業者が目をつけたのがLINEです。LINEの登録時には電話番号が必要ですが、利用者側に電話番号がバレることはありません。
万が一警察に通報されたとしても、アカウントを削除するだけで済みますから、新たな「飛ばし」携帯を入手するコストが省けるのです。
このような背景からLINEを使ったソフト闇金の被害が増加しているのです。
LINEを使ったソフト闇金の手口

LINEを使ったソフト闇金には様々な手口があります。手口をあらかじめ理解しておけば、被害を最小限に抑えることができます。
LINEを使ったソフト闇金の手口を解説します。
ホームページからLINEに誘導する
LINEを使ったソフト闇金でもっとも多い手口は、ホームページからLINEへ誘導する手法です。
ソフト闇金業者は安心感のあるホームページで公然と利用者を募集しています。
ホームページでは「金融ブラックの方もOK」「一般消費者金融と同じ」などの言葉で利用者を集めています。
ホームページに電話番号やメールアドレスなどの連絡先が直接掲載されていることは少なく、問い合わせフォームなどから連絡を行うとLINEへ誘導される場合が多いです。
利用者側も、電話をする必要がなく、LINEでやり取りできるから便利だと思いこんでしまい、誘導にのってしまいます。
しかし、まともな金融業者であれば連絡を個人のLINEで行うこと自体ありません。
TwitterなどのSNSで集客
ソフト闇金業者の中には、TwitterなどのSNSを用いた集客を行っている業者も存在します。
このような業者には中小規模のソフト闇金業者が多いとされています。個人間融資と言って、個人で運営を行っている闇金業者も中にはいます。
SNSを用いた集客方法はさまざまです。
お金が無いようなツイートをしているユーザーに直接ダイレクトメールを送ったり、#お金貸します #個人間融資などハッシュタグを使って利用者を集める場合もあります。
そして、利用者に対してLINEのIDやQRコードを送り誘導します。
知らない相手から突然勧誘が来る
まれですが、知らないLINEのアカウントから突然勧誘が来る場合があります。
闇金業者は、さまざまな個人情報を販売する名簿業者から個人情報を入手します。
名簿業者は、「過去に自己破産をした人」や「多重債務がある人」などの詳しい個人情報を売買します。
その中に、LINEのIDが含まれていることがあり、ソフト闇金業者はそれらの個人情報を用いて直接勧誘を行うのです。
当然ですが、まともな貸金業者は個人のLINEに突然勧誘の連絡を入れてくることは絶対にありません。
不審な連絡が届いたら、絶対に返信せずそのまま無視してください。もちろんですが絶対にお金を借りてはいけません。
LINEを使ったソフト闇金の被害に遭った場合の対処法

LINEを使ったソフト闇金の被害に遭った場合にはどうすればよいのでしょうか。
警察に相談する
ソフト闇金から激しい取り立てを受けている、会社や家族への嫌がらせを受けているという場合は、まずは警察に相談しましょう。
警察の生活安全課を訪問し、闇金被害に遭っていることを伝えましょう。
警察へ訪問する際は、「LINEのやり取り履歴」やお金のやり取りを確認できる「振り込み履歴」などの証拠を集めておくと相談がスムーズです。
刑事事件として警察が判断すれば問題解決は速やかに行われます。ただし、警察署によっては対応を後回しにされる場合があります。
その間に、ソフト闇金の取り立て行為が激しくなり生活に支障をきたす可能性もあります。そのような場合には、闇金問題に詳しい弁護士や司法書士に相談しましょう。
弁護士・司法書士に相談する
ソフト闇金の被害にあった場合、一番有効な手段が弁護士や司法書士などの専門家に依頼することです。
闇金に強い専門家であれば、依頼をすることですぐに取り立てをストップすることが可能です。
弁護士・司法書士にメリットを表にまとめました。ソフト闇金問題に悩まされている場合の参考にしてください。
【弁護士・司法書士に依頼するメリット】 |
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・依頼をすれば即時取り立てがSTOPされる ・ソフト闇金から借りたお金が返済不要になる ・ソフト闇金からの連絡が一切なくなる ・債務整理を含め今後の生活設計のアドバイスをもらえる |
まとめ
LINEを使ったソフト闇金は、お金を簡単に借りることができます。
しかし、実態は闇金業者であるため絶対に利用してはいけません。闇金を利用すると、法外な金利や取り立てにより生活が破綻してしまいます。
もしソフト闇金をすでに利用してしまった場合には、早急に警察や専門家に相談しましょう。
とくに法律の専門家である弁護士や司法書士は早急に問題解決へとつなげてくれます。必ずやあなたの力になってくれるでしょう。